高知家の◯◯
  • facebook
  • twitter
  • instagram
 

【男2人の高知ノープラン旅】出会いを楽しむ関西発1泊2日の弾丸高知旅-1日目後編-

       

この情報は2022年6月3日時点の情報となります。

line

1日目前編はこちら⇒【男2人の高知ノープラン旅】出会いを楽しむ関西発1泊2日の弾丸旅-1日目前編-

朝、飛行機で関西を出発して高知の地に降り立った、デザイン業の岡田麻樹(まき)さんとイベント設営業の喜多村和也さんの関西人男性2人。到着から間もなくレンタカーで北原ふるさと市や酔鯨(すいげい)酒造、野島鮮魚店、桂浜を回り、18時頃に高知城近くのホテルにチェックイン。そのままホテルでのんびり過ごすのかと思いきや、再び外出の用意をしています。

日中、地元の人たちの温かな親切心に触れられたことがとても楽しかったようで、まだまだ現地の人と交流を重ねてみたいと、ホテルを出ていきました。次のお目当ては、やはり高知ならではの夜のグルメとお酒、そして高知人との出会いです。

 

◆タイムスケジュール

1日目(後半)

18:00 ホテル出発

18:20 ひろめ市場

19:20 次の店を探すためにアーケード街を探索

20:00 酒と肴・鮨Dining「井のうえ」

21:30 家庭料理「京や」

22:30 屋台ラーメン「げいよーけん」

23:00 ホテル

 

高知に来たら、帯ブラしよう!高知一のアーケード街「帯屋町商店街」

岡田さんと喜多村さんは、JR高知駅からほど近い、高知県で一番のアーケード街「帯屋町(おびやまち)商店街」へ。

この商店街は、2人が宿泊するホテルからほどなくの場所にあります。東ははりまや橋近くから始まって、西は高知城近くまで、アーケードの全長は約650mもある大きな商店街です。大阪でいえば、心斎橋筋商店街のような存在です。

高知に来たからには、帯屋町商店街でブラブラ歩きしつつ、気になるお店に飛び込んでみるのも大人旅の楽しみ方の一つでしょう。

帯屋町商店街には、居酒屋などお酒が飲める飲食店がずらり。いくつもの脇道には、スナックや昔懐かしい雰囲気をかもす飲み屋などが集まっています。

高知は、酒どころとしても有名な地域。高知のお酒といえば、午前中に訪れた蔵の銘柄「酔鯨」も代表格の一つです。ほかにも、「美丈夫」「土佐鶴」「亀泉」「南」などが知られています。高知の日本酒でほぼ共通しているのは、どれもキリッとした辛口という点。魚料理はもちろんですが、どんな料理ともマッチする味わいです。

帯屋町商店街なら、これらのお酒を片手に高知グルメを余すことなく堪能できます。もちろん、夜だけでなく、昼間は昼間の楽しみ方も。それは、ぜひ現地で体験してみてくださいね。

さて、関西男性2人がやってきたのは、帯屋町商店街の西の端近くにある「ひろめ市場」です。高知は初めてという岡田さんも、ひろめ市場の名前は知っていたようで、夕飯はここでと内心すでに決めていたんだそう。

 

国内最大級のフードコート・ひろめ市場!カツオもウツボも味わえる、目移りするほどの店舗が屋台形式で集まる場所

ひろめ市場は、国内でも最大級のフードコートです。

幕末のころ、このあたりには家老・深尾弘人(ふかおひろめ)の屋敷があったことから、その名にちなんでいるのだとか。初めてひろめ市場を訪れた岡田さんと喜多村さんは、あまりの広さとお店の多さに驚きが隠せません。

なにせ、このひろめ市場には、約60の店舗が屋台形式で集まり、テニスコート約20面分の広さがあるのです。地元産の食材を使った和食はもちろんのこと、中華やインド料理など多種多様なグルメが地酒をはじめとしたお酒とともにいただけるお店がそろっています。2人は、早速ひろめ市場の奥へ入っていきました。

