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2024年で創立94年!大正より高知と神戸をつなぎ続ける「神戸高知県人土陽会」

       

この情報は2024年7月11日時点の情報となります。

    定期総会(神戸高知県人土陽会提供)

    「神戸高知県人土陽会」の始まりは、今から90年以上も前。

    大正から昭和初期にかけて、高知県出身者の有志が集まって郷土を語り、親睦を深め、さらには郷土意識の高揚に寄与する「高知県人土陽会」を結成したことがきっかけです。後に名前を「神戸高知県人土陽会」と改め、現在では総会や懇親会、花見などを通して親睦を深めています。

    今回は、神戸高知県人土陽会で理事・事務局長を務める本山裕二さんに、県人会設立の歴史や活動内容についてお話を伺いました。

    大正に発足「高知県人の熱き思い」を今日に伝えるために

    県人会で発行する、年1回の会報誌と80・90周年誌「いごっそう」

    ─神戸高知県人土陽会とは、どのような団体なのかお教えください。

    本山さん:「土陽会」とは、土佐の別称ともいえる「土陽」をその名に冠する県人会組織で、1930年(昭和5年)設立の任意団体です。

    ─2024年で94年目ですね。これまでにどのような歴史があったのでしょうか?

    本山さん:2つの組織が結合して、今の県人会になりました。神戸製鋼の前身でもある鈴木商店の高知人を中心に始まった「土陽会」と、1927年兵庫県会議員選挙に立候補した浜宇津淳一郎の応援に結成した同志会があったんです。その2つが1930年に結合して、現在の「神戸高知県人土陽会」になっています。

    社会貢献活動も精力的。アンパンマン原画を神戸こども初期急病センターに寄贈

    寄贈時の記念写真(神戸高知県人土陽会提供)

    ─県人会としてどのような活動や特徴がありますか?

    本山さん:活動面では、兵庫県に住む高知出身者として社会貢献を行っています。特徴は、企業の寄付金ではなく、自前の個人年会費によって活動原資を集めて運営していることですね。

    ─社会貢献は簡単にできることではないですね。具体的な活動をお聞かせください。

    本山さん:神戸市大倉山公園内に、各県人会からふるさとの樹木や庭石などが寄贈されたエリアがあります。その中に「高知県の森」を造成。植樹して、1976年には「坂本龍馬と神戸海軍操練所記念碑」を建立しています。いつしか、毎年ここで会員が集まりお花見をするのが恒例となっているんですよ。

    「坂本龍馬と神戸海軍操練所記念碑」(神戸高知県人土陽会提供)

    本山さん:県人会創立80周年では、記念事業として神戸こども初期急病センター(神戸市中央区脇浜)にアンパンマン原画を寄贈しました。最初は壮大なスケールの発案で実行不可能かと思われましたが、会員が各方面にかけ合い、高知出身のやなせたかしさんの協力を得て寄贈が叶ったんです。その際にかかった費用は、会員からの寄付金を充当しました。来院する子ども達に元気と夢と希望を与えられたらと思います。

    ─子ども達の安心する顔が思い浮かびますね。90周年にあたる2020年はコロナ禍でしたが、記念事業は行われたのでしょうか?

    本山さん:総会はコロナ禍で中止になってしまいましたが、創立90周年記念事業として清掃奉仕活動を実施しました。

    「神戸海軍操練所跡碑」前 (神戸高知県人土陽会提供)

    本山さん:10月3日「土佐の日」に坂本龍馬ゆかりの「神戸海軍操練所跡碑」の清掃奉仕活動を行ったんです。このときのことは、新聞にも取り上げていただきました。

    このように、ふるさとの高知や龍馬と兵庫・神戸をつなぐ事業を会員の発案で行っています。

    ─さまざまな社会貢献活動に積極的に参画されているんですね。通年でされていることはありますか?

