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この情報は2017年12月30日時点の情報となります。
高知家の家族紹介シリーズ第5弾。今回紹介するのは「ラフティング家族」。ラフティングとはラフトと呼ばれるゴムボートで激流を下るアウトドアスポーツで近年人気も高まってきているエキサイティングなスポーツだ。ラフティングの人気ポイントとして名高い吉野川が流れる高知県大豊町を訪ねた。
ゴムボートに乗って激流を下る「ラフティング」をご存じだろうか。
1990年代に日本に上陸してから約30年、子供から大人まで気軽に大自然を満喫できるスポーツとして人気が高まっている。
愛媛・高知県境に源を発し、徳島県から紀伊水道に注ぐ吉野川。特に高知県と徳島県にまたがる流域は、ラフティングやカヌーなどのアウトドアスポーツが盛んだ。
今年10月には「ラフティング世界選手権2017」が徳島県三好市を中心としたエリアで開催され、一部の競技は高知県長岡郡大豊町でも実施されるなど、世界からも注目されるエリアなのだ。
「ラフティング家族」に会いに、ラフティングのメッカである大豊町の有限会社フォレスト&ウォーター四国吉野川ベースを訪ねた。
フォレスト&ウォーターが大豊町に拠点を構えたのが2000年のこと。以来、関西・中四国方面からのお客様を中心に多くの方にラフティングの楽しさを伝えている業界では老舗の会社だ。
大豊町大砂子(おおすなご)地区にあるこのベースだが、事務所が現在の場所に移転してきたのは今年7月で、それまでは今より少し南にあったそうだ。
ちなみにもともとこの場所にあったのはスポーツ用品の工場で、工場が撤退したあとの建物に入居したというわけだ。
訪れた日は、今シーズンの最終営業日から数日後。ゴムボートも室内に片付けられてすっかり店じまいの様相…。
お話を伺ったのは、四国吉野ベースマネージャーの渡瀬寿人(ひさと)さん。
渡瀬さんは大阪府出身。若い頃はラフティングの本場ニュージーランドで武者修行するなど、ラフティングを知り尽くしたこの道20年以上のスペシャリストだ。
「老後は、和歌山県北山村にある筏下りの船頭になります!」と笑顔で話す渡瀬さん。
川を愛する気持ちがハンパない!
ラフティングのコースは半日コースと1日コースがあり、1日コースにもなると10時から16時半まで丸1日吉野川でのアクティビティを満喫できるのだ。
半日コースと1日コースは中学生以上からの受付となるが、小学生やファミリーの方でも参加できるファミリーラフティングコースも用意されているので、家族連れの方でも気軽にラフティングを楽しむことができる。
「最近は増えてきましたが、意外に高知県にお住まいの方のご利用が少ないです」と渡瀬さん。こんな身近に大自然を体感できるスポットがあるのにもったいないぞ!高知県民!
渡瀬さんは「吉野川は最高の川」だと言う。雨が多く夏場でも水量が多いというのがその理由のひとつだ。
吉野川の素晴らしさは世界にも知られた存在で、この四国吉野川ベースでもラフティングの本場ネパールから3人のネパール人スタッフが来ているほど。
実はほかのスタッフも、大阪出身の渡瀬さんをはじめ県外・海外出身者がほとんどで、高知出身のスタッフは2名ほどしかいないのだとか。
ちなみに渡瀬さんはラフティングオフシーズンの冬場は群馬県みなかみ町にある本社で勤務し、また春になると高知に戻ってシーズンを迎えるという生活を送っている。そして地元・大豊町在住のスタッフは、冬場はJAのユズ加工場で働いているのだそうだ。
大砂子地区に住む地域の方々とスタッフの皆さんとの交流もあるそうで、「いずれは集落の皆さんが作った野菜などを販売する良心市(※農産物などを販売する無人販売所のこと)をここに作ってラフティングのお客様にも買っていただけたら…」と話す渡瀬さん。
フォレスト&ウォーターに来たラフティングのお客様に地域で採れた野菜を買ってもらって、お客様も地域も会社もみんなハッピーに。これからが楽しみだ。
桜の季節が終わり新緑が鮮やかさを増す頃になれば、ラフティングシーズンの開幕だ。渡瀬さんやスタッフの皆さんを訪ねて、川を知り尽くしたプロフェッショナルたちを魅了する吉野川でのラフティング体験はいかがだろうか。
フォレスト&ウォーター 四国吉野川ベース
住所:高知県長岡郡大豊町大砂子20-3
電話:0887-75-0920
ホームページ:http://www.fw-raft.com/yoshino/
※2018年シーズンは4月中旬頃オープン予定