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餃子は別腹!高知のサクサク屋台餃子を東京でいただく「えびすの安兵衛」美食おじさんマッキー牧元の高知満腹日記【高知グルメPro】

この情報は2026年6月7日時点の情報となります。

立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、テレビ、ラジオ出演や料理評論、紀行、雑誌寄稿を超多忙にこなす「美食おじさん」ことフードジャーナリストのマッキー牧元さんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。今回は高知の夜の〆として有名な屋台餃子「安兵衛」の路面店「いまどき安兵衛」にお邪魔してきました。

高知の「安兵衛」は、市内で飲んで食べても、つい最後に行ってしまう危険な店である。

お腹いっぱいになっていても、「ちょっと餃子だけでもつまんで行くか」と、向かって、結局は、餃子どころか、様々なつまみで飲みだし、ラーメンまで食べてしまう。

実に罪な店なのであった。

東京に進出した、この「えびすの安兵衛」も危険である。

まずは、ウィルキンソンのソーダを生レモンをたっぷり絞った焼酎に注ぐ、レモンサワーで乾杯をする。

グラスの底に凍って溜まっている焼酎を持ち上げ混ぜて、シャリシャリになる口当たりの具合がいい。

まさに、「まっこと(本当に)うまいちや」である。

訪れた日はこちらで3軒目だったために、軽いつまみでもと、「カムカムカール」を頼む。

これ、実はこんにゃくを乾燥させて味付けたというスナックで、1袋35キロカロリーしかない。

これはヘルシーである。罪悪感がない。

高知県いの町にある「岡林食品」が作っていて、噛めば噛むほど旨味が出てくるので命名された。

食感は、ハードなグミといった風であり、数十回噛むために、つい飲み過ぎてしまう。

そして食欲が回復していくではないか。

次にこれも軽い「浅漬け玉子」を頼む。

いわゆる玉子のピクルス、甘酢漬けで黄身の甘みと味付けの甘酸っぱさが良きつまみとなる。

玉子味が引き金となり、「厚焼き玉子」も追加した。

こちらの「厚焼き玉子」は変わっていて、薄味出汁の中に浸かっている。

高知県人は玉子を漬けることが好きなのだろうか。

厚焼きを突き崩しながら、甘めの出汁と一緒にチビチビと食べる。

出汁焼き玉子ならぬ出汁漬け玉子なのであった。

3軒目だというのに、勢いがついて、「ポテトサラダ」も頼む。

実は何を隠そう(隠してもいないが)、私はポテトサラダ研究会会長なのだ。

だから各地各所で、いろいろなポテトサラダを食べている。

だがこんなポテトサラダは、「安兵衛」にしかない。

頼むと、茹でじゃがいもとマヨネーズ、ゆで卵、ベーコンチップ が入ったすり鉢とすりこぎが運ばれる。

つまり自分でポテトサラダを完成させるのだ。

好みの潰し具合にできるのが嬉しい。

また、玉子が等分に切られていなので、不均一の旨さが生まれるとこも面白い。

続いて高知名物の「ちくきゅう」を頼む。

ちくわの中に、丸ごと一本のきゅうりを詰めて切った料理である。

一見なんてことないようだが、店長曰く「高知のちくわじゃないと、こんなに広がらん」。

つまり高知のちくわは、余計な添加物を入れて固くし、保存を長くしようとしてないのである。

きゅうりを詰めたちくわは、膨らんで張り裂ける寸前までになっている。

これは今の我々の腹具合と一緒だなと思いながら、自虐的に食べる。

酒も「まっことうまいちや」を超えて「こぢゃんと(たくさん)飲むぜよ」となってしまう。

ちくきゅうのきゅうりがみずみずしく、噛めば「バリッ」と音が響く。

ムチっとしたちくわの食感と対比的でクセになる。

なんでも高知では、八百屋やスーパーできゅうりを見る客は真剣な目つきで選んでいるという。

「このきゅうりは、うちのちくわに入るんかな」と、思案しながら購入するらしい。

ちくわもパンパンに詰めても破れにくい、タフなちくわが好まれるということである。

この勇壮な「ちくきゅう」を食べて火がついた。

やはり最後は餃子だな。

安兵衛の餃子は軽やかである、

サクサク。

噛めば経過な音を立てて、皮が弾ける。

飲み物をビールに変えて食べれば、一人前では足りなくなってくる。

サクサク、サクサク。

気がつけば、あっという間にたいらげてしまう。まさに、飲む餃子である。

ああ、止まらない。

お代わり!3人前いっちゃうぞ。

マッキー牧元
マッキー牧元
執筆者:マッキー牧元(本名:牧元裕之)
食ジャーナリスト・タベアルキスト。1955年東京生まれ。「味の手帖」取締役編集顧問。年間600食以上を食べ歩き、立ち食いそばから高級割烹まで幅広いジャンルを取材・執筆。『dancyu』『東京カレンダー』などへの寄稿、テレビ出演、料理開発など多方面で活躍。高知の食文化に造詣が深く、「高知家の〇〇」では高知グルメコラムを300本以上執筆している。

店舗情報

えびすの安兵衛

住所:東京都渋谷区恵比寿4丁目9-15 萩原ビル 1F

電話:03-3445-3008

営業時間:月曜日~金曜日 16時~23時30分/土曜日・日曜日 15時~23時30分

 

 

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