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【高知カツオ県民会議シンポジウム】「高知と言えばカツオ!」…だったのが高知の美味しいカツオを自慢できなくなる日がやってくるかも!
この情報は2024年6月18日時点の情報となります。
これまでたくさんの記事をご覧いただいている「高知家の〇〇」ですが、その中でも人気だった記事や、まだまだみなさんにご覧いただけていないおススメ記事を「Back To 高知家の○○」としてご紹介します!
今回は2018年8月2日にご紹介した、高知市土佐山で行われた世界一の速さを目指した「そうめん流し」の記事です。
これまでご愛読いただいている方も、初めて来たよという方も、是非お楽しみください!
2018年7月28日、高知市土佐山で「世界最速?!鏡川源流そうめん流しチャレンジ」なるイベントがNPO法人土佐山アカデミーの主催で行われた。
流しそうめんの速度の高みを目指し、昨年は時速14.9kmを記録。再チャレンジで記録更新となったのか!?
写真:土佐山アカデミーホームページより
「世界最速のそうめん流し」を目指すという突拍子もないこの企画。
仕掛け人は高知市土佐山にあるNPO法人土佐山アカデミーの事務局長 吉富慎作さんらメンバーたち。
土佐山アカデミーの事務局長 吉富慎作さん
実は、日本中の森林では繁殖力の強い「竹」によって雑木林が淘汰され、地滑りが起りやすくなるなどの問題が表面化している。
こうした中山間地域の課題や現状を、「そうめん流し」を通じて楽しむみながら多くの人に学んでもらおうと企画されたのがこのイベント。土佐山アカデミーのメンバーを中心に1週間以上をかけて準備したという。
募集した定員50名はすぐに満席になる人気ぶり。
まずは、そうめん流しで使用する箸とつゆを入れるお椀を竹で自作する参加者たち。ノコギリや小刀などで形をつくり、紙ヤスリをかけていく。「小刀を使うのは初めて…」と言いながら、一生懸命に作業する子供たち。
そうめん流しが行われるのは、地元の名産品である「ゆず」の畑。
超急斜面に約30mの竹の樋(とい)が渡る。上から見ると、ゴール地点は遥か遠くに。
昨年は約40mだったところを、今回は距離を短くする代わりに角度をつけての挑戦だ。
横から見ると、そうめん流しでは考えられない角度。その角度は、約45度。
知らない人が見たら、まさかそうめん流しをやっているとは思わないだろう。
水が流れはじめ、
そうめん流しのスタート!
赤い旗のスタート地点からそうめんを流して、ゴールまでの到達時間を計測する。
とにかく、早い!早い!
物は試しと、実際にそうめん流しに挑戦してみる取材班。
水流が速すぎるため、箸ですくうと水しぶきが派手に飛び散りなかなか上手く食べることができないが、童心に返ったように自然と笑みがこぼれてくる。
食べ終わる頃には、子供たちはまるで水遊びをしたかのようにずぶ濡れ!
そうめんだけではなく、ゼリーが流れてきたり、さくらんぼが流れてきたりと、子供も大人も大盛り上がりだ。
さて、今回のそうめん流しで計測された速度は…
昨年:40mで9秒59 ≒ 時速14.9km
今年:30mで7秒37 ≒ 時速14.65km
惜しくも、昨年の記録を更新することはできず!
今回の挑戦にあたって、樋が曲がった竹であったり、場所が段々畑であったりと「自然にあるもので作るとなかなか思う通りにならないことが多かった」とのこと。
来年は、記録更新を目指して「流体力学の専門家を呼びたい」という土佐山アカデミーメンバーの声も聞かれ、挑戦はまだまだ終わらない様子。これからも土佐山アカデミーのチャレンジに注目だ。
文:このり れいこ