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この情報は2021年3月26日時点の情報となります。
毎週日曜に開かれる日曜市は、活気にあふれる場所である。
高知県民から長年愛されている魅力を紹介しよう。
Contents
写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会
高知の日曜市とは?
1690年に始まり330年の歴史を誇る「日曜市」は、高知市が認めた公設の街頭市。
新鮮な野菜や果物など地元の産品や名物を生産者価格で購入できるため、多くの県民にとってなくてはならない場所であり、観光客には外せないスポットである。
高知城下の東に延びる目抜き通りの追手筋(おうてすじ)で、約1,000mにわたって約300の露店が軒を連ね、お正月とよさこい祭りの期間を除き、毎週日曜日に開催されている。
街頭市として日本一の長さを誇る高知の「日曜市」は、片側2車線の道路の南片側を封鎖し、歩行者天国にして開かれる。
県外や海外から多くの観光客が訪れ、フレンドリーな高知県民と気軽に触れ合える人気のスポットである。
ご当地グルメを味わうこともでき、お土産選びもできる魅力的なスポットだ。
毎週17,000人のお客さんが訪れる日曜市は、人や物であふれかえっている。
日本一の規模を誇る日曜市だけあり、店先に並ぶ商品の種類が充実しているのが魅力。
朝の散歩中に、美味しい土佐の味を思う存分楽しむのも楽しいだろう。
日曜市を訪れるときはお腹を空かせて出かけるのがおすすめだ。
城下町という特別なエリアで、高知の方々が長年大切に守ってきた伝統料理や珍しい食材を食べ歩くのは、貴重な体験になるだろう。日曜市を訪れる観光客が年々増えているというのもうなずける。
基本的には、日曜市のスタート地点である東側に農作物やお惣菜、中央エリアに食べ歩きできるフード類、お土産をお探しの方には、花・植木・土佐刃物などの生活雑貨などのお店が軒を連ねる高知城近くのエリアがおすすめだ。
行列ができるような人気店のお惣菜や田舎寿司などは、早めに売り切れることがあるため、お目当ての商品がある方は見つけたら、すぐに買っておくことが後悔しないための秘訣。
通りを歩くだけでワクワクするような魅力的な商品が並んでいるため、いつの間にか両手が買い物袋でいっぱいに。大きいエコバックを用意しておくといいだろう。
メディアでも度々紹介される高知の日曜市の歴史は江戸時代まで遡るが、現在の追手筋で開催されるようになったのは、戦後間もなくといわれている。
元禄3年(1690年)から続く日曜市は、土佐藩第四代藩主・山内豊昌公の定めのもと、場所と曜日を変えながら開催されていたという。 それが発展し、追手筋において現在も続いているのだ。
活気あふれる日本一の街路市は、早朝6時頃から午後3時頃まで営業しているが、お店が出揃い多くの人でにぎわうのは8時頃から14時頃までだ。
売れ行きや天候により早めに閉店するお店もあるので、お目当ての商品がある場合などはお昼前に訪れるのがおすすめといえる。
日曜市では、街頭市ならではの旬の野菜や海産物・加工品が並び、高知を満喫できる。
高知県内の美味しい食べ物が集まっていて、見ているだけでもワクワクしてくる。このエリアで購入したフードを片手に、様々なお店を巡るのも日曜市の醍醐味といえる。
それではさっそく、チェックしておきたいご当地グルメや、お土産に人気の商品を見ていこう。
「大平商店」の揚げたてのお芋の天ぷらは、行列ができるほどの人気商品で、地元の人なら誰もが知っている逸品。一度食べたら病みつきになるといわれる「いも天」は、スナック菓子のようにカリッとした衣と、ホクホクで甘いお芋の食感のバランスが良いと評判だ。
土佐紅という甘いサツマイモを使っているところが特徴。
