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【高知グルメ】土佐ジローを使った旨みたっぷり中華そば「中々。」ほっとこうちおすすめ情報
この情報は2022年10月16日時点の情報となります。
立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす「美食おじさん」ことマッキー牧元さんが高知の美味しいお店や生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。今回は前回に続き、滋賀県余呉湖で「徳山鮓」という有名オーベルジュオーナーの徳山浩明さんたちとともに訪れた高知旅行記第二弾をお届けします。
「徳山鮓」徳山さん、料理研究家桑折さんと行く二泊三日の高知の食の旅。
【前回記事】有名オーベルジュオーナーとともに訪れる高知旅行記「香南市~土佐市~高知市」
今回は一日目の夕食である。高知ハシゴ酒王道編である。
高知に来たらなら、まず魚を食わんといかんぜよ!ということで、高知市内の「ゆう喜屋」へ。
高知では数多くの店を訪れたが、ここはダントツに魚がうまい、鮮度も質も図抜けている。
魚の目利きでもある、一流料理人の徳山さんでも満足していただけるだろうと、真っ先に予約をしてあった。
まずはカツオである。
ここのカツオを食べた日には、もう他では食べられない。
タタキにするか、刺身にするか、刺身の銀皮作りにするかは、ご主人に任せる。
ご主人はその日のカツオの状態によって、最適なお造りを出してくれるのである。
その日は刺身であった。
息を呑む美しさである。
食べればきめ細やかで、脂はのっているが品がよく、鉄分の旨味がすうっと舌に広がっていく。
一同、唸った。徳山さんも唸った。
そして今夜は、「スマガツオの新子」がありました。
スマガツオの子供である。
腹身を銀皮作り、背側を普通の皮を引いて、仏手柑の皮が散らしてある。
この時期だけの魚で、足が早いため、めったに食べられない。
ここに仏手柑をこじゃんと絞って食べるのさ。
仏手柑は香りが高いが酸味は淡い。
幼いスマガツオの味を邪魔することなく、爽やかに高めてくれる。
おお。クリッと歯が入って、切ない甘みがにじみ出てそれが仏手柑の香りとまじりあう。
そして清水サバ、
金目鯛、
モングエ(高知での呼び名タマカイ、ハタの仲間)、アジといったが、どれも驚きの味と食感である。
ここの魚は生きている。単に身が硬いというのではない。
海で泳いでいた時を連想させる生体反応を感じるのである。
それでいて旨味がある。
「すいません。もう一度カツオたのんでいいですか」とは徳山さん。
よほどお気に入られたようで、お代わりをした。
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「ゆう喜屋」を出た後は、近くの「龍の膳」へ。
ここで女将、ゆみ姉のお惣菜を食べようという魂胆である。
ちちこ(カツオの心臓)の煮物、ふきの煮物、四方竹の煮物、パプリカの和え物などを散々いただいた後、
栗のような菱の実の揚げ、うるめ鰯のメンチカツなどで大いに飲んだ。
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さあ締めの時間である。ここは屋台餃子で有名な「安兵衛屋台店」へ。
カリリと焼きあがった餃子とこんにゃくおでんでビールといって、ラーメンはぐっと我慢した。
「なんか餃子は別腹だね」という話となり、続いて屋台の「松ちゃん」に行く。
ここはカリリではなく、ガリッである。
これもスルスルと胃袋に収まると、我慢できずにラーメンを頼むのであった。
「松ちゃん」を出た後に、「おにぎり食べない?いいとこあるんだ。小さいから軽くいけるよ」と、悪魔の囁きをしてみる。
すると一同
「行く」と、声を揃えた。
そこで「たに志」へ。
名物ニラ入り卵焼き、
ポテトサラダとおひたし頼んで、
小ぶりのおにぎりを、ニコニコしながらほおばり、有終の美を飾った。
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ああ、高知の夜は楽しい。