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町民の青春の味!国道沿いに佇む、いの町「中嶋製パン所」

       

この情報は2021年11月11日時点の情報となります。

高知を元気にする応援団を屋号に掲げる出版社「ほっとこうち」がオススメする、高知のグルメ情報を紹介していくシリーズ!今回はいの町民に長年愛されている「中嶋製パン所」をご紹介します。

地域密着!いの町民のソウルフード「中嶋製パン所」

高知市中心部から車で30分弱。いの町の国道沿いに佇む、緑の看板が目印の「中嶋製パン所」。

創業72年の歴史を誇るこちらのお店では、店頭での販売をはじめ、過去には町内で働く現場仕事の方や、地元の学校でパンを販売するなど、いの町民の生活に寄り添ってきた。

店先のショーケースの中から選んだパンを店員さんに取ってもらう。

この昔ながらの対面販売や、パンの製法、「ナカジマパン」と印字されたオリジナルのパッケージは創業者の時に確立され、2代目、そして現在3代目の店主にバトンタッチした今も一切変わっていない。

パンは全て「中種法」という2度に分けて生地を捏ねる手法で、時間をかけてじっくりと焼き上げている。

昔ながらの「揚げパン」や「ハムパン」をはじめ、3代目が考案した季節のフルーツを使った甘いパンなどが沢山並ぶ。

そんな中でもダントツ人気の、店の看板メニューがこちらの「サラダパン」(150円)。

具材はきゅうり、ゆで卵、春雨とマヨネーズ。そして「これでもか!」と入れた胡椒が人気の秘訣だ。

元々、現場仕事をしているお客さんに「もっと味の濃いものが食べたい」と要望され、胡椒をたっぷり入れるようになったのだそう。

その言葉通り、パンの風味、具材を味わった後にくる、胡椒のピリリとした刺激!看板メニューなのも納得の味。

そしてこちらは「あんバター」(180円)。

釜で炊き上げているというあんこは、豆の食感が少し残った優しい甘さで、バターの塩味が絶妙な美味しさ。おやつにもぴったりのサイズ感が嬉しい。

現在店主を務める森さんにお話を伺った。

-こだわっているポイントはありますか?

森さん:やはり「昔と変わらない」というところですかね。今ではショーケースで販売しているパン屋はほとんどないでしょう?この雰囲気や味を大切にしたいです。

-お客さんはどんな方が多いですか?

森さん:通りかかった近隣の町に住む方など、沢山の方がいらっしゃってくださいます。昔は近くの高校でもお昼にパンを販売していたので、その時学生だった子たちが「もう一度食べたい!」と買いに来てくれたりすると、すごく嬉しいですよ。

-やはり当時からのファンのお目当ては「サラダパン」ですか?

森さん:そうです。本当に創業からある、うちの看板メニューなのでね。1日150個は売れますよ。

-まさに町民青春の味なんですね。最後に一言お願いします!

森さん:今年で創業72年目。これから先も、変わらず美味しいパンを届けていきたいです。目指せ100年!

老舗パン屋として、いの町民から愛される「中嶋製パン所」。「昔から変わらない」という思いの中に、優しさや熱意を感じた。

 

「紙の町」いの町が誇る伝統の紙づくり

「中島製パン所」で美味しいパンを堪能した後は、車で約2〜3分ほどの場所にある「いの町紙の博物館」へ!

こちらでは、土佐和紙の歴史や文化、原料・用具などを展示しており、手すきの実演や体験、販売なども行っている。

土佐和紙生産の中心である、いの町に来たなら外せないスポットだ。

早速館内に入ると、つぶらな瞳と白髭が特徴的なキャラクターがお出迎え!

こちらは、いの町紙の博物館公認キャラクターの「源太さん(げんたさん)」。

「土佐紙業界の恩人」「紙聖」とも称される、いの町(旧伊野村)出身の「吉井源太(よしい げんた)」がモチーフとなっているのだとか。

館内は4つの部屋に分かれており、第1室では和紙の歴史を学ぶことができる。

壁にズラリと描かれた年表には、和紙の誕生から庶民の間に普及するまでの歴史のほか、「吉井源太(よしい げんた)」の年表や作品、表彰状などが展示されている。

 

第2室では、原料と道具をご紹介。

時代とともに使用する道具はより便利なものへと変わってきたものの、作業工程は昔とほとんど変わらないのだとか。今まであまり考えたこともなかった、土佐和紙を作る工程の複雑さに思わず食い入るように展示を見てしまった。

第3室では、写真のようなミニゲームや手すき、版画などの体験コーナーなど、小さな子どもも楽しめる仕掛けがあるので、家族で楽しく和紙について学ぶことができるそうだ♪

第4室は、販売コーナーとなっており、作り手の温もりを感じる土佐和紙をはじめ、手軽に使える葉書やメッセージカード、さらにアクセサリーまで時代に沿って進化を遂げた土佐和紙を使ったアイテムが並ぶ。

若者が手に取りやすいデザインのものも多く、肌に馴染む柔かな手触りと淡い色合いがとってもキュート!

これで私も土佐和紙ツウ?知っているようで知らない土佐和紙の世界へ、ぜひ足を踏み入れてみて!

【記事】「ロゲットカードを巡る旅 第2弾」まち歩きで発見!伝統と革新が共存する あなたの知らない紙の町 inいの町

 

 

中嶋製パン所

住所:吾川郡いの町藤町2
TEL:088-892-0378
営業時間:午前7時〜午後7時
定休日:日曜、月曜
P:3台

 

いの町紙の博物館

住所:吾川郡いの町幸町110-1
TEL:088-893-0886
営業時間:午前9時〜午後5時
休館日:月曜 ※祝日の場合は開館、翌日休館
P:大型駐車場
入館料:大人500円、小・中・高生100円