人気商品だが、お店の方が手際よく揚げていくので、ほとんど待ち時間なしで購入できる。
高知ならではのご当地グルメ「田舎寿司」は、ぜひ味わっておきたい郷土料理の一つだ。
「田舎寿司」とは、タケノコ・シイタケ・みょうが・こんにゃくなど、海の幸ではなく山の幸がネタになったお寿司のことだ。
すし酢には、みかんやゆずなどの柑橘類を使用し、ゴマやショウガなどの風味をアクセントに効かせていることから、爽やかな後味が特徴となっている。
お店ごとにネタや味付けも異なるため、様々なお店の「田舎寿司」を食べ比べて、土佐の家庭の味を楽しめるのだ。
「アイスクリン」は、南国・高知の暑い時期に欠かせないご当地スイーツの一つだ。
アイスクリームというよりシャーベットに近い食感がクセになるアイスは、味のバリエーションも豊富な上、甘くてさっぱりしている。
そのため日曜市の散策中の「ちょっと疲れたな」と思った頃に食べると、歩き疲れも吹っ飛ぶほどの美味しさだ。
日曜市で見つけたら、ぜひ味わってほしいドリンクが「あめ湯」である。
水飴を溶かして生姜のしぼり汁を入れた「あめ湯」は、疲れを癒してくれる。
暑い時期は「冷やしあめ」にして、寒い時期にはお湯で溶いた「あめ湯」をいただくと体の中から温かくなる。
関西・中国・四国の一部以外ではあまり知られていないが、日曜市を訪れたなら、ぜひ味わってほしい一杯だ。
魅力的なグルメがたくさんある高知で、バラエティー番組などで取り上げられたこともある「芋けんぴ・塩けんぴ」はお土産に喜ばれるお菓子だ。
サツマイモを揚げて砂糖を絡めたお菓子で、幅広い世代に喜んでもらえるところもポイント。
表面に塩味の効いた蜜をかけた塩けんぴは、塩味と甘みのバランスが絶妙な大人味。塩がかかっていない芋けんぴは甘口テイストなので、子どもも喜ぶだろう。
色々なお店の芋けんぴ・塩けんぴを食べ比べて、味の違いを楽しんでみてはいかがだろうか。
日曜市の西側エリアで販売されているアイテムが、400年の歴史を持つ土佐の伝統工芸「土佐打ち刃物」だ。
普段使いできる包丁などを比較的安価な値段で購入できるため、昔からのファンが多い。
また、くじらのフォルムをした可愛らしい「くじらナイフ」は、鯨漁がおこなわれていた高知ならではのお土産として人気だ。
日曜市では驚くほど多くの種類の「魚の干物」が販売されている。
中でも土佐近海獲れの真アジを使用した一日干しは非常に人気の商品であり、朝のうちに買わないと売り切れてしまうことも。
季節によって取り扱っている干物の種類が変わるので、訪れる度に高知でとれた美味しい魚の干物を楽しんでみてほしい。
食べ物だけではなく花や苗木、盆栽を見ることができるのはおもしろい。
ここでは部屋に飾れるような花だけではなく、花壇に植えるような花など、幅広く取り扱っているため、地元の人に愛されているのだ。
ピンク色の海老餅、緑色のヨモギ餅、茶色の小豆や黒糖が混ぜてあるお餅など、カラフルなお餅が並んでいる。
好みの味のお餅をおやつに買ってみるのはいかがだろうか。
日曜市を歩き疲れたら、「ジンジャエール」でリフレッシュしてみては?
高知県は生姜の生産量が全国一位である。
生姜をたっぷり使ったジンジャエールを買うことができ、
中でも土佐山産の有機生姜贅沢に使った「土佐山ジンジャエール」は有名で、お土産にも喜ばれる。
「ゆの酢」とは柚子酢のこと。
柚子は高知の名産の一つで、特に馬路村の柚子などは全国的に有名で、
カツオのたたきにかけたり、酢の物にかけたりと高知料理に多く使われているため、自宅で高知気分を味わうのも楽しいだろう。
種類も豊富なので、是非食べ比べてみてほしい。
日曜市では「漬物」もたくさん売られており、
様々な種類の野菜を長期間漬けた「古漬け」を買えることでも有名。
野菜がそのままの大きさで豪快に店頭に並んでおり、見るのも楽しいうえに美味しいので、
本格的な漬物を味わってみてはいかがだろうか?
