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【ロゲットカードを巡る旅 第4弾】たくさんの偉人を輩出した歴史と自然、そして酒蔵が迎えてくれる文教のまち・佐川町

       

この情報は2020年7月14日時点の情報となります。

「LOGet!CARD(ロゲットカード )」は、7月3日から日本全国の観光スポットで配布がスタートしたコレクションカード。全国52種類のカードが発行されるなか、なんと高知県では仁淀川流域で6種類のカードが発行される!
全6回の高知県のロゲットカードを巡る旅。第4弾は、佐川町へ取材に行ってきたぞ。

ロゲットカード 日高村

LOGet!CARDってなに?

LOGet!CARD(ロゲットカード)とは、日本全国の観光スポットを統一フォーマットでシリーズ化したコレクションカード。

令和2年7月3日(金)より配布がスタートし、各カードに設定された配布条件をクリアすることで、記念にカードを貰うことができる。

(公式ホームページ:https://loget-card.jp/)

ロゲットカード関連記事(土佐市、いの町、日高村)はこちらの画像をクリック

ロゲットカード

 

 

佐川町のカードは「酒蔵の道」

歴史ある街並みや牧野富太郎博士の生家跡がある佐川町。

 

そんな佐川町を象徴する「酒蔵の道」が佐川町第1弾のカード。

カードを入手するには、さかわ観光協会で飲食または商品を購入し、酒蔵を撮影した写真を提示することが必要だ。

酒蔵の道には高知を代表する酒造会社「司牡丹」があり、今も数多くの銘酒が作られているとのことで、まずは司牡丹へ向かってみた。

 

400年の歴史とスケールを味わう酒造見学

司牡丹酒造株式会社は、創業1603年(慶長8年)の歴史ある酒蔵。事前に連絡をしてタイミングが合えば工場見学が可能だ。

入り口にはドーンと大きな酒林(さかばやし)が。酒林はスギの葉を集めてボール状にした造形物で、「杉玉」とも呼ばれる。

11月中頃に青々とした状態で吊るされ、時間の経過と共に茶色に変化していく姿は、酒が熟成していることを意味しているとのこと。

いけないとは思いながら、好奇心を抑えられず「触って良いですか?」と聞いてみると、意外とすんなりオッケーが。

司牡丹

恐る恐る触ってみると、思った以上に固く、まるで巨大なタワシのよう。

続いて向かったのは酒の貯蔵庫。

司牡丹

酒蔵には約450本のタンクがあり、タンク1個には一升瓶で約5000本分の酒が入る。

音もなく静まり返った貯蔵庫は、少し肌寒いくらい。

このタンクの中で、たくさんの酒が味を深めながら飲まれる時を待っているかと思うと、取材を忘れて今すぐ飲みたくなってしまう。

司牡丹

次に向かったのは、メカニカルな雰囲気漂う瓶詰め工程。

司牡丹

先ほどの貯蔵庫とは違い、瓶と瓶が触れる音が響き、フォークリフトが軽快に動く。

そして、酒蔵見学の最終目的地である「酒ギャラリーほてい」へ。

司牡丹

司牡丹の銘酒がずらりと並ぶ店内では、お酒の試飲ができる。

ただ、取材日(6月末)は残念ながらコロナウィルス感染拡大防止のため試飲はお休み。

試飲は7月から再開となっているが、お越しの際は事前に確認することをおすすめする。

 

想像力を掻き立てる本物との出会い

青山文庫

青山文庫(せいざんぶんこ)は、坂本龍馬・中岡慎太郎・武市瑞山らの維新関係資料や、江戸時代に佐川の領主であった土佐藩筆頭家老深尾家の資料などを展示している博物館。

青山文庫

土日祝であれば、ガイドによる館内案内の対応も可能。

青山文庫

佐川町出身で、幕末の動乱を生き抜いた田中光顕が収集した貴重な資料を展示した「志士たちの遺墨コレクション」が9月6日まで開催されているほか、幕末維新期に活躍した人々にまつわる資料が展示されている。

青山文庫(佐川町立青山文庫より提供)

展示品の解説や書物の筆使いなどを見ながら、作者はどんな想いでこの作品を残したのだろうと、当時の状況に想いを馳せるのも楽しみのひとつ。

佐川町出身の英文学者、西谷退三が愛読した1万冊を超える蔵書コーナーには、名著がずらりと並ぶ。まさかの、解体新書の初版も展示されていた。

青山文庫
(佐川町立青山文庫より提供)

