グルメ
【高知グルメ】土佐ジローを使った旨みたっぷり中華そば「中々。」ほっとこうちおすすめ情報
この情報は2022年1月31日時点の情報となります。
四国で一番小さな町、高知県安芸郡田野町で明治より酒造りを営む濵川商店の「美丈夫」を紹介します。
Contents
東西に2.2km、南北は4km、総面積はわずか6.53㎢と四国で一番小さな町である高知県安芸郡田野町。
一年を通し温暖な気候で、山と川と海との距離が近く、澄んだ空気に包まれる自然豊かな町で酒造業を営んでいるのが「有限会社 濵川商店」だ。
濵川商店で代々当主を務める濵川家は、江戸時代に木材を扱う廻船問屋を営んでいた。
そして明治37年(1904年)、当時の当主である濵川金太郎氏が、浜辺に飛来した2羽の丹頂鶴に出会ったことにちなみ「濱乃鶴(はまのつる)」と名付けた日本酒を看板とし、蔵元としての歴史を開いた。
その後4代目となる現当主、濵川尚明氏が若き日に東京で吟醸酒に出会い、その味わいに感銘を受けたことがきっかけとなり、濵川商店では日本の酒蔵の中でもいち早く少量生産で吟醸酒や純米酒造りに取り組むこととなる。
以来、ひたすら酒質の向上に努め、平成3年(1991年)高知県出身の幕末の志士、坂本龍馬のイメージ「美しく、立派な男」から「美丈夫(びじょうふ)」と名付けられた新ブランドを発表する。
これを機に濵川商店では、吟醸酒・純米酒中心のラインナップに転換し、米の持ち味を最大限に生かした酒造りをおこなうこととなった。
「美丈夫」の仕込み水は日本三大美林のひとつ、魚梁瀬杉(やなせすぎ)の奥深く甚吉森(じんきちもり)を源とする奈半利川(なはりがわ)の伏流水を使用している。
美しく豊かな森の中や鮮やかな渓谷を抜けて蔵元へと辿り着く清冽な水は、日本国内でも屈指の超軟水として知られている。
この水を使い、低温発酵でじっくり仕込むことにより、さわやかなキレと口あたりの良さが魅力の「美丈夫」が生まれるのだが、超軟水で仕込む酒は言うなれば「飲むが易し、造るは難し」だと言う。
軟水での酒造りでは醗酵が緩やかに進むために、醗酵中の温度管理を中心に、醗酵が停滞しないように高度な技術が必要となる。
濵川商店では、水の短所を補い、長所を伸ばしていくために様々な工夫を重ね、「美丈夫」の清らかな個性を形づくっている。
また「美丈夫」の原料米は各地の厳選された酒造好適米が用いられる。
精米歩合30%の「純米大吟醸 美丈夫 夢許(ゆめばかり)」をはじめとするプレミアム商品には、「最高の米で最高の日本酒を造りたい」との思いから、酒米の最高峰である兵庫県産の「山田錦」が使われている。
「山田錦」は米の中心部「心白」が大きく、高度の精米に耐えるうえ低温でもきれいに溶け、特に吟醸造りに真価を発揮する。
なかでも「美丈夫」が厳選したのは兵庫県加東市東條の特A地区で収穫された「山田錦」だ。
極上の「山田錦」から生み出される「美丈夫」のすばらしさを多くの人に伝えたいと蔵人たちは願っている。
また、地域産の米を使用することに価値を見出し、気象条件(日照、気温、降水量)や土壌(地質、水はけ)、地形や標高などにこだわりを持って使用する「テロワール」の視点から、高知県の契約農家で栽培される酒造好適米「吟の夢」で醸す「純米大吟醸 美丈夫 吟の夢」や、愛媛県東宇和郡産の「しずく媛」を使った「純米大吟醸 美丈夫 舞」など、それぞれの米の特性を生かした、味わい深い「美丈夫」を醸造している。
濵川商店が特にこだわるのは貯蔵方法だ。
従来、全国の日本酒は安定性優先の考えから、劣化や変質を気にせず、常温で管理できるよう十全に「濾過(ろか)」「火入れ」を行っていたが、濵川商店では酒の風味を損なわないように、「濾過」「火入れ」を1回のみとしている。
不純物を取り除き雑味をなくし、色を透明に近づけるための「濾過」は、吟醸造りの技術の向上とともに、米の雑味を精米の段階で取り除けるようになったために必要最低限とし、酒の味わいに個性を持たせている。
また加熱殺菌のための「火入れ」も貯蔵前と瓶詰前の「二度火入れ」が基本であるが、濵川商店では一回のみとしている。
酒を絞ってすぐに「火入れ」をし、その後タンクに貯蔵するのではなく瓶詰めをして、15℃の水につけ急速冷却すると、そのまま、0~5℃の各温度帯に保たれた4ヵ所の冷蔵貯蔵庫に氷温貯蔵することで、酒のフレッシュさと安定性の両立に成功している。
