イベント・レジャー, 観光, 関西関連
黒潮を泳ぐ豊かな生命を感じてほしい 大阪海遊館海洋生物研究所『以布利センター』
この情報は2023年8月9日時点の情報となります。
4年ぶりの通常開催となる「よさこい祭り」。さらに今年は、第70回というメモリアルイヤー。参加するチームにも自然と気合が入っていて、当日の盛り上がりが期待される。
今回は、練習が大詰めとなっている四国銀行チームにお邪魔した。
8月の平日のある日、銀行員としての仕事を終えてホールに集合し、練習が始まる。
女性は頭に笠を被り、腰回りには本番で着用する真新しい衣装を巻きつけた状態で踊っている。
本番を想定して、笠の角度や足捌きなど細部まで揃えるためだ。
気になる箇所を繰り返し踊っては細かく修正を重ねる、いわゆる仕上げの段階である。
そして、最後にインストラクターから踊り子にリクエストされたのは「笑顔」。
見にきてくれているお客さまに日頃の感謝を伝えようと笑顔が加わると、練習会場にパッと明るいエネルギーが満ちる。
細部の確認を終えたら、商店街に移動し、進みながら踊る練習を行う。
練習をするメンバーの中に、見覚えのある顔を発見。
今年の春に取材した、入行したばかりの野球部員・田井惣士さんだ。
【記事】この春大盛り上がりの野球シーン!高知を代表する野球チーム「四国銀行野球部」と「高知ファイティングドッグス」の試合をレポート
聞けば、ここ1ヶ月ほどは午前中は野球練習、午後は仕事、夜からよさこいの練習、そして資格の勉強とハードな毎日を過ごしているのだそう。
田井さん:野球部からは4名が踊り子として参加します。後の部員は、当日うちわ隊としてお客さまにうちわを配る予定です。見つけたら、ぜひ応援よろしくお願いします。
踊る野球部の他にも、実は個性的な面々が踊っている。
その一人が、東京生まれ、東京育ちの山下太郎さん(下の写真中央)。
2019年に高知に移住し、四国銀行に入行した。
現在は、不動産業で培った専門的な知識を活かし、コンサルティング部で事業承継や資産相続などの業務を担当している。
山下さん:休みを利用してバイクで日本各地を旅行していて、移住前にはよさこい祭りを何度も見に訪れていました。移住してからは2019年、2022年と参加し、今年で3回目の参加です。見ていた時も楽しかったですが、踊ると一層楽しいですね。
※2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止。
さまざまなバックボーンを持った踊り子が集まるのは、四国銀行に限ったことではない。
それぞれのチームに、踊る先生や警察官、看護師など様々な職業のメンバーが集まり、子どもから大人までよさこい祭りの本番に向けてともに汗を流しながら練習を重ねてきた。
そんなバラエティ豊かな踊り子たちで構成されたチームが、今年の本番では157チームも集まるのだ。
いよいよ、よさこい祭り本番!
それぞれのチームの踊り子たち一人一人が、練習の成果を出し切れますように。
そして、観る人も踊る人も楽しいよさこい祭りとなることを願って。
第70回よさこい祭り
前夜祭:8月9日(水)
本番:8月10日(木)、11日(金・祝)
後夜祭:8月12日(土)
文/長野春子