高知家の◯◯高知家の◯◯ 高知県のあれこれまとめサイト
高知県のあれこれまとめサイト
  • facebook
  • x
  • instagram
  • youtube
 

県外で活躍する家族を紹介する「高知家の家族通信1号!」高知はわらしべ長者の凄い版

       

この情報は2019年8月15日時点の情報となります。

高知県出身の元「劇団四季」の門脇幸が、全国で活躍している高知家の家族を紹介するシリーズ!出身でもなく、在住でもないけれど高知に縁のある人はみんなぁ家族!「高知家の家族通信」では、そんな高知家の家族である皆さんに、高知とのつながりや活動などを熱く語ってもらいます。1回目は、「音楽座ミュージカル」俳優として活躍されている井田 安寿さんです。

ミュージカル公演を高知で行なった「音楽座ミュージカル」の俳優である井田 安寿(いだ あんじゅ)さん。

「高知は私にチャレンジをさせてくれた、第二の故郷。お父さんもお兄さんもいるんです!」と笑顔で話してくれた。

安寿さんは、劇団四季で「美女と野獣」バベット、「コーラスライン」マギー、「コンタクト」「エクウス」など多くの作品に出演。2006年より音楽座ミュージカルに参加し「リトルプリンス」でのわがままで可憐な「バラの花」や、浅田次郎氏の小説をミュージカルにした「メトロに乗って」では、子を想う切ない「お時」を見事に演じた。

門脇:劇団四季時代に同期だった安寿さんをこうして取材できるのはすごい嬉しいちや!今日はよろしくお願いします。
安寿さん:はい!もう12年前になるんですけども、四国4県で音楽座ミュージカル「アイ・ラブ・坊っちゃん」の公演をすることになり、営業するのに高知県だけ繋がりがない状態の時に、友人がいます!って私が言ったら、高知担当になりまして。それが高知との縁の始まりでした。

(「アイ・ラブ・坊っちゃん」公演より:中央 井田安寿)

― 初めての土地で単身乗り込んで来るって不安じゃなかった?
安寿さん:友人がいるとは言っても、当時の会場は約1,000人が入るホール。1人でチケットをどうやって売ればいいんだろうって思いつつ、会った人に「買ってください」って言えばいいやって思って高知へ来ました(笑)。

―その時の高知の思い出は?
安寿さん:その時は1ヶ月半くらい高知にいたかな。1日に名刺を何十枚も使うって初めてで、持ってきたものがすぐなくなってしまって、急遽、帯屋町商店街で名刺を印刷しました。あと、コンビニで買った牛乳が高知の「ひまわり乳業」さんというところのもので、歩いてたら営業所や販売所があるのを見つけて、そこに飛び込みで「すみません、今度公演します。チケット買ってください」って(笑)、2枚買ってくれました!

 

高知家は人脈のわらしべ長者

―わ〜無謀!よくみんなぁ買ってくれたね。
安寿さん:高知の人ってすごく面倒見が良くって、その時期に出会った人はみんな、車を出してくれたり、知人や友人を紹介してくれたり、突然やってきた私に本当に優しくしてくださいました。なんだかわらしべ長者の凄い版!東京から1人で来て知り合いも1人しかいないって言うと、「せっかく今、知り合ったんだから助けてあげよう」って。たった1ヶ月半で、凄い人脈を皆さんが繋いでくださったんです。

(「メトロに乗って」公演より:左 井田安寿)

―高知へ来て驚いたことあった?
安寿さん:高知の夏は、陽に焼けるじゃなくて「焦げる」だった(笑)。なのに日傘をさしてる人がほとんどいなくて、当時びっくりした。
あと 、午前中からよくお酒を飲んでいる人がいるんだけど、でも嫌な酔っ払いに会ったことがない。陽気で、人に迷惑をかけず楽しんでいる人たち。なんだったら一杯くらい飲んでても仕事できます!みたいな感じで、とてもカラッとしてて、細かいことを気にしない。例えで言うなら、餃子10人前とビール10本とりあえず持ってきてって感じで、清々しいとこだなって思った。日曜市で包丁とか刃物とか普通に売ってて、ひろめ市場が近くで、お酒飲んでる人もいっぱいいるのに、この環境が大丈夫な安全な街って凄いなって思った(笑)。あと、喫茶店に入ってコーヒーを頼むと、その後日本茶が出てくるのにも驚いた!

 

わたしにとって、故郷はどこって言われたら「高知」って言える場所

―高知ってどんな場所?
安寿さん:自分を否定しないでいてくれた土地。のびのびと、どんどん挑戦することができた土地。
当時、突然東京から来た子が「ミュージカルの公演をします!チケット買ってください。」って出会った人、出会った人に言うっていう。そんな傍若無人な状況なのに、チャレンジする人を否定しない、挑戦する人を拒否しない場所かな。 間口が広くて受け入れてくれる。どうぞどうぞ、お上がりなさい、食べていきなさいってそんな感じが好き。高知に知人が関わっているって知ると本当に嬉しい。
最近は高知でのミュージカル公演ができていないけど、またできればいいなって思うし、わたしにとって、故郷はどこって言われたら「高知」って言える場所。当時、県内の某テレビ局の方だった高知の「お父さん」は、今でも公演を観にきてくださるんです。

(「リトルプリンス」稽古風景より:左 井田安寿)

―高知でよく行く場所ってある?
安寿さん:宿泊はセブンデイズホテルがおしゃれでシンプルで過ごしやすくてお気に入り。その近くの隠れ家風のバーフクワウチにもよくご飯を食べに行ってた。今でも暑中見舞いや年賀状送ってくださるんです。

―高知へまだ来たことがない皆さんへ一言
安寿さん:何も怖がらず、昼間から飲んでよし!車があったほうが色んなところに行きやすいとは思うけど、やなせたかしさんが全駅のキャラを描いている、土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」に乗るのもおすすめ。海を眺めながら行けます。高知=カツオのイメージがありますが、夏の楽しみは全てできるところだからぜひ来てみてほしい。

―高知家の家族へ一言
安寿さん:ケチケチしてなくって、ドンとしていて、姉御肌というか親分肌というか、そこがすごく好き。高知に行った人は高知の虜になる!高知県って最高!そうだ、みんなに会いに帰ろう!

 

セブンデイズホテル

住所:高知県高知市はりまや町2-13-17
電話:088-884-7100
https://7dayshotel.com


蔵の和Bar フクワウチ

住所:高知県高知市はりまや町2-10-1
電話:088-884-7707
https://www.facebook.com/Bar.fukuwauchi

 

文/門脇幸