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世界の海洋堂が高知のコンテンツをフィギュア化して発信!

       

この情報は2019年4月16日時点の情報となります。

全国各地さまざまなところで販売されている「フィギュアみやげ」。実はこの「フィギュアみやげ」を最初に作ったのは、高知と縁の深い「株式会社 海洋堂」。今回、新シリーズとして発売された「高知人物フィギュア伝」は「高知の人」に特化したフィギュアシリーズ。今回、高知家の○○取材班は発売の裏側に迫ってきた。

全国各地にあるガチャガチャ「フィギュアみやげ」をご存知だろうか。

「株式会社 海洋堂」が各地のお土産がガチャガチャになったら面白いのでは?という思いから作った、フィギュアのお土産だ。

今や、全国各地でご当地ものが出ているフィギュアみやげだが、3月に新シリーズとして「高知人物フィギュア伝」を発売した。このシリーズは高知では第3弾目。北海道、沖縄、大阪に続きシリーズが多い高知県。このシリーズに対する想いを、海洋堂の現社長である宮脇 修一さん(以下、センム)にお話を伺ってきた。

 

実は高知との縁が深い海洋堂

大阪府門真市に本社を置く海洋堂は、創業1964年。今年で55周年だそうだ。

海洋堂といえば、一世を風靡した「チョコエッグ」のフィギュアを製作していた会社で、国内のフィギュアメーカーの草分け的存在。

今年3月に発売された「高知人物フィギュア伝」は、東京での先行販売では900個、高知での先行販売では1,800個と今までのフィギュアみやげ以上の結果を出しているとのこと。ラインナップは、歴史上の人物から、現在活躍中の著名人まで6名(坂本龍馬、長宗我部元親、ジョン万次郎、吉田茂、小野大輔、宮脇修)だ。

 

発信できるものがたくさんある

―他の都道府県に比べて、高知県のフィギュアの種類が多いのは館長の出身だからということでしょうか。

センム「そもそも高知で展開することになったきっかけは、海洋堂の創業者である父・宮脇修を始め、母も嫁も、そして私も高知県出身だというところが大きいですね。ただ、ゆかりがあるというだけじゃなく、高知がコンテンツとして強いというところにあると思います。」

―今まで販売されているフィギュアみやげにも人物は入ってたと思うのですが、今回、高知だけ「人物伝」として人に特化したシリーズを作った理由を教えてください。

センム「今回の人物伝のきっかけとなったのは、坂本龍馬を筆頭に、高知県は歴史上の人物が全国でもトップクラスの輩出を誇ること。社会の教科書に載るような人物で、大阪といえば?東京といえば?と言ってもすぐに出てこない。その点、高知は坂本龍馬や長宗我部元親をはじめ、山内容堂や武市半平太など、たくさんの歴史上の人物がすぐ出てくる。」

「今回の人物伝のコンセプトは人にフォーカスを当てること。人物をフィギュア化することで、その人が高知の人だったというのがわかるし、それで高知のPRもできる。人に恵まれている高知県だからこそできる技。
特に今回のシリーズは、歴史上の人物にプラスして、現在活躍している高知県出身の声優 「小野D」こと小野大輔さんや、海洋堂の館長を加えることで、幅広いお客さんに楽しんでもらえるものになったと思う。」

 

今後の展開について

―今後もさらにシリーズは増えていく予定ですか?

センム「今後も歴史上の偉人や、高知県出身のタレントなどを入れて、高知のコンテンツが続く限りはやるつもりです。」

海洋堂は、フィギュアやアニメ、マンガなどコンテンツ産業が盛り上がるよう、高知県で積極的に仕掛けている。2011年に、四万十町の山奥に「海洋堂ホビー館 四万十」を開館したり、今年3月には、自治体とのコラボイベントを開催したりと、県内外からの誘客に一役買っている。一見すると「なんで高知県で?」と思うかもしれないが、そこにはふるさと高知への思いと、コンテンツとして面白がるクリエイターとしての気質が関係していた。

センム「『高知と言えば自然=アウトドア』というイメージがありがちですが、 自然の中にプラスチックという異色の組み合わせで、「海洋堂ホビー館 四万十」は話題になったと思う。これはいわば化学変化。
県庁に『まんが王国土佐推進課』という課があるのもおもしろい。全国でも珍しい、漫画やアニメなどのコンテンツ事業に積極的な県だし、漫画家さんとの繋がりも深い。だから、フィギュアとのシンクロ率も高く感じる。知事を始め、県や市などの行政が積極的にバックアップしてくれることも大きな魅力。」

※某企業とのコラボレーションで坂本龍馬のフィギュアを出していたことも。

今後も変わらず高知の情報発信、高知を絡めたイベントは続けるということなので、どんなコラボレーションが生まれるのか楽しみだ!

 

詳細情報

株式会社 海洋堂

http://kaiyodo.co.jp