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【高知カツオ県民会議シンポジウム】「高知と言えばカツオ!」…だったのが高知の美味しいカツオを自慢できなくなる日がやってくるかも!
この情報は2018年3月10日時点の情報となります。
毎年、旧正月に高知県香南市で開催される「旧正凧揚げ大会」。日本最大級100畳もの大きさの土佐凧が空を舞う勇壮なイベントだ。
高知で昔から親しまれ、伝統工芸の一つとして数えられる「土佐凧」。
土佐凧には土佐手漉き和紙が使用され、正方形の角を立てた形であることが大きな特徴。
力強い墨線に魔除けの赤を基調にした華麗な彩色が加えられ、図柄は各種紋章や慶祝文字、鶴、武者、干支など多様で、インテリアなど観賞用としても楽しめる 。
また、真ん中にある胴骨にのみ糸を取り付けるシンプルな構造ゆえに、少しでも糸をつける場所を間違えると上手く揚がらなかったり、飛行性能は高い代わりにバランスを取るのが難しかったりと、探究心をくすぐる奥深さが魅力だ。
そんな土佐凧の魅力を後世に伝えようと活動するのが香南市にある野市町土佐凧保存同好会だ。会長の木下さんはお父さんの影響で子供の頃から土佐凧の魅力に取り憑かれ、今では愛好歴40年以上の大ベテラン。
野市町土佐凧保存同好会会長 木下洋一さん
保存会では毎年旧正月の時期に、日本最大級100畳もの大きさの大凧を揚げる「旧正凧揚げ大会」を開催。
これほど大きな凧を上げているところは全国でも珍しく、木下さんの知る限り、野市町土佐凧保存同好会を含めて3箇所しかないという。
100畳といってもその大きさが想像できないかもしれない。
トラックに載せるとこんな感じ。
胴の長さは16.5メートル、重量は270kgにもなるというから驚きだ。
骨組みは直径10cmを超えるまっすぐな一本の「竹」そのもの!
竹はまっすぐなものを選び、強度を上げるため3年もの時間をかけて乾燥させてから使用するそうだ。
この巨体が空を飛ぶとは、ちょっと想像できない…。
大凧が空を舞う姿を想像しながらワクワクしていた取材班だったが、残念ながら、この日は風が強すぎて危険と判断。大凧飛ばしは中止となり、地面に広げてのお披露目のみとなってしまった。
過去の実績では、2年に一度くらいしか大凧を飛ぶのを見ることができないらしい。ぜひ来年はこの大凧が空を舞う姿を見てみたいものだ。