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Back To 高知家の◯◯!高知の新名物!とさでん交通路面電車が生み出す奇跡の光景「トリプル・クロス」
この情報は2023年10月3日時点の情報となります。
これまでたくさんの記事をご覧いただいている「高知家の〇〇」ですが、その中でも人気だった記事や、まだまだみなさんにご覧いただけていないおススメ記事を「Back To 高知家の20○○」としてご紹介します!
今回は2019年11月21日にご紹介した、越知町の絶景の中に建つ「聖神社」に関する記事です。
これまでご愛読いただいている方も、初めて来たよという方も、是非お楽しみください!
2019年6月に発刊された「絶壁建築めぐり(発行:株式会社G.B)」には、秘境に建つ日本全国のお寺や神社が100件掲載されている。
掲載されたお寺や神社は、「規模」「秘境度」「眺望」の観点から評価が行われており、越知町の聖(ひじり)神社の秘境度は、全国でも数少ない満点の星5つ。
秘境と聞くと何だかワクワクしてしまうのは人間の性。これは絶対に自分の目で確かめないと!
と、いうことで向かった高知県越知町は、高知市内から西へ車で50分ほど。今回目指す聖神社は、越知町内からさらに車でおよそ40分の場所にある。
道のりの途中にある緑色の看板を目印にすると、初めてでも問題無く辿り着くことができた。
駐車場は、車が5台程度は停められるスペースで、秘境の割には十分な広さ。駐車場横にある小屋に入ってみると、そこには社殿までのルート案内板が。
まるで古地図のような案内板を眺めていると、これからお宝探しに行くような気持ちにさせられる。
ちなみに、案内板右上の丸印部分が社殿。社殿までのルートは、大きく二つ!社殿に直接向かうルートと、社殿を対岸から眺望できるルートだ。
今回は、対岸からの景色を望むべく対岸ルートを選択。
対岸ルートの入り口には「無事にカエル」と言わんばかりの木彫りのカエルが鎮座。
登りだしてすぐに、想像以上の斜面が続く。周囲は杉の木に囲まれ、森に迷い込んだのかと不安になってしまうが問題はない。所々に案内板が設置されており、人ひとりが通れる幅の登山道が整備されている。
登山道を歩くこと約10分。杉林から雑木へと景色が変わり、傾斜も緩やかになってくると、対岸ルートの撮影ポイントに到着。
お分かりになるだろうか…岩の中にポツンと建つのが聖神社だ。誰が何のために、こんな場所に神社を建てたんだろう。そんな疑問が頭の中を巡る。
まだ少し時期が早かったのか、紅葉に見ることは出来なかったが、大きな岩をくりぬいたように建てられた神社の姿が神秘的!
対岸からの眺望に満足したものの、さて、どうやってアチラ側まで行くのだろう。案内板を見ながら歩いて行くと、聞こえてきたのは水の流れる音。
え?ここに川?と思っていると、小さな滝が見えてきた。どうやら自分は谷を歩いているらしい。
迫力ある巨石、その石を覆う緑色の苔。
先程までの景色とはうってかわって、どこかの渓谷に来たかのようだ。
そんな景色を眺めながら歩いていると、目の前に現れたのは、いかにも揺れそうな吊り橋。
ギシギシと音を立てて歩く吊り橋は、やはりスリルがある。吊り橋の定員は2名までなので、大勢の場合は注意が必要。
吊り橋を渡りきった先で待っていたのは洞窟。昔ここではマンガン鉱が採掘されていたらしく、その名残で今は洞窟になっている。
コウモリが怖いので、パンッパンッと手を叩き洞窟に入る。10メートルほど続く暗闇旅行。携帯電話のライト機能がこれほどまで役に立つとは。
洞窟を抜けた先に見えてきたのは、「聖神社」と書かれた案内板。そうだった!滝や巨石・洞窟に夢中となり、社殿を目指すことを忘れかけていた。
気持ちを切り替え、目の前の急斜面を登り始める。疲れのせいか、先ほどより傾斜を感じるが、社殿を目指す気持ちは高ぶる。
急斜面を登ること数分、ついに社殿に到着。
傾斜がきつく、このアングルの写真が精一杯。
社殿入口には、聖神社の歴史について書かれた看板が。明治時代に長州大工によって改築されたことが分かっているが、それ以上の詳しい歴史は分からないとのこと。まさに神秘的。
明治以降、手入れがされず荒廃していたが、平成元年に地元の有志の方々によって、現在の形に修復された。
社殿の中に入ることができ、窓を開けると開放的な空間が広がる。
先ほどまで自分たちが立っていた対岸を見つめ、昔の人も同じ景色を見ていたかと思うと感慨深い。
参拝をすませ、帰路の安全を祈願。
傾斜は、下るほうがその角度をよく感じる。慌てずゆっくり歩くこと15分程度で、無事に登山口に帰ってきた。
今回、ゆっくり歩いた対岸ルートの所要時間は1.5時間。直接社殿まで向かうルートであれば、往復40分程度と思われる。登山装備の必要は無いが、スニーカーは履いておきたい。
本に掲載されていた通り、聖神社の秘境度は高い。ただし、単なる秘境地という訳ではなく、滝や巨石・苔に癒される空間でもあった。
「絶壁」という言葉に興味を持ち聖神社に登ってみたが、登り終えてみると、程よい疲れと共に清々しさが残った。これから紅葉シーズンを迎える聖神社。秘境だけではない魅力がたくさんありそうだ。
■聖神社までの道のり
高知市内から越知町までは車で約50分。
国道33号より越知橋手前を左折し、県道18号を桐見川方面へ約40分
※GoogleMap等で「聖神社」と検索すれば、聖神社入り口までの案内が表示される
文/越知町地域おこし協力隊 ヒロセシンヤ
※2019年公開時点情報