全銘柄・全量の日本酒を瓶貯蔵している酒蔵は全国でも稀有であり、蔵元の品質管理への強い思いが見られる。
2019年8月には新たに冷蔵貯蔵庫を増設し、今までの施設と合わせて2千石まで貯蔵能力が増した。
「美丈夫」は高知県のみならず日本全国、海外へと出荷され、すべての酒飲みを喜ばせるのだ。
古来より、人々の心を浮き立たせ楽しませるもの。日々の疲れから心身を解き放って、なぐさめをもたらすものという共通点を持つ舞と酒。
「お酒を飲む人を楽しませ、心を自由に舞い立たせて、柔らかな心地に導きますように」という祈りを込めて名付けられた「純米大吟醸 美丈夫 舞」をいただいてみる。
グラスに注げば上品な吟醸香がふわっと漂う。一口いただけば、程よい酸味と芳醇で華やかな味わいが広がり、柔らかな口当たりとキレのある喉越しが楽しめる。
「純米大吟醸 美丈夫 舞」の仕込み水は前段で述べた奈半利川の伏流水、使われる米は愛媛県初の酒造好適米「しずく媛」だ。
愛媛県では食用米として開発された「松山三井(まつやまみい)」が、酒造りにも合うということで準酒造好適米の扱いを受け、酒造りに盛んに使われてるが、その「松山三井」の大粒選抜を繰り返し開発されたのが「しずく媛」だ。
大粒で吸水率が高く、タンパク質が少ないため、華やかな香りで旨味の強い酒が醸せる。
かつて、「美丈夫 舞」は「松山三井」で造られていた純米吟醸酒であったが、「しずく媛」を使うようになってからグレードアップして「純米大吟醸 美丈夫 舞」として発売されている。
10℃~15℃程度に少し冷やして飲むのがおすすめで、冷蔵庫で酒とグラスを冷やしておき、飲む30分ほど前に冷蔵庫から出すとちょうど適温になるので、口あたりがよく、ふくらみのあるフレッシュな酸味を楽しんでいただきたい。
「純米大吟醸 美丈夫 舞」は食中酒として高いポテンシャルを持っている。
まずは和食、「焼き油揚げとネギのポン酢がけ」と「牡蠣のさっと煮」で「純米大吟醸 美丈夫 舞」をいただいてみる。
フライパンで上質の油揚げをこんがりと焼き、細く切ったネギと新鮮な大根おろしを合わせてポン酢をかければ出来上がる、「焼き油揚げとネギのポン酢掛け」は油揚げの香ばしさとポン酢のさっぱりした酸味を「美丈夫 舞」が優しく膨らませ、見事な一体感を表してくれる。やはり酢を使った料理と合わせる酒は日本酒が一番であり、「美丈夫 舞」のほのかな甘みがよく合う。
昆布出汁、味醂、酒に塩と醤油でさっと炊いた牡蠣に春菊を合わせた「牡蠣のさっと煮」と「美丈夫 舞」の相性は抜群だ。牡蠣の独特で芳醇な味わいに「美丈夫 舞」を合わせれば、牡蠣の旨味はさらに増す。口いっぱいに広がる磯の香りに「美丈夫 舞」の香気が合わされば箸と杯が止まらなくなる。
「美丈夫 舞」はあっさりさっぱりした料理の味わいをさらに膨らませる、「料理を食べたくなる日本酒」と言えるであろう。
次に粉チーズとパセリをかけた「一口ハンバーグ」と「イカと菜花のオイスターソース煮」を合わせてみる。
トマトピューレとソースでしっかり味付けをしたうえに、粉チーズ・パセリでアクセントを加えた「一口ハンバーグ」の濃い目の味も「美丈夫 舞」はしっかりと受け止めてくれる。
鶏ガラスープとオイスターソースでイカと菜花を炊いて片栗粉でとろみをつけた「イカと菜花のオイスターソース煮」も、イカ独特のクセのある味と菜花のほろ苦さに対し、「美丈夫 舞」の酸味と甘みがじつによく合う。
濃い味付けの料理と合わせても、「純米大吟醸 美丈夫 舞」には料理に負けない豊かな旨味があるため、料理と酒が一体となった混然一致の美味さを楽しむことが出来る。
このほかにも刺身や鍋、天ぷらはもちろん、唐揚げや春巻きなどの揚げ物、チーズなど料理を選ばず様々な料理との相性がいいだろう。
食中酒として高いポテンシャルを持つ「純米大吟醸 美丈夫 舞」をぜひ味わってみていただきたい。
「純米大吟醸 美丈夫 舞」は濵川商店のオンラインストア、高知県内及び全国の「美丈夫」を扱う酒販店などで購入できる。
「純米大吟醸 美丈夫 舞」はもちろん、「華」「薫」「鄙」などの大吟醸酒や吟醸酒、純米酒など様々な「美丈夫」の味わいを楽しんでいただきたい。
有限会社 濵川商店
住所:〒781-6410 高知県安芸郡田野町2150
TEL:0887-38-2004
今なら『ANAに乗って「高知家」応援キャンペーン』で、濵川商店の「純米大吟醸 美丈夫 舞」を手に入れるチャンス!。