岡田さん「どこの店も気になるなぁ」

喜多村さん「やっぱり魚介が食べたいなぁ。」

岡田さん「そうだな。せっかくだから、地元の人がいるような店に入りたいな」

ひろめ市場の中をブラブラ歩く2人。観光客や地元の人が行き交います。人波をぬいながら、あたりをキョロキョロ。

通路には、目を引く文字がたくさん。カツオのたたき、土佐の赤牛、ウツボのから揚げ……。どれも高知ならではの食べ物です。昼間に食べたカツオのタタキが思い出されます。

喜多村さん「ここで食べるカツオのタタキもうまそうだ」

岡田さん「あ! ウツボのから揚げがあるぞ!」

喜多村さん「いいね、行ってみよう!」

関西では高知人のお店ではない限り、まず食べられないウツボ料理。もちろん、岡田さんも喜多村さんも初めてです。

まずはビールでのどを潤してから、2人は食い入るようにメニュー表を見つめます。

食事メニューで最初に選んだのは、やっぱりウツボ料理です。

喜多村さん「ウツボのから揚げください!」

一口サイズに切り分けられたウツボのから揚げが、塩とともに運ばれてきました。

高知での定番グルメといえばカツオのタタキですが、ウツボ料理も地元の人にとっては定番中の定番。独特のぬめりとたくさんの小骨があるものの、それらは調理過程できれいに処理されているため、食べる際にはぷりぷりの弾力と淡白な味わいが楽しめるのです。

調理の難しいウツボも、高知人の腕にかかればプリっとしたタタキやほくほくとしたから揚げといった絶品料理に大変身。あまり知られてはいませんが、実は高知は天日塩の産地の一つでもあるのです。

岡田さん「白身魚のから揚げよりも弾力があるな。食べ応えがあっていいな」

喜多村さん「塩で食べると、白身の淡白なうまみが凝縮されて、いくらでも食べられるよ」

このあと、2人はウツボのから揚げを「うまい! うまい!」ときれいに平らげていました。

小腹が満たされた2人の足は、すでにやや千鳥足。ですが、まだまだ夜は終わっていません。次に向かったのは、ひろめ市場から出て帯屋町商店街のアーケードを外れた脇道です。

 

高知55番街で出会った新鮮魚介のうまい鮨と地酒に舌鼓

岡田さん「赤提灯の店はないかな」

喜多村さん「昼間みたいに地元の人と、もっとしゃべってみたいなぁ」

ひろめ市場では、思うほど交流ができなかったのが悔やまれるのか、そう言いながら2人の足は、いつしか高知55番街にたどり着いていました。ここは、帯屋町商店街周辺にある飲み屋街の中でも最大のもの。白いのれんが目について、誘われるように店内へ。

こちらのお店は、高知の中でも数少ない本格的なすしが味わえる、その名も「酒と肴・鮨Dining 井のうえ」です。

【記事】「高知で一番の飲食街に店を構える以上、うちの評判が高知の評判になる」 高知市追手筋「酒と肴・鮨Dining 井のうえ」

ご主人「いらっしゃいませ!」

威勢のいい声と同時に目に飛び込んできた光景に、岡田さんと喜多村さんの気持ちがはやります。厨房に面したカウンターに、数人のお客の姿があったからでした。カウンターに並ぶ豊富なネタにものどが鳴ります。

ご主人・井上敦史さんが握ってくれたすしは、どれも逸品。口の中でほどよくほぐれるシャリに、新鮮な魚介のうまみが混ざり合い、岡田さん喜多村さんの食べる手が止まりません。

岡田さん「やっぱり、ここは地酒がほしいところだな」

喜多村さん「もう今日は運転もしないし、一杯いっとこう。ご主人、おすすめのつまみはどれですか?」

ご主人「のれそれはどうですか?」

のれそれとは、アナゴの稚魚のこと。高知名物の一つで、お酒が進む一品です。

お客「どうです? おいしいでしょう?」

喜多村さん「これは、大阪でも食べたいですね」

井のうえでご主人や同席していたほかのお客とも会話がはずみ、岡田さんと喜多村さんのお酒もどんどん進みます。

岡田さん「せっかくだから、もう一軒行きたいね」

ご主人「それなら、『京や』さんはどうですか? 55番街の中で一番古いお店なんですが、高知の家庭料理が食べられる店ですよ」

喜多村さん「それはぜひ行ってみたいね」

そうして、2人は京やへ向かうことに。

 

