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「本マグロハツ刺し」に「グレの焼き造り」!元漁師が手がける魚の旨いお店が梅田地下街で奮闘中「漁師酒場 あらき」

       

この情報は2020年3月2日時点の情報となります。

昨年、大阪梅田にある地下街「ホワイティうめだ」が約50年ぶりにリニューアルした。その中にある「NOMOKAゾーン」にはスタンディングバルなど有名店が軒を連ねる。実はこの一角に、高知の元漁師が営むお店ができているのだ。

ホワイティ梅田NOMOKAゾーン

「NOMOKAゾーン」には、人気の居酒屋「わすれな草」や「天ぷら 大吉」など大阪の名店がずらり。その他にも、いろいろなクラフトビールが楽しめる「クラフトビアマーケット」などもあり老若男女問わず楽しめるスポットだ。

その一角に、「高知」を暖簾に掲げた「漁師酒場 あらき」を発見。

外に掲示されているメニューを見ると、漁師酒場というだけあってお刺身やお寿司、おつまみなどにも魚を使った料理が多い。

 

ということで、さっそく店内を見せていただくことに。

店内は手前がカウンター席、奥がテーブル席という構成だ。

奥のテーブル席は最大14名くらい座ることができ、宴会にも対応しているのだとか。

 

 

他にはあまりない高知メニューも

飲食部門の責任者である荒木 弥(わたる)さんにお話を伺いながら、おすすめ料理をいただく。

荒木さんは、高知で専門学校を卒業後、サラリーマンを経験したのち、一念発起し漁師に転身。10年間の漁師生活を経て、飲食店運営に携わって現在4年だそう。

 

荒木さん:元漁師の店なんで、魚にはこだわってます!

 

そういってまず、出してくれたのはおすすめの『本マグロハツ刺し』。

近年、高知県西南端の町 大月町を中心に本マグロの養殖が行われており、全国3位の生産量を誇る。実は、大月町の海域は海水温が適度に高いため、マグロの生育速度が早く、身の締まりの良い上質な魚に育つ事が大きな特長だそう。

 

そんな本マグロの中でも希少な部位である「ハツ(心臓)」。

ごま油のシンプルな味付け。箸で持ち上げてみると、かなりプルプル。口の中に入れるとプルプルに少しコリコリとした食感が加わり、さらには飲み込むのがもったいないほどの深い味わい。

 

これはお酒のおつまみには持ってこい。美味しすぎて箸が止まらなくなりそうだ。

 

-でも、高知県にはマグロのハツを食べる文化はなかったと思うんですが。

 

荒木さん:そうですね、今までは食べなかったと思います。ただ、カツオをはじめ、魚は残さず全部食べるのが漁師です。僕たちが普段食べている調理方を飲食店で提供することで、新しい食ベ方の提案ができると思います。

 

マグロメニューは刺身以外に、『いぶくろぽん酢』や『カマ塩焼き』など、マグロの食べ方としてはちょっと珍しいメニューもあり、あらゆる部位を美味しくいただける。

 

 

磯釣りといえばグレ

続いては、高知の磯釣りの定番「グレ」をいただいた。

この時期のグレは特に脂が乗っていて美味しいらしい。

 

荒木さん:自宅で食べる人は多いと思いますが、あまり飲食店で提供しているのを見ないんですよね。

 

-そうなんですね。魚って地域ごとに食べる種類が違ったりしますよね。

 

荒木さん:高知は磯釣りがメインで、グレはその定番。なので、やはり高知の居酒屋としては出さないといけないと思いまして。

 

こういったところにも、高知の魚を知り尽くした漁師酒場ならではの思いを感じられる。

 

荒木さん:最後に『漁師のおすすめ漬け丼』はどうですか?

『漁師のおすすめ漬け丼』は、刺身としては提供できない端っこなどの部位を使用しているとのことだが、味はもちろん絶品。

 

荒木さん:こういう部分って、見た目が悪いので捨ててしまうってことが多いのですが、味は美味しいので。これは、少し醤油漬けしているだけなので、お魚の味もしっかりと楽しんでいただけると思います。また、その日その日で魚も変わるので、毎回頼んでいただいても飽きがこないと思います。

その他にも宿毛で取れるブリをはじめ、『生サバ炙り寿司』やガーリックの風味を利かせたアジフライ『ガリアジ』など、高知ならではの魚メニューもあれば、一般的なおつまみメニューもあり。

しかも、「小腹が空いた」「少しだけ呑みたい」と思った時にも気軽に入りやすい値段設定だ。

 

-最後に、不躾な質問ですが、漁師の時とどっちが楽しいですか?

 

荒木さん:漁師の時は個人プレーで人と話すことがあまりなかったですが、飲食店をやり初めてからカウンターでお客様と話すことが多くなって、今はこれが楽しいですね。釣りは帰った時に趣味でやってるので(笑)。

 

今後も関西付近でのさらなる出店を狙っているという「漁師酒場 あらき」。飲食店運営という漁師とは違った航海をどのように舵取りしていくのか、荒木さんの今後が楽しみだ。

 

 

漁師酒場 あらき

住所:大阪府大阪市北区堂山町梅田地下街3-2 Whityうめだ イーストモール NOMOKA

電話番号:06-4309-6362

営業時間:11:00~23:00

定休日:年中無休(施設内基準により、臨時休業の場合も有)