エンターテイメント, グルメ, 三山ひろし, 観光
【高知家の○○月間人気記事ベスト5】地元愛されグルメや高知の守り継ぎたい伝統をご紹介
この情報は2022年10月4日時点の情報となります。
高知市朝倉。高知市中心部から車で約20分、高知大学からほど近い場所に『学生空間「One step」』はある。
「One step」は高知市にある事務機器やOA機器などを扱う企業「Office Partner」が経営し、大学生が運営を行う、学生と企業の交流を目的としたカフェ。
なんとこちら、学生はドリンク・コピーが無料で、Wi-Fiも完備という太っ腹なカフェなのだ。
写真提供:One step
太っ腹の秘密は、たくさんのスポンサー企業。
学生の未来の選択肢を広げたいという高知県内の企業がスポンサーとして参画して運営されているので、こうした充実したサービスの提供が可能となっている。
「One step」の活動としては、月に2回高知県内の企業と学生が交流できるセミナーを企画・開催したり、県内の中小企業を取材し、求人情報を紹介したりしていて、直接的・間接的に学生と企業が交流できる場づくりを行なっている。
そのほか、学生向けに自習スペースとして開放していて、気軽に利用できる場所として学生から愛されている。
「One step」の運営に関わる久保さん(写真左)と谷本さん(写真右)にお話を伺った。
高知大学3年生の2人は、「One step」施設運営とSNSでの情報発信などを担当している。
谷本さん:私は県外出身なので高知の企業を知る機会がこれまであまりなかったですが、この活動を通して企業さんとの交流が生まれ、高知の企業やそこで働く人をたくさん知ることができました。
久保さん:私は高知県出身なのですが、谷本さんと同じく県内の企業について詳しく知りませんでした。同じような境遇の学生は多いと思いますので、「One step」を通して、大学生と企業が繋がるきっかけを提供できればいいなと思います。
イベント企画の際には、アットホームで気軽に参加できる雰囲気づくりを大切にしているという2人。
取材班が訪れた日にもイベントが開催されていたが、飲み物やお菓子をつまみながら話をする座談会のような雰囲気。企業と学生の交流イベントというと参加するのにハードルを高く感じてしまいがちだが、かしこまった空気もなく、両者の関係がフラットに感じられた。
この日はスポンサー企業でもある四国銀行が、学生に向けて金融講座を行なっていた。
大学進学とともに1人暮らしを始めた学生も多いことから、関心の高いお金の話。
学生生活、そしてこれからの人生を考えて10数名の学生が真剣に耳を傾けていた。
経験を交えながら、これからの時代を生きる学生に向けて、情報収集することや知識をアップデートしていくことの大切さが語られ、また、社会人として働く先輩のお財布事情をリアルに語り、学生たちは興味津々。
自分たちの生活や将来に思いを巡らせながら聞き入っていた。
毎回異なる企業を招き、イベントを企画している「One step」。参加してくれる学生だけでなく、運営する学生にとっても得るものは大きいのだという。
谷本さん:「企業」「会社」というと少し構えてしまいがちですが、ここでは「社会人として働く先輩」という身近な存在としてゲストの方が来てくださいます。普段の生活が垣間見える、貴重な機会となっています。
久保さん:大学生活を送る中で、社会人の方とお話しする機会は限られていました。この活動に参加したことで話をする時の緊張がほぐれ、自分を出すことができるようになったと思います。こうした経験を、これからにも活かしていきたいです。
谷本さん:私たちの世代は大学入学とともにオンライン授業となってしまい、難しい状況で大学生活をスタートさせました。「One step」の活動に参加して、学生の仲間ができ、このように社会人の方々との交流も生まれて、世界が広がったような感覚です。
「One step」の活動に加わり一歩を踏み出したことで、また次の一歩を踏み出そうとしている2人。この場所が、視野を広げ、さらなる可能性にチャレンジする場になっているようだ。
学生空間「One step」
住所:高知市朝倉横町1-34
TEL:088-855-9995
営業時間:午後1時から午後8時
定休日:日曜・祝日休み
文/長野春子