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【高知カツオ県民会議シンポジウム】「高知と言えばカツオ!」…だったのが高知の美味しいカツオを自慢できなくなる日がやってくるかも!
この情報は2023年6月3日時点の情報となります。
高知県出身の演歌歌手・三山ひろしが、ふるさと高知県をゆる~くお散歩。今回は高知県の大豊町岩原地区を訪れた。
三山さんと、さんさんテレビ・玉井アナがお散歩しているのは、高知市中心部から高速道路を経由して約1時間のところにある大豊町岩原地区。
前回の記事に引き続き、玉井アナと大豊町をお散歩する。
※前回の記事は、本記事の最後からお楽しみください。
今回訪れたのは、岩原地区の山間にポツンと立つ山小屋。ここで、昔ながらの製法で作られているお豆腐があるという。
山の豆腐屋「岩原のお豆腐」の代表を務める、三島誠二さんに詳しくお話を伺った。
三島さん:岩原地区では昔からお豆腐を作っていましたが、今もなお作り続けているのはうちだけなんです。昔から受け継がれている作り方を今も守りながら、「岩原のお豆腐」を作り続けています。
多くの家庭で豆腐づくりが行われていた岩原地区。現在は高齢化などで作り手がいなくなり、製造・販売しているのは三島さんだけなんだとか。
妻の実家で行われていた豆腐づくりを15年ほど前に受け継いだ三島さんは、昔ながらのこだわり製法で今もなお伝統を守り続けている。
最近では見ることが少なくなった「かまど」を使用し、大豆の炊き上げなどを行なっている。
現在では、この作り方は全国的にも珍しくなっているようだ。
ここで、昔から行われているお豆腐の作り方を体験する三山さん。
まずはお豆腐の原料となる大豆の下処理を行う。
樽の中に水と大豆を入れ、大豆がふやけるまで1日つけたものを使用する。
ふやけた大豆をミキサーにかけ「呉(ご)」と呼ばれるドロドロの液体にしていく。
「呉(ご)」の状態になった液体をさらしで包み、木の棒で押し付けることで豆乳がジワジワと溢れ出てくるのだが、この豆乳が豆腐づくりの肝となる。
木の棒を使い、力一杯に豆乳を絞り出す三山さん。なかなかの重労働だ…
昔は手作業のみで豆乳の絞り出しを行なっていたのだが、現在は効率化が図られ写真のような圧縮機を使用している。
お次は絞り出された豆乳をかまどで約1時間半沸かす作業。沸騰させることで分離が始まり、豆腐の固まりが進むのだ。
豆乳を沸かし終えたあとは、天然のにがりを加える。そのあとに金属の型に流し込んだら完成。
豆腐作りにおいてのこだわりは、にがり!
高知県田野町で天日塩づくりをしている「田野屋塩次郎」と徳島県鳴門産のにがりをブレンドして使用している。
高知県田野町で作られる田野屋塩次郎のにがりは、ここでしか使われていないとてもレアなものなのだとか。
田野屋塩次郎さんが作る「塩」の魅力はこちらの記事から!
関連記事:「二千種類のオーダメイド塩を作る、世界でたった1人の愛すべき変態塩職人の巻」食べ歩きスト・マッキー牧元の高知満腹日記
「岩原のお豆腐」を作っているのは三島さんだけ。
1回の作業で作れるのは、わずか30丁というとても希少なお豆腐なのだ。
年末の忙しい時期には同じ作業を35回繰り返し、100時間で1000丁ほどのお豆腐を作り上げる。
ここからはお待ちかねの試食タイム。
出来上がった「岩原のお豆腐」をいただきます!
三山さん:一般のお豆腐と比べてやはり固いですね。大豆の香りが鼻を抜け、美味しさを食感・香り・味で楽しめます。最初はお豆腐の味をそのまま楽しみ、そのあとは塩を足して、そのあとは醤油を垂らして食べたら最高ですね。
「岩原のお豆腐」は一般の豆腐と比べて大豆やにがりの量が多く、重いおもしで豆腐の水分を出し切るので、他では味わえないおいしさが詰まっているのだ。
「岩原のお豆腐」以外にも、食通が唸るお豆腐も現在販売している。
それが、四万十町産の大豆「フクユタカ」と田野屋塩次郎のにがりを100%使用した「幻の天空豆腐」。去年誕生したばかりの新作だ!
舌触りがなめらかで、大豆の甘い香りが特徴の一品。
見かけた際はぜひ手に取って食べてみてほしい。
最後に豆腐づくりをよく知る三島さんの妻、幸子さんからも一言いただいた。
三島幸子さん:豆腐づくりは肉体労働で大変です。年を取ってどんどん大変になってきています。なので「幻のお豆腐(岩原のお豆腐、幻の天空豆腐)」というのは、いつまで作り続けられるか分からないから「幻」と呼ばれているんです。
幻と言われる「岩原のお豆腐」をいただき、大満足の三山さん。
作り手の大変さを感じつつ、これからも美味しいお豆腐を岩原地区に残し続けてほしいと願う1日であった。
今回のさんさん歩はここでお開き。次の「さんさん歩」はどこへ行こうか?次回の記事もお楽しみに。
岩原のお豆腐
住所:高知県長岡郡大豊町岩原1091
電話: 0887-75-0740
情報提供:高知さんさんテレビ
文/さたけゆうや