グルメ
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この情報は2024年7月10日時点の情報となります。
これまでたくさんの記事をご覧いただいている「高知家の〇〇」ですが、その中でも人気だった記事や、まだまだみなさんにご覧いただけていないおススメ記事を「Back To 高知家の○○」としてご紹介します!
今回は2019年3月23日にご紹介した、地元で愛されるお店「高見のたこ焼き」を取材した記事です。
これまでご愛読いただいている方も、初めて来たよという方も、是非お楽しみください!
「毎日でも食べられる、飽きのこないたこ焼き」と評判の「高見のたこ焼き」。40年以上にわたり高知家の人々を楽しませてきた、その味の秘密に迫る。
真っ赤な外観が目を引く「高見のたこ焼き」。昭和51年(1976年)の創業以来、高知市内を中心に6店舗を展開し、子供からお年寄りまでその舌を魅了し続けている。
今回は、高知県内を中心に展開するスーパーチェーン「サンシャイン」針木店に併設された店舗にお伺いした。
次から次へと訪れるお客様を前に、真剣な表情でたこ焼きを焼きつづけているのが創業者の岩崎登重社長。お話を伺ってみると、そこには並々ならぬたこ焼きへの思いと、こだわりが詰まっていた。
「高見のたこ焼き」といえば、ふわふわとろとろの食感、大振りなタコ、そしてたっぷりかかったクセになる甘めのソースが特徴である。
「おら、おまんくの店では、生焼けのたこ焼きを客に出しゆうかえ!」(訳:「ちょっとすいません。あなたのお店で買ったたこ焼きなのですが、生焼けではありませんか?」)と、お客様に言われたこともあるくらいのやわらかな生地が特徴である。
「たこ焼きは噛んだときに、すぐタコを感じないかん。それにはこのやわらかな生地やないといかんがよ」と言いながら、実にあざやかな手つきで、次々にたこ焼きをひっくり返していく。
親指ほどの大きさに切られた、立派な真蛸の切身を見せてくださった。
「たこ焼きに大事なんは、やっぱりタコよね。うちのたこ焼きは生地の出汁も、タコから取っちゅうんよ。だからこの味がでる。たこ焼きというからには、タコの味がせんといかんからね。」
まんまるとろとろに焼きあげると、そこにたっぷりとオリジナルソースをかける。たこ焼きが泳ぐほどの量だ。これで「高見のたこ焼き」(8個入600円)の完成である。
「ソースをかけすぎやないかと言われることもあるけど、自分がうまいと思うんがこれやから仕方ない。まあ、食べてみてや」とおっしゃるので、さっそくいただいてみる。
「高見のたこ焼き」はとても柔らかいため、2本の竹串でお箸のように食べるのがスタイルである。たこ焼きを持ちあげてみると、とろけ落ちそうで落ちない絶妙の仕上がりである。
アツアツのたこ焼きにふぅふぅと息を吹きかけ、一気にいただいてみる。ひとかみした瞬間に、口のなかいっぱいにとろとろの生地が広がり、甘口のソースと絡みあう。そしてかむほどにタコの味が口の中いっぱいに広がる。口内が完全にたこ焼きに満たされたあと、ごくっと飲み込めば、驚くほどにするりとのどを流れていく。
「もう、焼けちゅうろうか?」「スーパーで買い物してくるき、12個入り2つ焼いちょってや。」
高知家の◯◯取材班がたこ焼きを食べているあいだにも、次から次へとお客様がやってくる。岩崎社長と2人のスタッフが、焼いても焼いても追いつかないほどである。
「うちはどの店舗にも、たこ焼き歴20年をこえるスタッフさんがおるから、なんとか焼きが間に合いゆうがよね」と、岩崎社長が笑う。
週末になると必ず買いにくるお母ちゃんもいれば、隣のベンチで友達とわけあって食べる部活帰りの学生さんもいる。たまの休みに帰省するたび「この味やないといかん」と来てくれる、昔なじみのお客様もいる。
高知のソウルフード「高見のたこ焼き」は、これからもこの味を求めて訪れてくれるお客さんのために、変わらぬ味を守り続けてくれるのだ。
高見のたこ焼き 針木店
住所:高知県高知市針木本町3-35
電話:088-840-0800
営業時間:午前10時~午後9時