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JFL昇格を目指す「高知ユナイテッドSC」の選手を支えるチカラめし

       

この情報は2019年4月13日時点の情報となります。

高知からJFL昇格を目指す「高知ユナイテッドSC」。最高のパフォーマンスの裏側には、最高の食事があった。

高知県のJFL昇格を目指すサッカークラブの一つである、「高知ユナイテッドSC」。4月7日に開幕した「2019四国サッカーリーグ」で、見事開幕戦勝利を納め良いスタートを切った。

高知家の◯◯取材班が訪れたこの日、高知市内の屋内サッカー場では、監督や選手たちの大きな声が飛び交っていた。

 

監督・選手にインタビュー

今期3年目となる大谷武文監督に話を聞いた。

-今シーズンの抱負は?
大谷監督:「まずは、四国リーグ優勝。そして、全国リーグとなるJFLへの昇格です。そのために必要なのは、今まで頑張ってきた選手と、新たに加わった選手の力を融合させて、いいチームを作ること。監督として、高知のために頑張りたいという選手たちの思いを形にしたいです。」

-監督は大阪出身ですが、高知での暮らしはいかがですか?
大谷監督:「高知は野菜が美味しいし、自然が豊かです。そして、人が明るくて賑やか。一緒にお酒を飲むと、一気に親密度がグッと上がりますね。」

次に、チームのキャプテンであり、高知に来て5年目の横竹翔選手にも話を聞いた。

-今シーズンの抱負は何ですか?
横竹選手:「チームの目標はJFL昇格です。」

-チームの雰囲気はどんな感じでしょう。
横竹選手:「レギュラー争いがあるので、緊張感があります。ですが、選手同士はとても仲が良く、若い選手が増えたこともあり、元気でいい雰囲気ですよ。」

 

そんな「高知ユナイテッドSC」、高知県出身者はなんと1名。高知県へ移り住んできた県外出身者のほとんどは、チームの寮で生活しているそうだ。高知家の○○取材班は、選手たちの夕食時間に潜入した。

 

食事へのこだわりがすごかった!

案内されたのは、高知市内の一軒のお宅。ここは「株式会社高知ユナイテッドスポーツクラブ」取締役であり、チームのサポーターである山本志穂美さんのお宅だという。隣接する建物が、チームの寮になっているんだとか。

すでに夕食の準備が進められていた。

キッチンで慌ただしく準備を進めているのが、山本さんと松本翔選手だ。

実は、この2人ともが「アスリートフードマイスター」の資格を持っているという。「アスリートフードマイスター」とは、アスリートのパフォーマンスを最大化するために、最適な食プログラムを提供する人材。
選手の日々の練習や、試合でのパワフルなプレーを支える2人にインタビューしてみた。

まずは、山本さんに話を聞いた。

-山本さんがアスリートフードマイスターの資格を取得したのはどうしてですか?

山本さん:「子どもを出産後に体調を崩しまった時、健康の大切さとその源になる食事の大切さを感じたんですよね。それからは食材だけではなく、調味料まで気を使って選ぶようになりました。
そんな感じでもともと食に関心があったんですが、「高知ユナイテッドSC」の選手の食事を作るようになってから、選手の身体に最適な食事を作りたくて資格をとりました。」

普段は、ミッドフィルダーとしてプレーする松本選手にも話を聞いた。

-松本選手はどうして「アスリートフードマイスター」の資格を取ろうと思ったのですか?
松本選手:「いろいろなチームでプロとしてプレーする中で、アスリートにとって食事がいかに大事かを実感して、22歳の時に取得しました。」

-選手で取得する方って少ないのでは?
松本選手:「男性で資格をとる人は少ないですね。ほとんどが女性です。しかも、選手で取得しているのは、高知県では僕だけだと思います。」

 

選手を支えるチカラめし

今日の献立のメインは、大野見村で生産されている七面鳥のグリル。副菜に地鶏の土佐ジローの温泉卵、酢ものと野菜の煮物や和え物、具だくさん味噌汁。

七面鳥は、高タンパク質で低脂肪。スポーツ選手にとってはうれしい食材である。そのほか、土佐ジローや高知で採れた旬の野菜がたっぷりのメニューだ。

-たくさんの食材を使っていますが、これらはどうやって仕入れているんですか?
山本さん:七面鳥と土佐ジローの卵は友人が送ってきてくれたんですよ。野菜も、農家の方のご厚意でいただたものがたくさんあります。農家さんのご協力があっての食事です。」

この日も、しょうがやレタス、パクチーなど野菜を提供している農家の土居さんがいらっしゃっていた。土居さんも強力なサポーターだそうだ。いつも野菜を持って来ているので、選手たちともすっかり仲良しに。

 

完成した、本日の夕食がこちら


栄養バランス抜群のメニューだ。注目は、スポーツマンらしさを感じる山盛りご飯!

「ただいま~!」と、我が家のように選手たちが次々とやって来る。

マイスターの料理は間違いない。」と、選手からの信頼も絶大だ。
山本さん:「食事がみんなのパワーの源となって、JFLに昇格してくれたらうれしいです。」

食事だけではなく、お母さんのような存在で全面的に選手たちを支えている山本さん。選手として、アスリートフードマイスターとして、そして先輩として後輩の精神面のケアも行う松本選手。

アスリートのための食事学を学んだこの「アスリートフードマイスター」コンビは、まさに「高知ユナイテッドSC」の縁の下の力持ち。なくてはならない存在だ。

今年こそは!と、JFL昇格を目指して意気込む選手たち。日々奮闘する選手たちにエールを!