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高知で繰り広げられる熱い闘いの「カシオワールドオープン ゴルフトーナメント」 と同時開催!12種類の自然体感&スポーツ体験イベントが実施されるぞ!
この情報は2023年4月15日時点の情報となります。
高知県出身の演歌歌手・三山ひろしと、高知さんさんテレビ・中村安里アナウンサーの2人が、三山さんのふるさと高知県をゆる~くお散歩。今回は高知県の四万十町本堂地区を訪れた。
三山さんと中村アナウンサーがお散歩しているのは、前回の記事に引き続き高知県四万十町。今回は本堂地区を訪れた。
高知県が誇る伝統工芸品「土佐打刃物」を四万十町で唯一造る老舗鍛造工場があると聞き、一目見ようと足を運んだ。
※前回の記事は、本記事の最後からお楽しみください。
やってきたのは、黒鳥鍛造工場。
6代目の梶原弘資さんが刃物の製作から修理、研ぎ直しまで行なっている工場だ。
店舗内に併設されたギャラリーには、数多くの土佐打刃物が並べられ、販売コーナーでは農業や林業で使用される専門的な刃物や金物が多数並べられている。
伝統の継承に力を入れる黒鳥鍛造工場では、ふるさと納税で人気だという「和柄」が施された包丁なども並べられており、時代のニーズに沿った新商品を数多く製作している。
そんな黒鳥鍛造工場で今年、高知県地場産業奨励賞を受賞した土佐打刃物がある。
それがこのアウトドアに最適な「ブッチャーナイフ」。
鉈(なた)と出刃包丁のいいところを併せ持ったナイフで、薪を割ったり、調理時に食材をカットしたりと万能な刃物だ。
刃の背幅が約8mmと分厚く、薪を割る際は少し刃を入れると自然と薪が割れていくので、非常に使い勝手が良いナイフ。
トマトなどの小さな食材を調理する際も活躍すること間違いなし!
スパッと切れて、断面が美しい。背幅が広いからといって扱いにくさはない。
三山さん:キャンプの時なんかはあまり荷物を持ち歩きたくないので、ブッチャーナイフ1本あれば大丈夫な気がしますね!
早速アウトドア好きの三山さんの心をつかんだ様子。
黒鳥鍛造工場のギャラリーを堪能した三山さんと中村アナ。続いては作業場を見学する。
作業場では鉄と鋼の板を約1000度の炉の中で熱し、足踏み式のベルトハンマーで打撃の強弱を調整しながら刃の形を整えていく作業を行なっている。
ベルトハンマーの強弱や叩く位置の調整、金属の温度など、意識を向けるポイントがたくさんある繊細な作業。
と、ここで三山さんが鍛造を体験することに。
おっかなびっくりベルトハンマーで作業をする三山さん。
何度も叩き、完成したのがこちら。
力具合が難しく、納得のいっていない三山さんだったが、6代目からは「センスがいい」と太鼓判。
修行を積んだ職人でないとなかなか綺麗な形づくりを行うことができないことが体感できた。
熱された金属は炉から取り出すとすぐに冷めて黒くなる。黒くなってからベルトハンマーで打撃を加えると割れてしまうため、やり直しが効かない時間との勝負。
「鉄は熱きうちに打て」昔から伝わることわざ通りの鍛造作業を体験できた。
次は、刃物のプロフェッショナルである6代目に「自宅で簡単に出来る包丁研ぎ」を教わる。
実は黒鳥鍛造工場で販売されている砥石セットさえあれば、簡単で安く早い包丁研ぎが実現できるのだとか!
①まずは砥石セットを準備する。
②砥石同士を擦り合わせ、表面の汚れや凹凸をなくして面を平らにする。
③砥石に対して刃を約20度の角度にし、パンにバターを塗る感じで刃先から刃元までを砥石の上で滑らせる。
④最後に研磨剤を革とぎに塗り、③と同じ要領で包丁を皮とぎの上で滑らせると完了。
写真は包丁で新聞紙を試し切りしている様子。
切れ味の落ちた包丁が、わずか数分で切れ味抜群の包丁によみがえる!
これでも十分な切れ味だが、さらにワンランク上の切れ味を取り戻したいという方には、黒鳥鍛造工場の研ぎ直し・修理サービスがおすすめ。
写真は梶原さん自身が研ぎ直しを行なった包丁での試し切り。
どんな角度から刃を入れても、刃が触れた瞬間に新聞紙がストンと切れている。
恐るべきプロの包丁研ぎ!
この切れ味には三山さんも感動。
しっかりと刃を研いだ包丁であれば、玉ねぎを切る際に繊維をスパッと切ることができるので、涙を流すことなく調理できるのだとか。
キャベツの千切りなども気持ちよく調理できる上に、味にまで変化が現れるのだそう。
黒鳥鍛造工場で鍛造作業から包丁の研ぎ方を学んだ三山さんと中村アナ。
土佐打刃物の魅力を存分に知ることができ、終始関心しっぱなしの1日であった。
「家にある包丁を研がんといかん!」と思いながら今回のさんさん歩はこれにてお開き。
次の「さんさん歩」はどこへ行こうか?次回の記事もお楽しみに。
黒鳥鍛造工場
住所:高知県高岡郡四万十町本堂430
電話: 0880-24-0291
情報提供:高知さんさんテレビ
文/さたけゆうや