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地酒に合わせて鰹のたたきに土佐巻がいただける新橋で王道の土佐料理「酒菜 浪漫亭」|美食おじさんマッキー牧元の高知満腹日記【高知家グルメPro】
この情報は2026年4月19日時点の情報となります。

年間700食を食べ歩く“美食おじさん”マッキー牧元が、高知の食材と料理を紹介する人気連載「高知満腹日記」。今回は、東京・銀座コリドー街の「長宗我部 銀座」で地元に負けない圧巻のメニューの料理をいただいてきました。
メニューを開いて、目を丸くした。

なんというメニュー数だろう。
数えてみれば、おすすめだけで25種類もあり、全体で約70種類もあるではないか。
のれそれやハランボ、ニシ貝まであり、高知市内でもこれだけの料理を用意しているところは少ないだろう。
ずらりと並んだ本日のおすすめ料理の下には、高知の地図が描かれている。
こりゃあ、おのずと盛り上がるぞ。

店内は、カウンター席、テーブル席が24席あるが、一人の板前さんが手早く料理を作って出してくれる。嬉しいではないか。
お通しは、「カツオの茹で節」である。

なまり節に似て、しっとりとした食感が食欲をくすぐる。
まずは「鰹 わら炙りタタキ」だろう。
高知料理の店に来たら、何がなんでも最初に頼みたいのではこれである。

見るからに緻密な姿態を見せるカツオで、薬味は、生姜に玉ねぎ、ネギに茗荷、そしてニンニクスライスが添えられていた。
ニンクスライスを一枚鰹に乗せ、他の薬味を合わせてパクリといく。

身はしなやかで、爽やかな鉄分の香りが鼻にぬ抜けていった。
お次は「ゴリ唐揚げ」と、いってみた。

これは珍しい。
ゴリとは主に淡水の河川に生息するにカジカやハゼの総称をいうらしい。
カリカリ。
噛めば痛快な音が立って、香ばしい。
中から滲むほのかな苦味が酒を呼ぶのだな。
続いて「ニシ貝のバターしょうゆ焼き」が運ばれる。

ニシ貝とは、アカニシとも呼ばれる巻貝で、四国の人たちはよく食べる。
殻の内側が赤く、食感はサザエに似ている。
甘辛く炒めてあり、味わいはサザエより甘みがある。
一方、肝は、ほろ苦く、大至急日本酒だね、これは。
そこで品書き見れば、蔵は7種類、土佐焼酎も用意されている。
まずは、「土佐鶴」をお願いした。
続いて「沖うるめの焼き物」である。

これまた、酒を飲め飲めと煽ってくる。
干して凝縮した魚のうまみが口の中に溢れ、そこへ燗酒を流し込むのさ。
次は鰹の「ハランボ塩焼き」をお願いした。

ハランボとは、腹の身(ハラミ)にある、マグロでいう「大トロ」に相当する脂ののった希少部位で、高知以外ではあまり食べられない。
何しろこれは鮮度が要だからである。
食べれば実にしなやかで、脂の甘みが舌に乗ってくる。
くどくはなく、上品な味わいと焦げた野生的香りが対比して、コーフンを呼ぶ。
続いて頼んだのは珍しい「高知春野の馬刺し 赤身」である。

高知市春野町(はるのちょう)は、高知県の中央部、高知市の南西部にある地区だが、高知で食肉用の馬を育てているとは知らなんだ。
食べてみれば、おお、素晴らしいではないか!
脂の刺しが適度に入って、ほのかな甘みと凛々しい味が交差して、こいつは焼酎だな。
ええい、米焼酎「海援隊」で迎え討とう。
次も珍しい。こちらのオリジナルだろう。
「カツオとアボカドのミルフィーユ風」を頼んでみた。

漬けにしたカツオとアボカドが交互に重なって、盛り付けられている。
アボカドのバターのような油脂分的コクが鰹の味に加わって、これはなかなかいい。
高知の人に教えてやろう。
最後は締めに「土佐ジロー卵かけ御飯」と「越知のしば漬け」をお願いした。
この柴漬けは初めて食べるが、驚いた。

今まで食べた柴漬け史上ナンバーワンである
ないより香りがいい。
そして噛めば、バリバリ、ボリボリと、痛快極まりない。
さあそんな柴漬けをお供にTKGといってみよう。

塩を少し入れて溶き卵にし、ご飯にかけて泡立てる。
そして醤油をたらり。
そしたら一心不乱に箸でかき混ぜる。

エアリーかつ卵の甘みでうまいことうまいこと。
高知で習ったやり方だが、どんなに満腹でも軽く一膳はいけてしまうのだな。
〆たのに、まだまだいただきたくなる店なのだ。
長宗我部 銀座
住所:東京都中央区銀座8-2-13 コリドー通りJビル 2階
電話:03-6274-6044
営業時間:月~木・土・祝日・祝前日: 17:00~翌0:00 (料理L.O. 23:00 ドリンクL.O. 23:00)
金:17:00~翌3:00 (料理L.O. 翌2:00 ドリンクL.O. 翌2:00)
定休日:日曜日
HP:https://chousokabe-ginza.owst.jp/