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餃子は別腹!高知のサクサク屋台餃子を東京でいただく「えびすの安兵衛」美食おじさんマッキー牧元の高知満腹日記【高知グルメPro】
この情報は2026年6月14日時点の情報となります。

立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、テレビ、ラジオ出演や料理評論、紀行、雑誌寄稿を超多忙にこなす「美食おじさん」ことフードジャーナリストのマッキー牧元さんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。今回は東京都渋谷区の「べるまっしゅ」にお邪魔してきました。
高知の食は深い。
高知に30数回行き、あらゆる料理を食べてきた。
店は300軒以上行き、プロだけではなく、地元のお母さんの作る家庭料理もいただいた。
しかし、まだ初めて食べる料理があったのである。
「新生姜の肉巻」であった。

高知の人にとっては、珍しい料理ではないという。
新生姜が出回る時期に、家庭ではよく作られるらしい。
生産量日本一の高知の特産である生姜の新物が出始める時期に、豚肉を巻いて甘辛く炒める。
細い新生姜でないと、できない料理だろう。
甘辛く味付けられた豚肉に歯が入ると、ゴリっと生姜に歯が当たる。
柔らかい豚肉と、歯応えのある新生姜との対比がいい。
甘辛い味と対照的な、新生姜の辛味がいい。
ツンデレというか、デレツンの味である。
酒でもビールでも焼酎でも、なんでももってこいと言っている。
こいつは、冷めると固くなるので、どんどん食べるべし。
この店は「べるまっしゅ」。

東京の渋谷駅から246を西に行き、飲食街から離れたビルの地下に、ひっそりと営む居酒屋である。
少し不便な場所なので、お客さんがいるのかしらんと入ってみれば、満席であった。
大勢の客が、高知の料理を楽しんでいる。
定番の「鰹のたたき」は身がしなやかで、質がいい。

こちらのたたきは高知市内でよくみられる大ぶりに切って塩や醤油でいただくスタイルではなく、高知の西部でよくある、薬味と一緒にぽん酢をぶっかけていただくスタイルなのだ。

続いて「ちりめんじゃことネギの玉子焼き」が運ばれた。

じゃこのうまみがたまごの甘みに加わって美味しい。
さらに「じゃこ天」、「いたどりのきんぴら」とお願いする。
「じゃこ天」は、魚のすり身揚げ王国高知ならではの天ぷらで、小魚を骨ごとすりつぶした練り物である。

だから噛むと、ジャリジャリとした食感が響き、勇壮な気分になる。
これで飲む酒が、たまらんぜよ。
一方、「いたどり」は高知ではよく食べられる山菜で、新芽の皮を剥き調理する。

サクサクとした食感で、ほんのり酸っぱいところがクセになる。
燗酒が運ばれてきた。
燗酒に合わすのは「ほたれ」である。

片口イワシの丸干しで、干されて凝縮した旨味が噛むほどに滲み出て、すぐさま燗酒で迎え撃つのだな。
「とんごろうイワシ」もやってきた。

とんごろうイワシを、素揚げしたのだという。
体長は10cm前後で、鱗が剥がれにくいのが特徴のイワシである。
性質が名前の由来(着物を脱がずに寝るような「とんころ」状態に似るため)なのだという。
頭は苦いので、頭から食べないでという忠告通りに、尻尾からいただく。
おお、いい味ではないか。
酒の甘みと合う。
こりゃ、この魚で永遠に飲めるぞ。
最後はメニューを見ていて気になった「自慢のマカロニサラダ」を頼んでみる。

運ばれると、マカロニではなく、フジッリが使われていた。
螺旋状のショートパスタで、糸を紡ぐ道具「紡錘」が語源になったパスタである。
この螺旋状の溝がいい。
マヨネーズの味が入り込んで、マカロニより味がちょいと濃くて酒が進む。
これは高知料理ではないけど、さすが飲兵衛の高知である。
酒が進むように、料理を考えられているんだな。

べるまっしゅ
住所:東京都渋谷区南平台町133-1 佐藤ビルBI
電話:03-3461-0708
営業時間:17時~23時
定休日:日曜日