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有名オーベルジュオーナーとともに訪れる高知旅行記「高知は人の胃袋を増大させる不思議な街だった」美食おじさんマッキー牧元の高知満腹日記

       

この情報は2022年10月23日時点の情報となります。

立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす「美食おじさん」ことマッキー牧元さんが高知の美味しいお店や生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。今回は前回に続き、滋賀県余呉湖で「徳山鮓」という有名オーベルジュオーナーの徳山浩明さんたちとともに訪れた高知旅行記第三弾をお届けします。

滋賀の「徳山鮓」の主人、徳山さんと料理研究家桑折敦子さんと行く高知ツアー二日目は、土佐市宮ノ内にある白木果樹園を訪ねることから始まった。

100年続く白木果樹園は、文旦を始めとして様々な柑橘類をやられている。

当日は最盛期を迎えた水晶文旦やフィンガーライム四種類食べ比べをさせていただき、その他ベルガモット、コブミカン、ブラッドオレンジ、珍しいジャンボレモンやピンクレモネードの葉などを見せて頂いた。

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お昼は、安芸市の「錆と煤」でインド料理を食べる予定だったが、白木さんのところで盛り上がりすぎて予定時間を大幅に超えて断念し、帰り道にある「宇佐もんや」でウルメイワシ料理に変更したが休みであったため、高知市郊外の「三里うどん」でうどんを食べることにした。

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こうした、突然の予定変更があるのも旅の楽しさである。

「三里うどん」では、一度ゆがいてから水で締め、再びゆがいたという裏メニューの「まかないうどん」、

ほっこりとした気持ちを呼ぶ「中華そば」、「牛すじ煮込み」などを頼み、高知のうどん屋ならではの風情と味を楽しむ。

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市内に帰る途中で、「とさのさと」で買い物をし、ホテルで夜に備える。

夕食は、高知初心者コースとして、昼からやっている人気居酒屋「葉牡丹」から「ひろめ市場」、「一軒家」とはしごしてその後二軒ほど回る予定を立てていた。

しかし高知を旅する皆さん、気をつけてください。

水曜日は休みの店が多いのである。

そのうち二軒の「葉牡丹」と「一軒家」は休みなのであった。

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そこでまたまた急遽予定を変更、スタンドクラフトビアバー「KOCHI BEER LABORATORY」で美しく注いでくれたビールを飲みながら作戦を練り直す。

この店に来る前に隣接する「京や」の年配のおかみさんが暖簾を下げられるの見て、良さそうだと思い、ビアバーのご主人に聴いてみる。すると、

「この界隈では一番おすすめです。僕は昨日あの店で飲み過ぎてそのあと営業するつもりができませんでした」と、言うではないか。

この「京や」大当たりであった。

創業は昭和39年。

80近い女将さんが可愛らしい。

焼く干物や野菜料理がおいしい。

ということで、長居をしながら燗酒を飲み、「サケとサカナ ヒナタ」に移動する。

ここは燗酒とオリジナルの肴が充実した店である。

柿フライ自家製もろみ味噌添え

アジフライ

四万十豚ロースかつ

越田商店のサバ文化干し

33日熟成沖サワラ漬け

などをいただきながら、燗酒をとっぷりと飲んだ。

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さあ次はどうしよう。

ここは一旦バーに行きましょうということになり、老舗のオーセンティックバー「フランソワ」へ。

マスターによる燻銀のカクテルに、しみじみと舌鼓を打ちながら、夜の長さを楽しむ。

バーに行ったからといって、まだ終わらない。

最後は、昨夜と同じくやはり餃子、「よこじい」の店にいく。

ここの小さき「餃子」もうまい。

涙が出る餃子の「葉わさび餃子」、上にかけた醤油味ベースのカリッサクッと軽快な歯応えの薬味がクセになる「カリカリ醤油餃子」といって、

「なめ茸納豆冷奴」で焼酎を飲み、締めに、これだけ飲んだのだからという理由を勝手につけ、裏メニューのしじみラーメンをいただく。

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いやあ今夜も食べた飲んだ。

今夜も五軒、お腹もいっぱいであります。

「帰って寝ます」と宣言したら、「おやすみなさい。我らはもう一軒おむすび食べにいきます」と言って、夜の街に消えていった。

どうやら高知の夜は、人の胃袋を増大させるようなのである。

 

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