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【高知カツオ県民会議シンポジウム】「高知と言えばカツオ!」…だったのが高知の美味しいカツオを自慢できなくなる日がやってくるかも!
この情報は2018年3月7日時点の情報となります。
いつの時代も人々を魅了する桜。高知県須崎市では「雪割桜」が今まさに満開となり見頃を迎えている。
取材日(2018年3月6日)は晴天に恵まれた絶好のお花見日和!インスタ映え必至の絶景は今週末ならまだ間に合うぞ!
須崎市の山間に位置する人口2000人ほどの吾桑(あそう)地域。
中心からさらに山の中腹にある桑田山(そうだやま)地区では、「雪割桜(ゆきわりざくら)」が見頃を迎えている。
正式名称は「椿寒桜(つばきかんざくら)」といい、早咲きでおしべが長く濃い綺麗な桃色の花びらが特徴的な品種。例年、2月末頃から3月初旬に満開になるため、一足早い春を告げる花とも呼ばれる。
実はこの雪割桜、もともとこの地区に咲いていたものではないそうで、約80年前に地区の若者3人が愛媛県松山市に遊びに行った時に綺麗な桜が咲いていたことに感動し、3本の桜の枝をもらい大根に差して持ち帰ったものを地区に植えたのが最初なのだそうだ。
そして持ち帰った3本のうち1本だけ桜が咲き、そこからまた接ぎ木をしてその数を増やしていったという。
その後も、もともと個人の所有する柑橘畑だった土地などを利用して接ぎ木を続け、今では桑田山地区全体に1,000本ほどの雪割桜が植えられている。
これらの桜は地元『雪割桜の里づくり推進協議会』のボランティアによって管理、維持されているというから驚きだ。
雪割桜は他の桜に比べると、サクラてんぐ巣病などの病気にも強い品種だというが、見頃を迎える前には集落の人たちが総出で必ず下草を刈っているという。
訪れる人たちの駐車場の誘導や監視も行っているが、その顔ぶれは年配者がほとんど。
地区も過疎化が進み、年々手伝ってくれる人たちは減っている。
それでも来てくれたお客さんのために、と毎日走り回り汗を流しているのだ。
『雪割桜の里づくり推進協議会』の大崎輝幸(てるゆき)さんに、お世話している中で嬉しかったことを聞いてみた。
「人もおらんなりゆうし、お世話する人も減りゆう。大変やけど、桜が綺麗に咲いたときが嬉しいねぇ。あとは、たくさんの人に来てもらえたときやね。普段は人の声も子どもの声も聞こえんところやきね。」