    本山さん:通常は、純粋に郷土高知のことを思って集まる会ですので、1月には年1回の会報誌発行、4月には花見、6月の定期総会、そして11月には秋季懇親会を催しています。また、春秋にはゴルフ好きな会員が集まってゴルフコンペを催しています。

    「南国土佐を後にして」大合唱 土佐弁が行き交う至福のひととき

    総会でのたたき屋台(神戸高知県人土陽会提供)

    ─総会ではどのようなことをされるのでしょうか?

    本山さん:総会は2部構成にして開催します。第1部は土陽会の通常総会として会則に則り、会の会計や活動結果についての報告と議決を行い、第2部で会員相互ならびに来賓を交えての懇親会を行っています。総会は毎年盛大に開催します。

    ─懇親会では、具体的にどんなことをされているのか、教えていただけますか?

    本山さん:土佐の一本釣りで有名な中土佐町の池田町長が自ら会場に届け、目の前でさばきます。鰹のタタキがあり、土佐の地酒を振る舞ったり。ほかにも、ジャズ演奏、ハワイアン・フラダンスショー、会員みんなで鳴子両手によさこい踊りを楽しみます。締めは「南国土佐を後にして」の大合唱です。会員や高知から駆けつけた方々で催す、盛りだくさんの内容になっています。毎年150名ほどが集い、土佐弁が行き交う会場は、まるで高知県にいるような賑わいです。この2年間は中止を余儀なくされましたが、今年はぜひ開催したいと思っています。

    高知好き・龍馬さんファン大歓迎! 神戸高知県人土陽会へいらっしゃい

    ─県人会の皆様の高知への熱い思いが伝わってきます。本山さんが高知県を出られたのはいつ頃のことでしょうか?

    本山さん:1970年のことです。予備校入試のため、夜に土讃線の急行に乗車。その後、宇高連絡船を乗り継ぎ、夜行急行「鷲羽(わしゅう)」で翌朝京都駅へ到着しました。以後高知を出て、早半世紀以上が過ぎました。今でも高知を発った日のことを、昨日のことのように覚えています。

    ─ふるさとへの思いが募りますね。今は、どんなときに高知に帰られますか?

    本山さん:高校の友人とゴルフや墓参りをする際に帰郷しています。実家は更地になっていますが、「本山町」出身の「本山」ですから、ふるさとには私のアイデンティティーがあります。

    ─本山町ご出身というと、「土佐七雄(とさしちゆう)」の本山氏の末裔でしょうか?

    本山さん:元をたどると先祖は本山茂宗、通称・梅渓(ばいけい/1508〜1555年)で、高知を平定した武将です。今のご時世ですから、こだわりはありませんが、自分のルーツが高知の本山町にあるということは、私自身を形成しています。

    高知と神戸で住む場所こそ離れてはいますが、生まれ故郷が好きという気持ちと、離れられない思いがあります。やはりふるさとですから、元気でいる限り毎年高知へ帰りたいですね。

    ※「土佐の七雄とは」

    戦国時代、土佐は多くの勢力が群雄割拠していた。七雄・七守護とは本山(もとやま)氏・安芸(あき)氏・大平(おおひら)氏・津野(つの)氏・吉良(きら)氏・香宗我部(こうそかべ)氏(山田(やまだ)氏のときもあり)・長宗我部(ちょうそかべ)氏のこと。

    出展:高知県庁サイト

    ─歴史好きにはたまらないお話です。神戸高知県人土陽会は、高知の歴史マニアや、高知県が好きといった、高知県出身者以外でも入会できるのでしょうか?

    本山さん:もちろんです。高知県出身者だけでなく、龍馬さんファンも大歓迎です!親が高知出身の方や、高知好きな方でしたらどなたでもご入会いただけます。ただいま、会員募集中です。土佐料理好きな方や坂本龍馬を敬愛する方は、ぜひホームページまでご連絡ください。お待ちしています。

    団体情報

    神戸高知県人土陽会

    住所:〒674-0074 明石市魚住町清水111-1-101 山陽立地株式会社気付

    TEL:078-946-4120

    URL:http://ryoma-kobe.fan.coocan.jp/

    設立:1925年(大正14年)/土陽会発足:1930年