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この情報は2019年5月27日時点の情報となります。
高知県を代表するラーメン店「ラーメンの豚太郎」。その人気メニューの一つである「みそカツラーメン」。その魅力を紹介します。
現在、高知県内に26店舗を展開しているラーメンチェーン「ラーメンの豚太郎」。高知県民ならば、こちらのCMを一度は見たことがあるはず。
今回は、そんな高知県民にも馴染みの深い、豚太郎本部「ラーメンの豚太郎 介良店」にお伺いした。
お店の前では、高知県ではおなじみのキャラクター「とんちゃん」の赤色ののぼりとともに、「元祖みそカツラーメン」のオレンジ色ののぼりがゆれている。そう、今回お伺いした目的は、この「みそカツラーメン」である。
さっそく店内に入りメニュー表を見ると、さまざまなラーメン、定食、単品、セットとかなり充実していることがわかる。
「ラーメンの豚太郎」チェーンにおいて統一されているのは、定番である「みそ」「しお」「しょうゆ」の各ラーメンと、ギョウザの素材と価格のみである。つまり、それ以外のメニューについては、トッピングも価格も、セットのメニューも各店舗の“自由”となっているのである。
つまりチェーン店でありながら、各店長の好みやアイデアが色濃く反映されているために、店によって味もメニューも価格も異なるということである。
今回紹介する「みそカツラーメン」も、とんかつが一口カツであったり、一枚揚げのカツであったりと、さまざま。
高知県内の「ラーメンの豚太郎」を、西から東へ食べ比べしてみるのもおすすめだ。
昭和39年(1964年)より飲食店を営んでいた、創業者の故・大本孝行氏と、その妻であり現在の社長である明子氏は、さらなる躍進を決断し、メニューのひとつであったラーメンの修行に鹿児島県へと旅立つ。
そして高知県へと帰ってきた二人は、昭和42年(1967年)12月、高知市菜園場に「豚太郎本店」をオープンするのである。高知県で初めて「みそラーメン」を提供したところ、たちまち大人気となり、お店は大繁盛店へとなっていく。
そんななか生まれたのが人気の「みそラーメン」に、これまた店の人気メニューであった「一口カツ」をのせた、「みそカツラーメン」だったのである。
食欲を誘う香りのみそラーメンに、カリっと揚げられた、かなり大ぶりな「一口カツ」が三枚。そのほかにも、チャーシュー、メンマ、玉子にわかめ、もやし、ねぎとボリュームたっぷりである。
さっそくカツをいただいてみる。まだ衣はカリッとしており、ニンニクのきいたみそ味のスープにとてもよく合う。スープに浸かっていた部分との、食感の違いもまた楽しい。
はじめて「みそカツラーメン」を食べられる方には、まだカツが揚げたてのうちに、まず一口食べてみることをおすすめする。
ラーメンを食べ進めていくと、当然カツはスープを吸い、その姿を変えていく。ここでまたカツを一口食べてみる。衣はしっとりとし、スープを吸ったカツはそのうまみを増し、まったく別もの。
さらに、カツからの脂、うまみが溶け出したスープもまた、その深みを増し、麺と一体となり絶妙なハーモニーを奏でる。
スープを飲み干し、丼をおく。心地よい満腹感は、一日の活力へと変わっていく。
「みそカツラーメン」が生まれてから、50年以上。栄養たっぷり、ボリュームたっぷりのこのラーメンは、いったいどれだけ高知家の家族を楽しませ、元気を与えてきたことであろうか。
「ちっくとスタミナつけてこようかね」「よし、今日はガッツリいっちょこか」「さあ、これ食うてふんばるかよ」
現在、「みそカツラーメン」は、「らーめんの豚太郎」以外にも、みそラーメンを提供する他の多くの店で様々に形をかえ、高知家のみんなを楽しませ、元気づけている。
「ラーメンの豚太郎」で生まれた「みそカツラーメン」は、これからも「高知家のパワーフード」でありつづけるのだ。
ラーメンの豚太郎 介良店
電話:088-860-1116
定休日:木曜日と第一・第三水曜日
営業時間:午前11時~午後9時