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【高知カツオ県民会議シンポジウム】「高知と言えばカツオ!」…だったのが高知の美味しいカツオを自慢できなくなる日がやってくるかも!
この情報は2019年8月5日時点の情報となります。
高知県よさこいアンバサダーの田中恵美子が、1954年に高知県で始まり66年の歴史があるよさこいについて、海外でのよさこいの広がりや海外から見るよさこいの魅力についてお届けします。
よさこい大好き!カナダ在住の田中恵美子です。
よさこいアンバサダーをしているため、高知出身と思われることが多いのですが、実は名古屋出身です。よさこい歴は14年!よさこいに魅了されて、この素晴らしい日本文化を世界へ広めたいと日々活動しています。
2016年によさこいアンバサダーに認定していただきました。
そんな私がよさこいチームを立ち上げたのが2008年のこと。よさこいチーム「桜舞トロント」を、カナダのトロント市で友人と立ち上げ、それからポーランド、ハンガリーでよさこいチームを立ち上げました。
現在はカナダトロント市で活動する「カナダよさこい連・奏楓-KAEDE-」、ポーランドのクラコフ市とワルシャワ市で活動する「桜舞ポーランド」、世界18カ国・地域から踊り子が100名以上集まった「高知県よさこいアンバサダー絆国際チーム」の3つのチームの代表をしています。
『よさこいアンバサダー (YOSAKOI Ambassador)』とは、「よさこい」を海外で普及・発信しているよさこいチームの代表を、よさこいアンバサダーとして 高知県が公式に認定しているものです。そして、その所属チームの活動について様々なサポートを行い、「よさこい」の世界への展開と国際交流の促進を目指した制度です。
私は2016年の初代よさこいアンバサダーの1人に認定され、認定プログラムに参加するために初めて高知を訪れました。
地方車体験プログラムで帯屋町筋さんの地方車に乗せてもらったり、国際交流隊チームで演舞もさせてもらったりと、本場高知のよさこい祭りを初体験させてもらいました。
それまでは、海外を中心によさこいをしていた私でしたが、本場の高知のよさこいに触れたこと、そしてその体験の素晴らしさから、「世界中の人々に、よさこいという素晴らしい日本文化を知ってもらいたい!」「世界中によさこいを広げながら、海外の踊り子に本場のよさこいを体験してもらいたい!」と、思うようになりました。
その後、まず始めに行ったことは「よさこいチームがない国によさこいを普及すること!」です。
2018年2月に、私はよさこい仲間とハンガリーのブダペスト市を訪れ、1カ月の滞在期間中、各種学校をまわりながらワークショップを行い、よさこいチームを立ち上げようと活動しました。
子供たちによさこいを教えたり、大学でよさこいワークショップを開催しました。
そして、ブダペスト市滞在の一番の目的だったよさこいチームの立ち上げに成功し、「ハンガリーよさこい連純恋(SUMIRE)」が誕生しました!
その「ハンガリーよさこい連 純恋(SUMIRE)」が、なんと今年のよさこいアンバサダーに認定されることが決定!自分が立ち上げたチームがよさこいアンバサダーに認定されることは感慨深く、そして彼らと高知で再会できることが何よりも嬉しいです。
この活動を通して感じたことは、【よさこいには特別な魅力がある。鳴子を握れば文化や言語など、国の壁を越えて交流ができる。踊りには皆を笑顔にする力がある!】ということでした。
そしてそこには、常に笑顔と笑い声、そして鳴子の音が響いていました。
よさこいにとって一番大事なもの、それは鳴子です。海外だと手に入れにくい鳴子ですが、海外でよさこいを広めるために高知県の皆様に鳴子を寄付していただきました。
よさこいが普及しているのは、県民の皆様がとてもあたたかく、高知の文化であるよさこいを世界に広げることにとても協力的だと言うことが大きな理由の一つだと思います。
そして、よさこいアンバサダーとしてよさこいを世界へ広める活動の集大成として立ち上げたのが「世界中の踊り子たちをよさこいの聖地高知へ集め、よさこい祭りに参加するプロジェクト」です。
現在私が代表を務める「高知県よさこいアンバサダー絆国際チーム」の前身チームである「桜舞ポーランド国際チーム」として、2018年によさこい祭りに参加しました。
その時の模様がこちらです。
世界16カ国・地域から63名の踊り子が集まり、半年かけてインターネットを通して連絡と練習を重ねて、8月、高知へ集結しました。
国境があっても離れていても、よさこいがあれば一つになれる!私はこのプロジェクトを通して、よさこいの魅力を改めて実感しました。
そこにあったのは笑顔、涙、そして平和と愛だったと思います。
最近では、カナダのオタワ市で開催された「四国アイランドリーグplus×オタワチャンピオンズの公式戦」にて、よさこいを披露しました。
チームには「高知ファイティングドックス」の選手も入っていて、高知の魅力を野球とよさこいという二つの面からカナダの人々に伝えることができました。
よさこいは私の人生にとって、とても大切なものです。
私は海外に移住して今年で12年目になりますが、海外生活の中で文化や言語の壁を感じる度に私を救ってくれたのがよさこいでした。
よさこいを通して、国の壁を越えたたくさんの仲間ができました。
そういったよさこいの魅力が、世界中によさこいファンを増やし続けている理由だと思います。よさこいアンバサダーとして、よさこいだけではなく高知の魅力を幅広く伝えていきたいと考えています。
そして今年、「高知県よさこいアンバサダー絆国際チーム」は、高知県香美市にある「ハチロー染工場」さんにご協力いただき、衣装にフラフを取り入れました。
高知の伝統工芸であるフラフを衣装に取り入れ、各国の踊り子がその衣装を自国へ持って帰ってからも着続けることで、高知の文化が世界へ広がれば、という願いを込めて制作しました。
現代はグローバル化が進み、文化、言語など国境を越えた国際化が進んでいます。日本人にとって、世界へ渡ることは少し壁が高く感じるかもしれません。
私はよさこいアンバサダーとして、そんな壁を乗り越えて、高知と世界の架け橋を作る活動ができればと思っています。高知の文化であるよさこい、そして高知の文化が世界へ広がるように、これからも精力的に活動していきたいです。
もし高知で、そして世界中で、よさこいを踊っている外国人の踊り子を見かけたら、ぜひ気軽に話しかけてみてください。世界中の踊り子はよさこいが大好きです。そして、よさこいを通して日本と、高知と絆を深めたいと思っています。
高知県よさこいアンバサダー
高知県よさこいマイスター
高知県よさこいアンバサダー絆国際チーム代表
カナダよさこい連・奏楓-KAEDE-代表
桜舞ポーランド代表
文/田中恵美子
HP:yosakoiambassador.com