こんな歴史的な資料に巡り合えるとは思わず、かなり興奮してしまった。

 

「さかわ愛」溢れる山野草の散策公園

青山文庫から徒歩5分で到着するのは、四季折々の山野草が楽しめる牧野公園。

牧野公園

観光協会等で配布されている山野草マップを手にして歩くと、散策が何倍も楽しくなる。

牧野公園

佐川町出身の植物学者 牧野富太郎博士ゆかりの植物を楽しんでもらう公園として整備を進め、現在では年間500種類以上の植物を見ることができる。

「山野草の楽しみは自分で探すところにある」と言われていて、ゆっくり歩いて観察するとたくさんの山野草との出会いを楽しめる。普段なら見落としてしまいそうな草花も、マップに載っている山野草かもと思うと自ずと注意深くなる。

牧野公園

観察を続けるうち、植物に詳しくなくても花びらや葉の形などの違いに気づくことができるようになるのが不思議だ。

公園の頂上付近に向かうと、「物見岩(ものみいわ)」という巨大な岩が。一緒に撮影すると、このインパクト!

この日はあいにくの小雨だったが、物見岩の横から眺める佐川町の景色は抜群。

桜のシーズンには、眼下に桜並木を眺めることができる。

散策の途中で目にしたのは、何やら変わった形の作品。

さかわ発明ラボが主催した「集まりたくなるベンチ作りワークショップ」のなかで、公園整備を手掛ける方や毎朝の散歩に公園を利用している方々と一緒に作ったベンチだそうだ。

佐川町 ベンチ

「さかわの四季を愛でるベンチ From SAKAWA with love」と名付けられたベンチは、背もたれに特長があり、時期によっておすすめの座る向きと見るべき景観を教えてくれる。

牧野富太郎ベンチ

「牧野先生と寝れる歴史ベンチ」は、牧野先生に腕枕をしてもらい、一緒に寝ころびながら景色を眺められる。

地元の人がおすすめする景色を眺められる体験は、ここならではの楽しみ。

 

旅の想い出話は古民家でまったりと

浜口邸

夢中で公園を散策した後は、さかわ観光協会のある旧浜口邸でひと休み。

旧浜口邸

なんと旧浜口邸は、国登録有形文化財で江戸中期より酒造業を営んでいた住宅を改築したもの。

旧浜口邸

旧浜口邸

喫茶や休憩スペースが併設されており、広々とした邸内でゆっくりとした時間を過ごすことができる。

喫茶では、佐川町に会社のある吉本乳業の「地乳(ぢちち)」を使ったソフトクリームなどを頂くことができる。

旧浜口邸

濃厚な味のソフトクリームと甘酸っぱいブラックベリーソースとの相性はばっちり。

旧浜口邸

その他、佐川町のお土産もたくさん揃っている。

飲食や買い物を済ませ、酒蔵の映った写真を提示すれば、「ロゲットカード」ゲット。

 

歴史ある街並みが有名な佐川町。

その街並みの裏側には、たくさんの「さかわ愛」があり、風情を楽しむだけではなく、何かほっこりとした気持ちに。

酒蔵の道周辺には、ここでは紹介しきれなかったグルメやお買い物スポットがまだまだある。佐川町をもっと楽しみたいという方は、さかわ観光協会ホームページを参考に遊びにきてください。

 

基本情報

司牡丹酒造株式会社

住所:佐川町甲1299
電話:0889-22-1211
http://www.tsukasabotan.co.jp/index.html

 

青山文庫

住所:佐川町甲1453-1
電話:0889-22-0348
開館時間:午前9時~午後5時(最終入館午後4時30分)
休館:月曜(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
https://seizanbunko.com/

 

牧野公園

住所:佐川町甲2458
電話:0889-20-9500(さかわ観光協会)
散策に便利な「牧野公園ぼたにかるMAP」
https://sakawa-kankou.jp/makino_park.html

 

さかわ観光協会

住所:佐川町甲1472-1
電話:0889-20-9500
営業時間:午前9時~午後5時
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
https://sakawa-kankou.jp/

※旧浜口邸 喫茶・休憩スペース

営業時間:午前10時~午後4時
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日 

 

文/越知町地域おこし協力隊 ヒロセシンヤ