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高知市の日曜市はおばちゃんの気前が良すぎる?1,000円でどれだけ買えるか調べてみた

       

この情報は2017年9月30日時点の情報となります。

高知市で開かれている日曜市。新鮮な野菜、果物、惣菜などが安く手に入り、観光の際にはぜひ行きたいところ。おまけで元が取れるほどおばちゃんたちの気前がいいって聞いたけど、本当?実際に体験してみた。

1690年以来、300年以上の歴史を持つ高知の「日曜市」。野菜や果物、海産物など、新鮮なものを手に入れることができる、市民の台所だ。

早朝から夕方頃まで開かれており、ここで散歩しながら朝ごはんを食べ、前日の夜にしこたま飲んだ酒を抜く……そんな粋な過ごし方をする人も多いとか。

せとか、デコポンなどの柑橘類をはじめとした果物に、

四万十川や仁淀川で採れる名物の「あおさ海苔」、

懐かしい味わいの「飴湯」などなど、非常にバリエーションに富んでおり、歩くだけでも楽しい。

 

しかし、「日曜市」の魅力はそれだけではないそう。とある地元男性が言うには

「高知の日曜市はとにかく売ってるおばちゃん(おじちゃん)たちが気さくで、なにかとおまけしてくれる。おまけが元の値段を超えていた……なんてこともあるほど」

なのだとか。都会に暮らす人間としては、にわかには信じがたい情報だが、はたして本当なの? 来てほしいから言ってるだけでは……そこで、現地で実際に調査してみることにした。

 

■1,000円で芋けんぴ何円分買えるのか挑戦

挑戦するのは、大阪府出身の記者。ルールは、「1,000円で芋けんぴを何円分買えるか?」というものだ。

現地に到着したのは朝7時であり、品揃えは十分。だが、「値引き」や「おまけ」は普通、閉店間際に行われるもの。大阪出身の記者でも、「朝イチで値引きしてくれる」なんてなかなか考えられないが……。

 

■1軒目で早速1袋多くもらう

生粋の大阪人とは言え、引かれることを恐れ普段東京では「値引き交渉」は一切しないことにしている記者。そのため、

「東京から来てるんですけど、1,000円で芋けんぴがたくさん欲しくて。1個おまけしてくれたりしますか?」

と恐る恐る尋ねた。すると、おばちゃんはあっさり

「別にええけど?」

と回答。1袋250円にも関わらず、5袋もくれたのだ。つまり、250円分もお得という計算になる。「元が取れる」には遠いものの、なかなかスゴい気前の良さではないだろうか。

逆におばちゃんの生活が心配になったりもしたが、ひとまず1軒目へ。

 

■2軒目ではなぜか三山ひろしトークに花が咲く

先程と同じように「東京から来たんですけど、1,000円で芋けんぴ見繕ってもらえますか?」と比較的低姿勢で話しかける記者。すると、おばちゃんは快くオススメを教えてくれる。

と、その流れで「東京のどこに住みゆうが?」と質問が。中野区だと伝えると、なにやら急に隣のお店のおばちゃんと盛り上がり始めた。

じつはおばちゃんたち、つい最近、演歌歌手の三山ひろしのコンサートのため、わざわざ中野サンプラザまで行ったのだそう。彼はご存知、高知県出身の地元スターのひとりだ。

記者(20代)は祖母の影響で何度もテレビ番組で見ていたため、結果的におばちゃんふたりと「三山ひろし話」で盛り上がることに。

記者「東京までバスで来るってスゴいですね」

おばちゃん「私たちのアイドルやきね」

隣の店のおばちゃん「次行くときは家泊めてや!」

記者「全然いいんで、芋けんぴおまけしてください(笑)」

……などの会話の結果、「若い人にたくさん話聞いてもらったし」と芋けんぴサービス! 値段にして1,180円分の商品を1,000円で購入することができた。

 

■地元の人との会話も醍醐味のひとつ!

結果的に、今回は両方のお店でおまけをしてもらうことに成功。2,000円で2,430円分の大量の芋けんぴを手に入れることができた。高知の人たちは、予想以上に気前がいいようだ。

しかし、記者が強く感じたのは「地元の人と交流することは、それ以上の価値がある」ということ。おまけしてほしい人もそうでない人も、そこでしか生まれない会話を楽しんでみてはいかがだろうか。

そして、その際には地元出身のスター(とくに演歌歌手)について予習していけば、より会話がスムーズにいくかもしれない。

 

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