今は亡き漫画家も愛した家庭料理の店「京や」かっぽう着姿の名物女将の土佐弁を肴に

引き戸を開けると、6席だけのカウンターの向かいから、白い割烹着姿の女将さん・冨岡恭子さんが優しい笑顔で迎えてくれました。81歳には見えない溌剌とした高知女の女将さんは、60年近くも1人でお店を切り盛りしてきたそうです。

早速、席に着いた2人は、店内を見渡して満足げな様子。大阪でもあまり見なくなった小料理屋の雰囲気に、懐かしさを感じていたようです。そのとき、岡田さんが何かを見つけました。

岡田さん「この画風、見たことがあるな」

女将さん「それは、漫画家のはらさんが描いてくださったものなんですよ」

喜多村さん「はらさんって、はらたいらさん?」

女将さん「そうです。うちに長い間通ってくださっていて。はらさんは、土佐山田町(現・香美市)のご出身でね。高知に帰ってこられるたび、うちに寄ってくださっていたんです」

岡田さん「へえ! じゃあ、この京やって、まさにここなんだ」

女将さんがうなづくのを見て、岡田さんも喜多村さんも感慨深げに絵を見つめます。それから、視線をカウンターの向こう側に移しました。客席から見えるところに大きな鍋があり、その中で黄金色に色づいた野菜が見え隠れしています。

岡田さん「女将さん、それは何ですか?」

女将さん「これは『グル煮』です。高知の家庭料理なんですよ」

グル煮は、ダイコンやニンジンなどの根菜類のほか、コンニャクなどの食材をサイコロ状に切り、しょうゆやみりん、酒で煮た郷土料理。家庭ごとに作り方や使う食材も異なり、その家庭の味を楽しめるメニューなのです。

女将さん「うちでは別に煮た小豆を最後に加えているんです」

彩の美しい煮物から立ち上るしょうゆとみりんのいい香りが、食欲をそそります。グル煮を味わいながら、地酒を楽しむ2人の食べっぷりの良さに女将さんだけでなく、地元のなじみ客もうれしそうです。

なじみ客「もしかして、大阪からですか?」

喜多村さん「そうです。観光で来たんです。地元の方ですか?」

なじみ客「そうです。どこに行ってこられたんですか?」

地元の人からの声かけから始まり、いつしか店内は、関西弁と土佐弁が入り混じる空間に。存分に地元の人との交流を楽しんだ2人は、女将さんとなじみ客に別れを告げて、ホテルへの帰路につくことにしました。

 

路面電車の脇からいい匂い。懐かしい屋台で、締めのラーメン

ホテルを目前した路面電車の線路わきで、どこからともなくしょうゆのいい香りが漂ってきます。見れば、昔懐かしい屋台ラーメンがあるではありませんか。2人の足は、自然と屋台へと向かっていました。

やはり、お酒を飲んだ後の締めにはラーメンが食べたくなります。それも、大阪では珍しくなった屋台ラーメンとなれば見逃せません。

1955年からやっているという「げいよーけん」では、しょうゆ味にストレート麺のシンプルなラーメンがいただけます。

岡田さん「ご主人、ラーメン2つお願いします」

ご主人「はいよー」

喜多村さん「いいねぇ、この雰囲気」

ご主人「ありがとうございます。高知市内でも、こうした屋台はもう数えるほどしかないんですよ」

岡田さん「じゃあ、僕たちはラッキーだったね」

地酒に郷土料理、地元との人との交流……今朝、関西から高知に来たとは思えないほど、高知を堪能した2人。滞在最終日となる明日は、どんな出会いがあるのでしょうか。

 

◆今回訪問した場所◆

【ひろめ市場】

住所:高知市帯屋町2-3-1
TEL:088-822-5287
https://hirome.co.jp/

【酒と肴・鮨Dining 井のうえ】

住所:高知県高知市追手筋1-8-12
TEL:088-872-5010
https://sushiinoue.owst.jp/

【京や】

住所:高知県高知市追手筋1-8-8
TEL:088-823-6965

【げいよーけん】

住所:高知市本町3-2-1