グルメ
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この情報は2019年1月26日時点の情報となります。
広島県出身で2017年11月に中土佐町久礼に移住してきた大正町市場事務局の青木です。年上・年下関係なく、敬語もなく、何でも話せる市場の雰囲気や、裏表が全然なくて思ったことをスッと言う。こんな外国みたいな町、大好きな大正町市場を紹介します。
明治時代初期に「物々交換の場所」から始まった大正町市場。
大正町市場のアーケード沿いには、簡易に木箱で台を作って魚を販売している女性、漁師の奥さま方の姿が見られます。
旦那がその日の朝釣ってきた獲れたての魚や、自分のレシピで味付けした魚の干物などを、今なお当時のスタイルのまま販売しています。
大正町市場のアーケードを歩いていると、こんな風にドドーンっと魚が。
漁師さんは天気が良い日は夜明け前に海へ出て、大正町市場がにぎわう昼前(大体10~11 時の間)に時間を合わせて魚を持ってきてくれます。
これ以上ない!っていうくらいに鮮度の良さはピカイチ。
しかも、どの魚も「一本釣り」漁!
多くの魚を獲るためには網を使う方が簡単なのですが、「傷ついたり弱ったりした魚は美味しくない」と久礼の漁師さんはそう考えます。
釣られた魚をよく見てみると、魚に針が引っ掛かったままのものも。
魚を持つおかみさん。一本釣りで釣り立てのタチウオは体が傷ついておらず、とってもキレイな発色。最高級クラスのタチウオです。
最高クラスの魚が、こんな風に道端で売られている。これが大正町市場のおもしろいところです。
「この魚って、どうやって買うの?」
「遠方から来ているので持って帰れない…」
そんな声をお客様からよく聞きます。
ということで、今回は「漁師町での魚の買い方」教えちゃいます。
まずはアーケードを歩いて品定め。釣れる魚は毎日違います。
アカムツ(のどぐろ)やウツボなどのレアな魚が入っている日も。
「おかみさーん、今日はどんな魚が釣れてます?」
「今日はサワラが良いで!大きくて丸々しちゅうのが釣れちゅうよ!」
「うわ~大きいわ~!うち、家族3人やきね~」
「ほんなら半身にしちゃろうか?どうやって食べる?半身でも大きいきね~。まずは刺身やろ?あとは切り身にしちょいたら、ムニエルでも西京漬けでも好きなようにいけるわ~」
「それ良いかも!ほんならそれでお願いしまーす」
…ということで、サワラの半身をゲット。1メートルクラス!
こんなに大きいサワラで1匹丸々は、家族3人では食べきれません。
おかみさんたちはそんな融通もきかせてくれます。
このまま買っても自分ではさばけないので、おかみさんに食べやすいように切ってもらいます。
「どのくらいの量を刺身で食べたい~?」とか 「3人家族やったら、何切れに分けたら良い?」とか 「西京漬けやったら、みりんと味噌だけで良いき」とか 話しながら、オマケしてもらってさわら半身を1,700円で購入。
我が家はここから30分の距離なので、氷を入れてもらって持って帰ります。
もっと遠方の方でも、氷(もしくは保冷剤)+発泡スチロールケース(別途料金が必要です)を用意してくれるので、持ち帰り時間を伝えると良い感じに包んでくれますよ。
慣れたお客さんの中には、クーラーボックスと保冷剤を自分で用意してきて、色んなおかみさんのとこで、色んな魚を買って帰られる人も。
さて、そんなさわらを家に持って帰って、1日目は刺身で。
大根も大葉も買い忘れて、盛り付けが寂しいですが、旦那がもらってきた猪鍋と一緒に。
新鮮なうちに、味噌とみりんで漬け込んで西京漬けの下ごしらえ。
2日目の夕飯は、さわらのバター焼き(料理の腕がバレる)。
そして、3日目の晩は、良い感じに漬かった西京焼きで(こ、焦げたけど…)。
料理の腕前はともかくとして、新鮮な魚料理をいろんなパターンで3晩、家族3人で楽しむことができました。
これなら家で市場の余韻を楽しむことができます。
大正町市場に来られたなら、市場を丸ごと楽しんでいってくださいね!
高知県高岡郡中土佐町 久礼6372-1
中土佐町観光拠点施設「ぜよぴあ」内 大正町市場事務局(担当:田口・青木)
電話:0889-59-1369