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【高知グルメ】創業30年!カウンター席で四季を味わう「天ぷら天賀」ほっとこうちおすすめ情報
この情報は2022年11月19日時点の情報となります。
四万十市を流れる最後の清流「四万十川」に沿ってさかのぼること40分ほど。
「農家レストラン しゃえんじり」は、西土佐の口屋内集落の中にある。
この地域の方言で「野菜畑」を意味する「しゃえんじり」を店名にしたこの店は、地元のおかあさんたちや近隣の方が地元の食材を持ち寄り、地元の調理方法と味付けのお惣菜をバイキング形式でいただける人気の店なのだ。
アメゴの甘露煮
干し大根の煮物
地元野菜の天ぷら
里芋の煮物
ちらし寿し
ポテトサラダ
この他にも数々のお惣菜が並ぶ。
そして、夏場には四万十川の川エビのそうめんや、
季節には「さまつ」という地元でしか食べられない香りがマツタケ以上に素晴らしいキノコごはんも。
まさに、ほっこり幸せな味付け料理の数々。
ところが、この「しゃえんじり」が、今月11月いっぱいで閉店することになったのだ。
このニュースは高知県内外のしゃえんじりファンの間を駆けめぐり、閉店を惜しむ声があちこちから上がっている。
こちらの代表である平塚聖子さんに閉店という結論に至った経緯をお聞きしてみたところ、中山間地域が共通して抱えている問題、お店を運営しているおかあさん方の「高齢化」だとおっしゃった。
数年前から体調と相談しつつ冬場は休業をし、暖かくなるころに再開するということでやりくりしてきたのだが、コロナ感染症の影響を受け、お客さんが少なくなったことが、続けていく気持ちを少なからず折る要因となったようである。
高知家の〇〇編集部はもちろん、副編集長をつとめているカツオ人間も幾度となくお邪魔し、取材でもお世話になってきた。
何とか続けられないものか平塚さんと話しをしてみたところ、後継者となる方がおひとりおふたりでもいらっしゃれば、この店の、この地域の料理文化を継承していきたいのだと。
清らかで澄んだ西土佐の空気を胸いっぱいに吸い込みながらいただくおかあさんたちの料理を、この先もいただけるよう、クラウドファインディングやふるさと納税、事業承継などの手段をめぐらして、なんとか継続できないものか。
残された営業日は11月19(土)・20(日)・25(金)・26(土)・27(日)の11時30分~14時まで。
なお、レストラン営業は今月いっぱいで終了だが、お弁当は20個程度まとまれば仕出しをしてくれるそうだ。
問い合わせは、
しゃえんじり
高知県四万十市西土佐口屋内76
電話:0880-54-1477
まで。
今回の「しゃえんじり」閉店のまさに悲報は、日本全国の中山間地域が抱える問題であり、なにかしらの出口が見つかるよう模索していきましょうと平塚さんと話し、店を後にした。
この笑顔にまた会えるよう、副編集長カツオ人間ともども頑張ってみよう。