グルメ
【高知グルメPro】ボリューム満点!中華に洋食に和食までメニューの数75種 地元愛されレストラン「スワロー会館」フードジャーナリスト・マッキー牧元の高知満腹日記
この情報は2021年7月20日時点の情報となります。
高知県は食の宝庫!高知県各地で作られている「ごはんのお供」を、おすすめの食べ方とともに紹介していくシリーズ。第4弾は、高知が誇る清流「四万十川」の町、自然いっぱいの四万十町から「うなぎ生姜」、そして「四万十の焼鮎だしの佃煮」と「四万十100%川のり佃煮」をご紹介。
目次
日本最後の清流と呼ばれる四万十川の中流域、大正地区に四万十生産有限会社はある。
青々とした山並みと雄大に流れゆく四万十川を望む山間部で、「四万十川からよいものを皆様にお届けしたい」との思いから会社を立ち上げたのは、1997年のことだ。
以来、炭火でじっくり鮎を焼き上げる「焼鮎」などの伝統技法を守りながら、実直にただひたすら美味しいものを作り続け、多くの人気商品を生み出してきた。
今回紹介する「うなぎ生姜」も、そうして産み出された大人気商品のひとつだ。
使用するうなぎは、四万十川の河口で獲ったうなぎの稚魚である「シラスウナギ」を十分な大きさに育てたのち、うなぎ独特の臭みや余分な脂を取り除くために、加工前の3日~7日間ほどの間、清らかな四万十川の伏流水に放っている。
そのうなぎの蒲焼と合わせるのは、風味と辛みが際立つ高知産の有機栽培「黄金生姜」だ。色鮮やかな「黄金生姜」は、香り成分の「ジンゲロン」や辛み成分の「ジンゲロール」「ショウガオール」などの有効成分が多く含まれており、その味と香りは普通の生姜とは段違い。最高の生姜だ。
この2つを、うなぎの蒲焼のタレをベースに甘辛く煮つけるけことで、上品な甘さの中に生姜の香りと辛みがひきたつ、最高のごはんのお供「うなぎ生姜」が出来上がるのである。
瓶をあけてみれば、フワッととうなぎの蒲焼の香りがたつ。
トロトロのタレがうなぎにまとわりついていて、見るからに美味しそうである。蒲焼の香りは、何故にこれほど食欲を刺激するのであろうか。自然と口内に唾液がわいてくるのは、仕方ないことである。
うなぎは非常に柔らかく煮つけられており、皮はトロトロである。箸でひとかたまりをつまみ、炊き立てのごはんの上にのせれば、もう我慢できない。ごはんと一緒に口いっぱいにほおばる。
至福とはこのことであろう。上品な甘さと、生姜の辛み、うなぎの風味が混然一体となって口の中に広がっていく。うなぎの身は柔らかく煮つけられているのに弾力があり、トロトロの皮はしっかりごはんにまとわりつく。
熱々のごはんとの相性がたまらない。また一口、もう一口と箸が進んでいく。まさに最高のごはんのお供である。
ごはんにうなぎ生姜をのせ、大葉と胡麻を散らし、お湯をまわしかければ、極上のうなぎ茶漬けの出来上がりである。
軽くかき混ぜ、すすってみれば、うなぎ生姜の甘辛さと、ごはんの持つ甘味、大葉と胡麻の香味が一体となって流れ込んでくる。
思わずため息がこぼれるほどの美味さである。
お手軽、簡単にぜいたくな気分を得ることができる最高のお茶漬けを、ぜひ試していただきたい。
「四万十の焼鮎だしの佃煮」と「四万十100%川のり佃煮」も、四万十生産(有)がほこる人気商品である。
ともに、大切に育てた鮎を昔からの四万十伝統の「炭火無煙燻製法」でじっくり焼き上げた「焼鮎」でとった出汁を加えて作られている。
「炭火無煙燻製法」とは、炭を缶の中心に入れ、その周りに石や小砂利を敷き詰めた状態で、じっくりと鮎に火を通していく技法のこと。炭と石からの遠赤外線効果を得ることで、火は中までしっかり通り、さらに鮎の旨味や香ばしさを引き出すことができるのである。
ごはんの上に並べてみると、、「四万十100%川のり佃煮」(左)はやや茶色く、のりの質感がしっかりしており、「四万十の焼鮎だしの佃煮」(右)は黒味が強く、ねっとりとした見た目だ。
「四万十100%川のり佃煮」は、四万十川河口の淡水と海水が程よく混ざり合い、太陽光のよくあたる場所で生育した、最も柔らかく香り高い「青さのり」を使用している。
佃煮にするには最高の「青さのり」で、独特の香りと風味が楽しめ、柔らかくもしっかりとした舌ざわりを感じることができる。
「四万十の焼鮎だしの佃煮」は、香ばしく炙った国産の「炙りあま海苔」と、風味豊かな「青さのり」、香ばしくまろやかな「焼鮎だし」を合わせて仕上げており、しっかりした深みのある味と、香ばしい豊かなコクと香りを楽しむことができる。
どちらも、甲乙つけがたい逸品であり、四万十のめぐみに感謝するほかない。皆様もぜひお試しいただき、その味の違いを比べていただきたい。
「四万十の焼鮎だしの佃煮」「四万十100%川のり佃煮」「うなぎ生姜」は、四万十町の各道の駅や、四万十町の「ゆういんぐ四万十」、高知市の「土佐せれくとしょっぷ てんこす」などで購入できる。
四万十生産(有)のオンラインショップでもご購入いただけるので、一度ぜひお試しいただきたい。
四万十生産有限会社
〒786-0301 高知県高岡郡四万十町大正680番地3
TEL:0880-27-0186
HP:https://40010monogatari.com/
取材協力:四万十町観光協会