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響き渡れ我らの音楽よ!「第41回 高知フライデー・ウインド・アンサンブル 定期演奏会」開催!
この情報は2023年6月3日時点の情報となります。
高知県出身の演歌歌手・三山ひろしが、ふるさと高知県をゆる~くお散歩。今回は高知県の大豊町岩原地区を訪れた。
三山さんと、さんさんテレビ・玉井アナがお散歩しているのは、高知市中心部から高速道路を経由して約1時間のところにある大豊町岩原地区。
前回の記事に引き続き、玉井アナと大豊町をお散歩する。
※前回の記事は、本記事の最後からお楽しみください。
今回訪れたのは、岩原地区の山間にポツンと立つ山小屋。ここで、昔ながらの製法で作られているお豆腐があるという。
山の豆腐屋「岩原のお豆腐」の代表を務める、三島誠二さんに詳しくお話を伺った。
三島さん:岩原地区では昔からお豆腐を作っていましたが、今もなお作り続けているのはうちだけなんです。昔から受け継がれている作り方を今も守りながら、「岩原のお豆腐」を作り続けています。
多くの家庭で豆腐づくりが行われていた岩原地区。現在は高齢化などで作り手がいなくなり、製造・販売しているのは三島さんだけなんだとか。
妻の実家で行われていた豆腐づくりを15年ほど前に受け継いだ三島さんは、昔ながらのこだわり製法で今もなお伝統を守り続けている。
最近では見ることが少なくなった「かまど」を使用し、大豆の炊き上げなどを行なっている。
現在では、この作り方は全国的にも珍しくなっているようだ。
ここで、昔から行われているお豆腐の作り方を体験する三山さん。
まずはお豆腐の原料となる大豆の下処理を行う。
樽の中に水と大豆を入れ、大豆がふやけるまで1日つけたものを使用する。
ふやけた大豆をミキサーにかけ「呉(ご)」と呼ばれるドロドロの液体にしていく。
「呉(ご)」の状態になった液体をさらしで包み、木の棒で押し付けることで豆乳がジワジワと溢れ出てくるのだが、この豆乳が豆腐づくりの肝となる。
木の棒を使い、力一杯に豆乳を絞り出す三山さん。なかなかの重労働だ…
昔は手作業のみで豆乳の絞り出しを行なっていたのだが、現在は効率化が図られ写真のような圧縮機を使用している。
お次は絞り出された豆乳をかまどで約1時間半沸かす作業。沸騰させることで分離が始まり、豆腐の固まりが進むのだ。
豆乳を沸かし終えたあとは、天然のにがりを加える。そのあとに金属の型に流し込んだら完成。
豆腐作りにおいてのこだわりは、にがり!
高知県田野町で天日塩づくりをしている「田野屋塩次郎」と徳島県鳴門産のにがりをブレンドして使用している。
高知県田野町で作られる田野屋塩次郎のにがりは、ここでしか使われていないとてもレアなものなのだとか。
田野屋塩次郎さんが作る「塩」の魅力はこちらの記事から!
関連記事:「二千種類のオーダメイド塩を作る、世界でたった1人の愛すべき変態塩職人の巻」食べ歩きスト・マッキー牧元の高知満腹日記
「岩原のお豆腐」を作っているのは三島さんだけ。
1回の作業で作れるのは、わずか30丁というとても希少なお豆腐なのだ。
年末の忙しい時期には同じ作業を35回繰り返し、100時間で1000丁ほどのお豆腐を作り上げる。
ここからはお待ちかねの試食タイム。
出来上がった「岩原のお豆腐」をいただきます!
三山さん:一般のお豆腐と比べてやはり固いですね。大豆の香りが鼻を抜け、美味しさを食感・香り・味で楽しめます。最初はお豆腐の味をそのまま楽しみ、そのあとは塩を足して、そのあとは醤油を垂らして食べたら最高ですね。
「岩原のお豆腐」は一般の豆腐と比べて大豆やにがりの量が多く、重いおもしで豆腐の水分を出し切るので、他では味わえないおいしさが詰まっているのだ。
「岩原のお豆腐」以外にも、食通が唸るお豆腐も現在販売している。
それが、四万十町産の大豆「フクユタカ」と田野屋塩次郎のにがりを100%使用した「幻の天空豆腐」。去年誕生したばかりの新作だ!
舌触りがなめらかで、大豆の甘い香りが特徴の一品。
見かけた際はぜひ手に取って食べてみてほしい。
最後に豆腐づくりをよく知る三島さんの妻、幸子さんからも一言いただいた。
三島幸子さん:豆腐づくりは肉体労働で大変です。年を取ってどんどん大変になってきています。なので「幻のお豆腐(岩原のお豆腐、幻の天空豆腐)」というのは、いつまで作り続けられるか分からないから「幻」と呼ばれているんです。
幻と言われる「岩原のお豆腐」をいただき、大満足の三山さん。
作り手の大変さを感じつつ、これからも美味しいお豆腐を岩原地区に残し続けてほしいと願う1日であった。
今回のさんさん歩はここでお開き。次の「さんさん歩」はどこへ行こうか?次回の記事もお楽しみに。
岩原のお豆腐
住所:高知県長岡郡大豊町岩原1091
電話: 0887-75-0740
情報提供:高知さんさんテレビ
文/さたけゆうや