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旅行者満足度・食べ物部門で全国1位!データが証明する「高知の食」の実力【しぎんラボレポート】
この情報は2026年7月17日時点の情報となります。

人生最後のご飯に何を食べますか?
この問いへの答えは、千差万別だろうが、いつの時代でも上位に入る食事がある。
それは、「おむすび」。
お米を愛する日本人が、世代や性別を超えて好きな食べ物は、やはりシンプルにお米の味が楽しめる「おむすび」なのだろう。
そのおむすびの美味しさを、とことん追求した専門店が高知県吾川郡いの町の仁淀川沿いにある。
店名は「仁淀川の結び」。40年近く飲食業に携わってきた明坂佳代さん(62)が一昨年8月にオープンさせた。

「家の造りをみた瞬間に、ここで店をやりたいと閃きました。そこで、おむすび主体にした店のコンセプトを考えたんです」
提供されるおむすび料理は、極めて質が高い。
見た目の彩りも美しく、ボリュームも十分なのだが、何と言っても、その味が信じられないぐらいに美味しいのだ。
おむすび一つ一つに、具材の味以外の何かが付け足されているような感覚。遠い昔のあの頃を思い出させるような不思議な感情が込み上げてきそうだ。
おむすびに付け合わせている小鉢類や卵焼きも、文章では表すことは不可能なほど舌に心地よい。

「一度食べてみて」としか言いようがない。そうした副菜の美味しさも、主食のおむすびの味をいっそう惹きたててくれる。
「お米にはこだわっています。県内で有名な産地の窪川から2種類の仁井田米を農家さんから直接仕入れています」
そのほかの原材料も明坂さんが厳選して選んだものばかり。
おむすびの種類は25種もあり、お客さんが選べるスタイルも好評だという。
店舗は明坂さんが一人で切り回しているため、満席の際には1時間以上待たせてしまうこともあるそう。
「それでもクレームを言う方は一人もいなかった。本当に有難いことだと感謝しています」

これといった宣伝はほとんどせず、PRはインスタグラムでの発信のみだったが、SNSで評判が広がり、県内外から客がやって来るまでに。
開店前から行列ができる日々もあったそうだ。
ところが、家族関係の用事が重なり、6月からいったん休業を余儀なくされる事態になった。
さらに、知人からの依頼などで、飲食店をもう2軒切り回すことに。
「さすがに3軒は身体がもたない」として、「仁淀川の結び」の閉店を決意。
「せっかくお客さんがいるのでもったいない。誰かに引き継いでもらいたい」と、全国に後継者を呼び掛けることにした。
店舗は約72㎡で、椅子席や座席の合計は14席。2階は約51㎡で、居住スペースになっており、宿泊も可能な仕様になっている。

冷蔵庫や什器など料理用の機材一式、一部の調度品(壺)以外の家具類などもすべて引継ぎ可能。
後継者が希望すれば店名は使用できるほか、仕入先も紹介してくれる。
「お客さんに美味しく食べてもらいたいという気持ちを持った方に譲りたい」と明坂さん。
自身が40年近く、真心を込めて料理を提供し続けてきただけに、その思いは強い。

清流仁淀川の畔で、「おむすび」という和の心を伝え始めた店舗が、このまま無くなってしまうのは、あまりにしのびない。
芽吹いたばかりの店を次代に飛躍させる良縁が、結ばれることを期待したい。
仁淀川の結び
住所:高知県吾川郡いの町3033-3

経営は上手く行っているのに、後継者がいないために廃業せざるを得ない――そんな悩みを持つ企業が全国的に激増し、大きな社会問題になっている。高齢化先進県である高知県は全国に輪をかけて、事業承継の課題が山積している。「県内での事業承継を少しでも増やしたい」。このコーナーは、事業を譲りたい人と受け継ぎたい人を繋ぐ連載です。
高知県事業承継・引継ぎ支援センター
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担当:藤田、野本