太陽の恵みをたっぷり浴びた新鮮な野菜や果物はスーパーで購入するよりも安く購入できるとあって、地元の方がこぞって買い物する姿を見かける。
珍しい野菜などは、お店の方がおすすめの食べ方や調理方法をレクチャーしてくれるので、生産者との距離の近さが市場ならではの楽しみとなる。
また、日曜市の近くには海産物を扱っているお店もあり、名物のカツオのたたきは真空パックで販売しているためお土産用にも購入可能。
旅行から帰った後も高知の味を楽しめるところが観光客に人気となっている。
訪れる際は参考にしてほしい。
日曜市の詳細情報
【住所】〒780-0842 高知県高知市追手筋
【営業時間】午前6時頃から午後3時頃まで
【開催日】毎週日曜日(8月10日~12日及び1月1日、2日は休み)
【公式ホームページ】https://www.city.kochi.kochi.jp/site/kanko/nichiyouichi.html
日曜市は、毎週日曜日に開催される。
開催時間は、午前6時頃から午後3時頃までとなっている。
出店数に変動はあっても、夏の暑い日・冬の寒さの厳しい日・雨天でも毎週開催されている。
休日となるのは、年始の1月1日・2日、よさこい祭りが開催される8月10~12日が日曜日と重なった場合のみ。
ただし、台風などの荒天の場合には稀に中止となることもあるので、天候に不安のある時は高知市の公式ホームページで確認することをおすすめする。
※コロナが心配される2021年1月現在では、出店者のマスクの着用・アルコール消毒液の設置などの感染症対策を行った上で、通常開催している。
日曜市の開催場所は、高知県内一といわれる繁華街である帯屋町の一筋北の「高知市追手筋」。
高知城の追手門前から東へ約1,000mの区間で開催されている。
JR高知駅からのアクセス
JR高知駅より徒歩約10分。公共交通機関を利用するのであれば路面電車がおすすめだ。
①JR高知駅前より、とさでん交通路面電車に乗車し「蓮池町通(はすいけまちどおり)」で下車
②降りてすぐの大通り(追手筋)で日曜市が開催されている
高知空港からのアクセス
高知空港から、公共交通機関を利用するのであればバスがおすすめ。
①高知空港より、高知駅バスターミナル行空港連絡バスに乗車し、「蓮池町(はすいけまち)」で下車
②降りてすぐの通りで日曜市が開催されている
日曜市を初めて訪れる方は、市場内に設けられている観光ブースに常駐しているボランティアガイドの方に情報を聞いてみると、スムーズに日曜市見学が楽しめる。
また、高知市が発行しているガイドブックの簡易版を高知市のホームページからダウンロードできるため、訪れる際はチェックしておくことをおすすめする。
日曜市には専用駐車場が用意されていないため、車でのアクセスには注意が必要だ。
追手筋周辺道路の一部や県庁駐車場は、日曜日だと無料で駐車できるようになるが、混雑が予想される。
また、日曜市周辺の有料駐車場に関する情報は、県の公式ホームページに掲載されているので、車を利用する場合は事前に確認しておいたほうがいい。
日本人だけでなく、海外からの観光客も訪れる日曜市について紹介してきた。
せっかく日曜市を訪れたなら、会場周辺にある高知を代表する高知城やひろめ市場などの観光スポットにも行ってみることをおすすめする。
ここでは、日曜市へ訪れた際に立ち寄ってほしいスポットを厳選して3つ紹介していくので、日曜市での買い物の前後に高知の観光スポット巡りも楽しんでほしい。
写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会
山内一豊が創建した「高知城」は、日本百名城の一つに認められ、1950年には重要文化財に指定された。
現存しているお城の中で、天守閣が残っているのは高知城を含め全国で12城となり、本丸が残っているのは高知城だけで、歴史的・文化的にも貴重なお城である。
城内には、当時の内装や設備が残っており、江戸時代にタイムスリップしたような気分に浸れる。
さらに高知の市街地が360度のパノラマで一望できる天守閣からの眺めは、まさに絶景。
桜・梅・桃などの春の花々に彩られた華やかな高知城は必見だ。
ぜひ足を運んで、高知城の美しい景色を楽しんでほしい。
高知城の詳細情報
【住所】〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1-2-1
【営業時間】9:00~17:00(最終入場時間:16:30)
【料金】大人420円(18歳以上)、18歳未満無料
写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会
よさこい節にも登場する高知のシンボル「はりまや橋」。
江戸初期の豪商播磨屋宗徳と櫃屋(ひつや)道清が両家の往来しやすくするために架けた橋といわれている。
都市計画などで、何度も架けかえられたはりまや橋だが、現在では「はりまや橋公園」として整備されている。
はりまや橋の詳細情報
【住所】〒780-0822 高知県高知市はりまや町1丁目
【営業時間】24時間見学自由
【料金】無料
写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会
高知を訪れたら、必ず訪れたい場所として名前が挙がるのが「ひろめ市場」だ。
屋台村と市場を合わせたような「ひろめ市場」は、巨大なフードコートであり、地元の人の憩いのスポットともなっている。
バラエティーにとんだ飲食店が40店、そのほかにお土産屋さん、雑貨屋さんなども軒を連ねているので飽きることがない。
高知名物のカツオのたたきはもちろん、地鶏の食べ比べや、うつぼ料理なども味わってみてはいかがだろうか。
昼飲みもOKなので、フレンドリーな高知県民と楽しい時間を過ごすのも旅の思い出となるだろう。
ひろめ市場の詳細情報
【住所】〒780-0841 高知県高知市帯屋町2-3-1
【営業時間】9:00~23:00(平日・土・祝日)/7:00~23:00(日曜日)
今回は、高知県の日曜市について紹介したがいかがだっただろうか?
今回紹介した以下のおすすめのグルメやお土産以外にも魅力的なものがたくさんあるので、高知県に訪れた際には、ぜひ日曜市に立ち寄ってみてほしい。
おすすめのグルメ・お土産
・いも天
・田舎寿司
・アイスクリン
・あめ湯
・芋けんぴ、塩けんぴ
・包丁、くじらナイフ
・干物
・花、園芸用品
・お餅
・ジンジャエール
・ゆの酢
・漬物