美味しさの秘密を発見！ 料理好きな店主が作る「Orange(オランジュ)」のパンに隠れていたのは発酵学だった

高知市八反町という高知市中心部にある「Orange」は、住宅街の中にある小さなお店。グリーンを貴重にした外観が目印だ。

お店に到着すると、入口には「チーズとパンの店Orange」と書かれている。

パンだけじゃなくチーズも置いているようだ。早速店内へ。

ハード系パンにあふれる店内

お店に入るとパンの香ばしい香りが広がっていて、なかでもハード系のパンが沢山並んでいる。

間接照明に照らされるパンは、どれもとっても美味しそう。

フォカッチャやフランスパンで作られたフレンチトーストも。

10時にオープンしたOrangeに、11時に到着した○○取材班。次々と入店するお客さんがたくさんのパンを購入され、並んでいるパンがどんどん少なくなっていく。

手作りのアメリカンクッキーも種類豊富に並んでいる。

美味しさの秘密は発酵学

ハード系のパンがたくさん並んでいるのを見た○○取材班は、店主の前田直子さんにあれこれインタビューしてみたぞ。

－お客さんが次から次へといらっしゃいますね。パンはどのくらいの種類を置いていますか？
前田さん：平日は約50種類準備していますが、週末はもっとお客さんが来てくださるので80種類前後を準備しています。

－ハード系パンが多いのはどうしてですか？
前田さん：ハード系、フランスパンの専門店としてやってますが、オープンしたのは16年ほど前で、そのころ高知にハード系パンの専門店はありませんでした。私は大学で発酵学を学んでいたので、発酵が必要なハード系パンの専門店を開こうと思いました。ハード系パンは、日々の食事に合わせて食べていただけるパンなので。そんなパンを提供したいと思ってOrangeをオープンしました。

－発酵学を学ばれているので、こんなにたくさんの種類のハード系パンができるんですね。
前田さん：発酵学や発酵食品学で学んだことを今も記憶しているので、思った商品が作れるんだと思います。学んだことを活かして、チーズ作りのアドバイザーをさせてもらったこともあります。お話しがあったらお受けしています。

発酵学を習得された前田さんが作るパンにますます期待が膨らむ○○取材班。

－お店の人気パンを教えて下さい。
前田さん：人気のパンは、クランベリーのクリームチーズパンと、ミックスフルーツのリュスティックですね。

○○取材班は、人気パンを実食。
素材に味があるハード系パンとクリームチーズという最高の組み合わせにクランベリーがアクセントとして存在感が味わえるパンに人気の理由が実感できた。

リュスティックはもちもちの生地が特徴のパン。なかに入っているたくさんのミックスフルーツが楽しめて、あっという間に食べてしまえる。

その他、○○取材班が初めて見るパンを発見。

－サワー種とヨーグルト種のドイツパンがありますが、このパンはどんな特徴があるんですか？
前田さん：サワー種のドイツパンは酸味があるパンで、クリームチーズを添えて食べるとおいしいんですよ。ヨーグルト種のパンはワインやチーズに合いますので、一緒に味わってください。

ハード系パン専門店ならではの品ぞろえだ。

前田さんのおすすめのパンはどのパンですか？
－前田さん：そうですね。やっぱりバゲットでしょうか。そのまま食べていただいてもおいしいですし、オープンサンドでお野菜やハムを挟んでいただいてもおいしく食べていただけます。

－手作りジャムもたくさんの種類が並んでますね。
前田さん：ジャムも発酵させているんです。発酵学からできたジャムです。

デラウェアや巨峰、苺バナナなど初めて出会うジャムがたくさん並んでいる。小瓶でも売られているので、いろんな味を試してみてはいかがだろう。

－これから、どんなお店にしていきたいですか？
前田さん：娘が一緒にやるようになり、パンを焼き上げることもあります。アルバイトの若い力も加わったので、これから3人でパンを提供していきます。私は1日中料理を作っていたいって思うくらい料理が好きなので、これからも新作パンを作っていきます。

この日チーズに出会えなかった○○取材だが、チーズとハード系のパンとジャム。どれも前田さんが学んだ発酵学から生まれた商品なのだろう。

週末には、種類が豊富に提供されるということだが、キッシュなど総菜系のパンもたくさん並ぶそうなので、こちらも味わってみてほしい。

店舗情報

チーズとパンの店Orange

住所：高知市八反町1-6-11
電話： 088-803-5661
営業時間：午前10時から午後6時
定休日 : 月・火