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Back To 高知家の2022!歴史感じる高知の佐川町でいただく お母さんが作るおやつのような愛情こもったお菓子「〜紡ぎ工房〜kichi」

       

この情報は2023年1月25日時点の情報となります。

これまでたくさんの記事をご覧いただいている「高知家の〇〇」ですが、その中でも人気だった記事や、まだまだみなさんにご覧いただけていないおススメ記事を「Back To 高知家の20○○」としてご紹介します!
今回は2022年1月21日にご紹介した、佐川町にあるお菓子屋さん「〜紡ぎ工房〜kichi」を紹介した記事です。
これまでご愛読いただいている方も、初めて来たよという方も、是非お楽しみください!

高知県中西部に位置する佐川町。高知市中心部から車で約45分の場所にある。

酒蔵をはじめ歴史を随所に感じる町であり、植物学者の牧野富太郎博士の故郷である。

今回訪れたのは、そんな佐川町に2021年7月にオープンした「〜紡ぎ工房〜kichi」だ。

今回お話を伺うのは、肥本 美恵(ひもと みえ)さん。

食べることが大好きなことと、趣味でお菓子作りをしていたことがお店オープンの原点となったそうだ。

柑橘などの食材を扱う会社で営業の仕事をしていた肥本さん。その中で高知の食材の良さを再認識し、高知のもので何か作れないかという想いが芽生えたという。

趣味のお菓子作りをしながら、いつかはお店を持てたら…となんとなく思っていたのだそう。

現在店舗としている場所は、もともとは佐川町で有名な焼き鳥のお店だった。

ご夫婦で経営されているお店で、肥本さんはお子さんが小さいときから家族で通っていたそうだ。

お子さんの成長を一緒に見守ってくれていた思い出の場所。

お店を辞めると聞いて、ご夫婦が守ってきた場所を自分が引き継いで何かできたらいいなと思ったそうだ。

これがお店をオープンする一押しとなった。

なんとなくやりたいと思っていたことが1つ1つ現実になっていく。

誰かと誰かを繋ぐきっかけとなる場所にしていけたら。

「吉」を届ける、そんな想いが店名の「〜紡ぎ工房〜kichi」には込められている。

「子どもたちにいっぱい食べてもらいたいし、おいしいを共有したい。」

こだわっているところは、できるだけ地元や国産の食材を使うこと。

日常的に口に入れるものだから、できるだけ佐川町や高知県でとれたものを使う。

砂糖はてんさい糖をメインに使用している。

小さい子どもにも安心して食べてもらえるように…

1つ1つの言葉から、お菓子に対しても子どもに対しても「愛情」を持って向き合っていることが伝わる。

フルーツや野菜など、そのときの旬や手に入るものでできるおやつを作っている。

そう、お母さんが冷蔵庫の中を見て献立を考えるように。

その日に何が並んでいるのかはお店を訪れてのお楽しみ。

この日店頭に並んでいた白パンは、生地がふわふわでとてもおいしかった。

 

「今日のおやつは何?」

帰宅した子どもが親に聞くように、ふらっと店に訪れてくれるような場所になればと肥本さんは考えている。

日常生活の一部として、何かの用事のついでに立ち寄ってもらえるような場所へ。

今後は、人と人との出会いを紡いでいけるように、ランチやディナーを提供したり、ワークショップをしたい人が使える場所にしたりと、可能性を増やしていくことができればと考えているそうだ。

自分の好きなこと、やりたいことに1つずつ挑戦していく姿はこれからも変わらない。

佐川町の魅力は、歴史的な景観が多く、ちょっと歩くだけで旅行気分を味わうことができることや、人柄が良いところと肥本さん。

ふらっと立ち寄ってその日あるものを楽しんでみる。

佐川町へ訪れた際にはぜひ。

 

〜紡ぎ工房〜kichi

住所:高知県高岡郡佐川町甲1059番地7
営業時間:おやつの日は午後11時~午後4時、パンの日は午後12時~午後4時
定休日:なし(不定休)
Instagram:@tsumugi_kichi

 

文/三谷真平