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【大阪で食べられる土佐料理】大阪・梅田の買い物帰りに寄ってみたい「ごはん処 司 阪急三番街店」
この情報は2024年5月30日時点の情報となります。
大阪市東淀川区西淡路の住宅街の片隅に、地元の人々に愛される小さな立ち飲み屋「tatinomi820(たちのみ はにまる)」はある。
高知出身の店主・林さんが一人で切り盛りする「tatinomi820」は、2023年6月17日に開店し、ビールや日本酒などの様々なお酒と、地元の農家が丹精込めて育てた新鮮な野菜を使った料理に、みょうが、ショウガ、大葉、ネギなど、彩り豊かな薬味を添えて提供している。
そんな林さんの人生は多岐にわたり、大阪の旅行関係の専門学校を卒業後、旅行業界、雑貨バイヤー、服飾雑貨メーカーでの営業事務、そしてWEBデザイナー等、様々なキャリアを積んできた。
その後、バイヤー時代の先輩に姫路の立ち飲み屋さんをやらないかと誘われ、雇われ店長をしばらくやったあと、「tatinomi820」をオープンさせたのだ。
さて、自慢の料理とお酒をいただいてみよう。
メニューは和・洋・中華とバラエティ豊かで、料理が変わることでお酒もいろいろな種類が楽しめる。
まずは生モノから「活アワビお造り」をいただいてみよう。
近所の魚屋さんから仕入れているというアワビは硬すぎず、程よい弾力を感じ、肝は全く臭みが無く、ひと噛みごとに海の香りを感じる。
次に、いかにも日本酒が進みそうな「ホタルイカなめろう」を頼み、林さんが用意しておいてくれた土佐の地酒をぐいぐい飲む。
大阪の立ち飲みで、これだけの高知の地酒をそろえている店は、なかなか珍しい。
次は、ちょっと目先を変えて「よだれ鶏」といってみよう。
一般の揚げではなく、片栗粉をまぶした茹で鶏は、さっぱりした冷製で、これまた酒が進む。
先にいただいたアワビもホタルイカのなめろうも、酒飲みにピッタリの量なんだな。
酒を変えるごとにツマミも変えられる、ちょうどいい分量だ。
「春キャベツとしらすのガーリックソテー」は味付けは岩塩とコショウだけで、キャベツ自身の甘さで箸が止まらない。
ボリュームたっぷりだが、あっさりした味付けで、次の酒を呼ぶ。
調子が出てきたところで、忙しい時には作ってくれないという「ナポリタン」を頼んでみよう。
立ち飲み屋ならではの手狭なキッチンで手際よく作っていく。
おお!タマネギ、ベーコン、ピーマン、パセリにガーリック風味の王道レシピだ。
ちょうどいいアルデンテで、これはワインに合うこと間違いなし。
そして、まぁまぁお腹がふくれてきているのに、ついつい〆に人気メニューの「ラザニア」を頼んでしまい、これまた完食してしまった。
いただいた料理はどれも味わい深く、丁寧に作られているものばかりで、ついつい食べ過ぎてしまうんだな。
「tatinomi820」では、これらの美味しい料理をいただけるだけでなく、林さんが「ここに来てくれる人は、いい人ばかり」と言うように、来店するお客さんとの会話も楽しみのひとつ。
客層は高知に縁のある方が1割ほどで、ほとんどは地元のお客さん。
毎日訪れる75歳の常連さんや、ご家族連れでおいでになる91歳のおじいちゃん。
林さんご自身も、そんなお客さんとの会話を通じて、店を営む楽しさを感じているんだそうだ。
将来の計画は?と聞くと、
「将来的にはスナックを経営することも考えていますが、気が変わるかもしれません」と笑顔で答えられた。
まだいただいていない料理とお酒と林さんとの楽しい会話を目当てに、また来ちゃうんだろうなぁ。
大阪府大阪市東淀川区西淡路5丁目1-1「tatinomi820」にて
営業時間:平日16~23時、日曜日15~21時
定休日:不定休