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【高知カツオ県民会議シンポジウム】「高知と言えばカツオ!」…だったのが高知の美味しいカツオを自慢できなくなる日がやってくるかも!
この情報は2024年6月25日時点の情報となります。
これまでたくさんの記事をご覧いただいている「高知家の〇〇」ですが、その中でも人気だった記事や、まだまだみなさんにご覧いただけていないおススメ記事を「Back To 高知家の○○」としてご紹介します!
今回は2019年3月25日にご紹介した、高知市で変わった植物を育てる「エリオクエスト」を取材した記事です。
これまでご愛読いただいている方も、初めて来たよという方も、是非お楽しみください!
Contents
高知で南アフリカの珍奇植物を育てている人がいる…という情報を得て高知家の○○取材班が現場に潜入!そこには見たことも聞いたこともないような不思議な植物がズラリ…。
ここ数年、多肉植物や塊根植物といったジャンルの植物の人気が高まっているが、「高知に南アフリカ原産のちょっと変わった植物をたくさん育てている方がいる」という話を聞きつけた高知家の○○取材班。
お話を伺ったのは濱田征太郎さん。高知市で南アフリカの珍奇植物を育て『エリオクエスト』という店名で自らネット販売を手掛けている。
早速、圃場へ案内された取材班。
決して広いとは言えないハウスの中には、見たこともない不思議な形の植物がズラリ。
「全部で700~800種類くらいありますかね。」と濱田さん。
これは店名の由来となっている『エリオスペルマム』の一種。とても希少な品種でこれでなんと2万円!
「葉から出ているトゲトゲがいいでしょ?」と濱田さんお気に入りの品種だ。
「中でも1番の激レアといえばこれですね。」と見せてくれたのは『エリオスペルマム チタノプソイデス』という品種。
5~6年育ててもこの大きさで、栽培が難しく数もなかなか増えないという。
緑のバラのようなこちらは『グリーノヴィア ドドレンタリス』というカナリア諸島原産の品種。カナリア諸島は気候が年中「春」という島らしく、そのため高知で育てるのはとても難しいという。
さぞかし日ごろの手入れは大変なんだろうと聞くと、「水やりは3,4日に1回です。」と意外な答えが。
「ところで、この中で食べられるものってありますか…?」と野暮な質問をした取材班。
「うーん…この種は食べられますけど、他はお勧めしませんね。」と笑って教えてくれたのがこちらの『ゲチリス ベルティシラータ』。
取材時は種のシーズンではなく食べることはできなかったが、濱田さんによると強いバニラの香りがするものの味は無味とのこと…。
高知出身の濱田さんが本格的に商売として始めたのは4年ほど前。それまでは映像関係の仕事がしたくてアメリカやフランスで計6年ほど暮らしていたこともあるという国際派。帰国後、しばらくはカメラマンとして働いていたものの退職し、この仕事を起業したそう。
「もともと好きだったものが商売になったという感じです。」と話すように、趣味で育てていた1株ずつ約100種類からスタートし、種を取り発芽させて育ててまた種を取って徐々にその数を増やしたという。
南アフリカに比べて高知の冬は寒く、雨が多いため育てにくいそうで「種が取れるまでなかなかすぐに成長しないものが多く、最初の2年ほどはあまり商売になりませんでした。」と話す濱田さん。
最近は取り扱いも増え、韓国や台湾など海外からも注文があるという。
そんな濱田さんに今後の夢を伺うと、「恐らく何十万種という数がある南アフリカ原産の品種をコンプリートしたいですね!」との答えが。それは南アフリカに行っていっぱい探さないといけないですね…と取材班が言うと「そうなんですよね。でも南アフリカ、まだ行ったことないんですよね…。」と濱田さん。商品の仕入れは現地の業者と直接メールなどでやりとりして買い付けているそうで、意外にも現地まで行っている訳ではなかったのだ。
取材を終えて帰ろうとすると、濱田さんが1株のウチワサボテンを指して「今の私の原点は、中学生の時にブリコ(※)で買ってきたこのウチワサボテンかもしれません」と教えてくれた。(※ブリコは高知ローカルのホームセンター)
買った時はとても小さかったそうだが、十数年の時を経てこんなに大きくなったという。
小さなサボテンから始まった濱田さんの夢、念願の南アフリカに行って大きく叶えてほしい!
■エリオクエスト
https://www.erioquest.org/