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この情報は2026年8月27日時点の情報となります。

四銀地域経済研究所は、四国銀行グループのシンクタンクとして高知市に拠点を置き、『高知の経済の「なぜ?」「どうして?」を、分かりやすく伝えるラボ(研究所)』として、地域経済・産業・人口動向の調査・分析を手がけている。
今回は、四銀地域経済研究所が高知県内の企業を対象に行った調査の中から、注目のAIについて。なかでも生成AIの活用状況を調べたレポートを通して、高知の今をみてみたい。
「ChatGPT、使ってますか?お気に入りはGemini?Claude?それとも…」
そんな問いかけも、今ではすっかり身近になった。
仕事で文章を作ったり、アイデアを出したり。プライベートでは、調べ物をしたり、日常のあれこれを相談したり。
生成AIは、この数年の間に私たちの仕事や暮らしの中でグッと身近な存在となってきた。
では、高知県内の企業ではどうだろう。
全国的な生成AIの活用状況を示すデータはあるものの、高知県に絞った調査はこれまでほとんどされてこなかった。
そこで今回、県内企業の現状を明らかにしようと調査に乗り出したのが、四国銀行のグループ会社である「株式会社四銀地域経済研究所」だ。
調査の内容や高知県内の企業における生成AIの活用についてお話を伺った。
(写真左から)森下さん、岩井さん
四銀地域経済研究所で待っていてくれたのは、代表取締役社長の岩井俊介さんと主任研究員(※取材当時)の森下和佳奈さん。
-今回、このような調査をされた背景を教えてください。
岩井さん:数年前までは「AI」という言葉に馴染みがなかった人も、今ではスマートフォンにChatGPTのアプリを入れ、仕事で活用することも珍しくありません。世界や全国では活用シーンが増え、技術革新が目覚ましいですが、高知県では実際どうなのだろうと調査を実施しました。

このレポートは、高知県内の企業を対象に2025年8〜9月に調査を実施し、同年10月に発表されたものだ。

全産業を対象とした活用状況では、もっとも多かった回答が「活用する予定はない」の52.6%。
次いで「検討中」の25.9%、そして「活用している」21.5%と続く。
これは、全国的な指標と比べるとやや低い数字となった。では、高知の企業は生成AI導入に遅れをとっているのだろうか。
森下さん:数字で見ると全国には劣りますが、その差はわずかです。また、情報通信業はもちろんですが、比較的規模の大きな企業がある製紙業や運輸業などで活用・検討が特に進んでいるという結果になりました。そして、生成AIの活用シーンをみてみると、業務効率化や生産性の向上などです。この背景には、高知県が抱える人口減少や人手不足という課題があります。「今ある仕事を、限られた人数でどう回していくか」。その手段として生成AIが注目されているのではないかと分析します。
岩井さん:具体的には、文書要約や校正、データ整理など業務効率化を目的とした活用が多くみられます。生成AIに何か新しいものを生み出してもらうというより、生成AIを活用することによって1人の経験や勘に頼っていた仕事を、会社全体で共有できる形に整えていくことができます。まずは事務仕事を効率化していく。その小さな積み重ねが、人手不足に悩む地域の企業にとって大きな力になるのではないかと思います。
▶詳しいレポートの内容はこちらを Click!高知県における生成AIの活用状況について
調査が行われたのは約1年前。生成AIを取り巻く環境は、この1年でも大きく変化している。高知県内の企業における生成AIの活用も、これからさらに進んでいくのだろう。
▼▼▼四銀地域経済研究所の調査レポートはこちらから▼▼▼

今回のような調査を行っている「四銀地域経済研究所」とは、どんな会社なのだろう。
岩井さん:「四銀」という名前が付いていますが、あくまで独立したシンクタンクとして動いています。高知県全体の経済を見ることで、現状の課題を把握して提言することが業務です。
実は、同社が現在のように積極的な情報発信を始めたのは岩井さんが社長に就任した2024年頃からだという。
岩井さん:以前はホームページもなかったんです。せっかく調査をしても、その結果を知っていただかなければ意味がありません。調査して終わりではなく、高知県の企業さんやみなさんに動いていただくためにも、まずは発信が大切だと考えて、情報発信に注力しています。

森下さん:今回の生成AIに関する調査も、「高知ではどうなのか」を知るために実施されたものです。高知で何が起きているのかを正確に把握した上で、これからの地域経済を考えていくことが大切だと考えています。
人口減少や人手不足、高齢化など高知県が抱える課題はたくさんある。その一つ一つに向き合い、地域の未来を見つめるのが四銀地域経済研究所の活動なのだ。
先述の通り、高知県内でも生成AIの活用は少しずつ広がっている。
2026年9月10日には、四国銀行が主催する「生成AI比較実践セミナー」が開催される。
「使ってみたいけど、何から始めればいいんだろう?」「生成AIを活用して生産性を向上させたい」という事業者の皆さんは、まずはこうしたセミナーに参加してみてはいかがだろう。

株式会社四銀地域経済研究所
住所:高知県高知市菜園場町1-21 四国総合ビル3階
https://www.shikokubank.co.jp/ser/
文/長野春子