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【高知家の後継者募集】手入れの行き届いた風情あふれる古民家カフェを引き継ぐ 須崎市「綺まぐれ」
この情報は2026年9月15日時点の情報となります。

地方の中山間地域に立地するガソリンスタンド(SS)の存続が全国的な課題になっている。
背景には、ガソリン需要の減少や経営者の高齢化があり、櫛の歯が欠けるように廃業が相次いでいるからだ。
都市部とは違って、中山間地域のSSがなくなることは、地域に深刻な問題を引き起こす。
平時の生活に影響を及ぼすのは言うまでもないが、特に問題が顕在化するのは、大規模災害の時だ。
過去の事例でも燃料の供給能力の低下は、その後の復旧の場面で大きな影を落とした。
このため、資源エネルギー庁は、災害時にも地域住民への燃料供給を継続できるよう、「住民拠点SS」の整備を全国で進めている。
高知県の中西部、梼原町下西の川にある氏原石油(カルストSS)は、この「住民拠点SS」の一つ。

大規模災害時でも燃料を供給できる自家発電装置を備えたSSだ。
「地域の人や企業との繋がりは、本当に深いと思います」
オーナーの氏原繁範さん(83)が振り返る。

SSの立地場所は、愛媛県との県境に近い国道197号沿い。

若いころは土木建設の現場や山林関係の仕事に従事、50歳を過ぎてからSSをオープンさせた。以来、約30年にわたり、地域住民や企業に燃料を供給する拠点として営業してきた。
氏原さんが大切にしてきた営業理念は「お客さん本位の仕事をすること」。
それが如実に現れているのが営業日だ。

家族や親せきの重要な用事がある日以外は休まないそうで、ほぼ年中無休状態。午前7時から午後6時半まで店を開けてきたという。だからこそ、「いつでも開けてくれているSS」として、地域の信頼は厚い。
その営業スタイルを今も続けているが、氏原さんも80歳を過ぎて身体が辛くなってきた。
「廃業」も頭をよぎり始めたが、「うちが閉まったら、困るお客さんがたくさんいる」として、何とか踏ん張っている状態だ。
「だから、今のうちに引継ぎ手を探しておきたい」として、全国から後継者を募ることに決めたという。
SSの敷地は約100坪で、メーンタンクは10 kLが3基。配達用として、2 kLタンク搭載車と500Lタンク搭載車、軽トラックの計3台の社有車を持つ。

タイヤチェンジャーは新しく、購入して5年ほどしか経っていない。
「国道沿いなので、日曜日などは飛び込みのドライブ客も多い。配達の需要もあるので、売り上げは期待できる」と氏原さんは強調する。
昔も今も地域に不可欠の生活インフラなのだ。
このSSが廃業してしまったら、いったいどうなるのだろう。平時には「不便になった」で済むかもしれないが、南海トラフ地震などの大規模災害時には、燃料供給の面で極めて深刻な事態になるだろう。
この重要な「住民拠点SS」をどう残していくのか。単なる事業承継という枠を超えた行政課題として考えるべきだろう。
関係者の英知を集めた後継者探しが求められている。
氏原石油(カルストSS)
住所:高知県高岡郡梼原町下西の川938-1

経営は上手く行っているのに、後継者がいないために廃業せざるを得ない――そんな悩みを持つ企業が全国的に激増し、大きな社会問題になっている。高齢化先進県である高知県は全国に輪をかけて、事業承継の課題が山積している。「県内での事業承継を少しでも増やしたい」。このコーナーは、事業を譲りたい人と受け継ぎたい人を繋ぐ連載です。
高知県事業承継・引継ぎ支援センター
電話:088-802-6002
メール:kochi-center@kochi-hikitsugi.go.jp
担当 藤井、野本