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Neoうどんの国 高知のおススメ11選!讃岐とも稲庭とも五島とも違う独自の進化を続ける高知のうどん
この情報は2026年5月17日時点の情報となります。

年間700食を食べ歩く“美食おじさん”マッキー牧元が、高知の食材と料理を紹介する人気連載「高知満腹日記」。今回は、東京都文京区湯島にある「ビストログラッソ」で土佐食材をふんだんに使った料理をいただいてきました!
「ウツボをフリットにしたか!」
たたき、唐揚げ、刺身、すき焼き、塩焼きと、高知では様々な調理方法のウツボ料理を食べてきたが、フリットは初めてである。
東京の湯島にあるイタリアン「ビストログラッソ」にやってきた。
メニューを開いて眺めた途端、高知の四万十川の雄大なる流れ、遠くまで広がる太平洋、緑にあふれる山々が瞼の裏に浮かんできた。

高知の食材がずらりと並んでいる。
まずは前菜に「高知キャベツバーニャカウダ」をお願いした。

生キャベツをバーニャソース(ニンニクとアンチョビ、オリーブオイルによるディップソース)につけて食べる。
何よりキャベツ自体が甘い。
アンチョビの練れた塩気が、その甘みを一層引き立てる。
合間に緑と黒のオリーブ、細切りピーマンを食べながら、高知産キャベツの豊かさを頬張った。
そして「熟成ウツボのフリット」である。

サクッ。
噛めば軽やかなフリットの衣が音を立てる。
だが、その下が手強い。
ウツボ特有の皮下コラーゲンがゼラチン化し、グニュグニュと弾んで甘く、野生的香りが後を引く。

さらに噛み込めば、ふんわりと白身に歯が包まれる。
世に色々なフリットがあるが、こんな三色の食感を持つ魅力的なフリットはないだろう。
ドリンクは揚げ物にあう「馬路村ゆずチューハイ」を楽しんだ。

お次は、肉料理といこう。
四万十のデュロックファームの「四万十豚の熟成ベーコン」である。

燻香は弱めで、豚肉の力を信じたベーコンだった。
厚切りされたベーコンを口にすれば、肉が「噛め噛め」と叫ぶ。
なんとも力強く、そこから三枚肉ならではの脂の甘みが流れ出る。
付け合わせは、鰹のニンニク煮込みで、否が応でも酒が進んでしまう。
こいつは赤ワインで迎え撃とう。
続いてパスタは、「高知ツガニのペペロンチーノ」をお願いした。

さすがニンニク好きの高知県人らしく、「たっすい(弱々しい)のはいかんぜよ!」とばかり、ニンニクがバチッと効いている。
ツガニを殻ごと、身もミソも殻も潰して粉々にしたものだという。
それゆえ、最初は遠くにカニがいたが、食べ進むにつれてカニの風味が口に充満してくる。
蟹がニンニクと戯れている、そんな愉快なパスタ料理であった。
メニューを数えてみれば、94種類!
気になったのは、酒盗に漬け込んだウツボの焼きで、町戸太さんというウツボ料理の第一人者で、土佐まなべ商店の酒盗を使っているという。

これは燗酒が止まらんやつだな。
店主の山下直人さんは、高知出身で、自身もよさこいのチームを持っているという。
ちなみに、お母さんは馬路村出身、お父さんは土佐清水出身だというから、根っからの土佐っ子である。
野菜、魚、肉、豆腐など、あらゆる生産者と繋がっており、好きな時期に希望ロットで買い取っているのだという。
今回はイタリアンを食べたが、実はこの店の奥行きは計り知れない。
インド人料理人によるカレーやインド料理もあるのであった。

タンドールチキンも四万十鶏でやられている。
これは見逃せない。
さらには「ニラ焼きそば」や「屋台餃子」、「カツオのたたき」や「長太郎貝のオーブン焼き」、「いも天」や「田舎寿司」といった土佐料理のエース級もそろっている。
お客さんも半分が高知人という、まっこと熱い熱い高知愛に溢れた店なのであった。
ビストログラッソ
住所:東京都文京区湯島3-9-11 Mビル1階 旧増田ビル
電話:03-3835-1184