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有名オーベルジュオーナーとともに訪れる高知旅行記「香南市~土佐市~高知市」美食おじさんマッキー牧元の高知満腹日記

       

この情報は2022年10月9日時点の情報となります。

立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす「美食おじさん」ことマッキー牧元さんが高知の美味しいお店や生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。今回は、滋賀県余呉湖で「徳山鮓」というオーベルジュをやられている徳山浩明さんたちとともに訪れた高知旅行記をお届けします。

「一度、高知に行ったことはあるけど、慌ただしくて、あまり印象がないんです。だからもう一度行ってみたい」。

今回の旅はそんな一言から始まった。

言葉の主は、滋賀県余呉湖で「徳山鮓」というオーベルジュをやられている、徳山浩明さん。

「徳山鮓」といえば春の山菜、秋のキノコほか、熊肉や鹿肉といったジビエや余呉湖で取れるうなぎやスッポン、鯉や鮎など淡水魚のほか、鮒寿司をはじめとした数々の発酵食品とその料理を作られていることで知られている。

徳山さんは「情熱大陸」でも取り上げられ、「徳山鮓」は全国、いや世界中の食通が憧れて来る店である。

そんな方が、高知の魅力をまだ知らない。

それは一大事だと、今回の二泊三日の旅行を計画したのだった。

ただし、高知県は広うござんす。

二泊三日では遠出はできない。

そこで県内中心部を中心に、名店を巡る旅を考えた。

もし皆さんが、高知にご友人やご家族をお連れになる際など、参考にされたい。

朝9時に高知龍馬空港で集合した一行は、徳山さん、料理研究家の桑折敦子さんとご友人、そして私の4名である。

まず空港から向かったのは、香南市赤岡町の骨董屋「おっこう屋」へ向かう。

絵金蔵祭りで知られる赤岡は、かつて長宗我部家水軍の拠点であり、江戸時代は参勤交代や沿岸航路の宿場町として栄えただけあって、各家々に骨董品が眠っているという。

店に並ぶ古伊万里や江戸時代の染付の皿など、希少なものを見せてもらった。

そこから向かったのは、土佐市宇佐町にある「ヴィラサントリーニ」。

青い空と海、白い雲と建物が広がる、ギリシャのサントリーニ島を模した光景が楽しめるホテルである。

ここで高知の雄大な風景を眺めながら、ゆっくりとお昼を食べてもらう計画をたてた。

こちらのレストラン「logue」は、ホテルより一段高い高台の上に建てられていて、何も遮ることのない海原と空を楽しむことができる。

料理長は、独立された井原シェフに変わり、新しく就任された北村友和シェフ31歳である。

伊勢海老/宇佐、万次郎カボチャ/土佐山田、鰆/須崎、からすみ/須崎、鹿/大豊、太秋柿/土佐市。

メニューには高知を代表する食材が並んでいる。

豊かな高知の食材が巧みに料理されて、目の前に並ぶ。

中でもよかったのが、からすみと鹿だった。

からすみは高知産の仁井田米でリゾットに仕立ててある。

アルデンテに仕上げた米が美味しく、そこにからすみを加えて旨味を膨らます。

憎いのは散らされた穂紫蘇で、その爽やかさな香りがからすみのくどさを緩和して、リゾットを優しくさせている。

大豊で獲られたという鹿肉は、背ロース肉とモモ肉のローストで、鹿肉の出汁を主としたソースが添えられていた。

ロース肉のしなやかな食感に秘めた鉄分の滋味、モモ肉のたくましい食感の中から溢れ出る豊かな肉汁、それぞれの部位の持ち味を生かした絶妙な加熱が素晴らしい。

また伊勢海老のフリットやスープ、

見事な鰆のポワレ、

エレガントに甘い、西洋カボチャと日本かぼちゃのハーフである万次郎かぼちゃなど、高知特有の食材を使った料理を、存分に楽しんだ。

そして「ヴィラサントリーニ」を後にして、一路高知市内へ。

次は無農薬でハーブを育てる「まるふく農園」へ向かった。

なんといっても驚きは、日本最大級のカレーリーフの木である。

年々需要が増えているカレーの香りがするハーブであるが、これだけ大きく見事なものはない。

皆さん、その他のハーブも一様に垂涎もので、「送ってください!」を連発していた。

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その後ホテルへチェックインし、さあいよいよ夜の街、「高知では飲まんといかんぜよ!」の本番が待っていた…続く

 

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