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著名フードジャーナリストが推す西日本随一のとんかつ屋「紅豚 ぽるころっそ」美食おじさんマッキー牧元の高知満腹日記

       

この情報は2022年6月12日時点の情報となります。

立ち食いそばから割烹にとんかつ、フレンチにエスニック、そしてスイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす「美食おじさん」ことフードジャーナリストのマッキー牧元さんが、高知の料理店・生産者さんをめぐって紹介する高知家の〇〇の人気連載記事「高知満腹日記」。今回はマッキーさんが西日本随一というとんかつ屋「紅豚 ぽるころっそ」にお邪魔してきました。

またやってきた。

西日本随一のとんかつ屋「紅豚 ぽるころっそ」である。

私は何を隠そう(隠しても意味がないが)「東京とんかつ会議」主催者であるから、とんかつにはうるさい。

月に2回以上はとんかつを食べているので、店に入った瞬間にその店ができる店か、できない店かわかってしまうようになった。

まずは匂いである。

やはりとんかつを揚げるには、ラードがいい。

豚自身の脂で揚げる方が、おいしく仕上がる。

ここ「紅豚 ぽるころっそ」も、店に入った瞬間にプーンと甘い、ラードの香りが漂ってきた。

この匂いがあってこそ、「さあ今日もとんかつを食べるぞ」という気分が盛り上がる。

前回は、ロースカツをいただいたので「肩ロース定食」といってみよう。

肩ロースは名の通り、ロース肉の肩寄りの部位で、背脂と赤身の中に脂が入り込んでいる。

とんかつの魅力である脂を存分に味わえる、とんかつ通が最も好む部分なのである。

多くの店は、「ロースカツ」と「ヒレカツ」しかないが、「肩ロース」を置くあたり、いかに店主の笹垣さんがとんかつ好きかがわかる証である

さあ揚がってきた。

おお、うっすらと赤みがかった肉の部分と白き脂のコントラストが美しい。

何もつけずに食べる。

口をあんぐりと開ければ、脂の甘い香りが漂って、サクッと噛めば、歯が肉にめり込んで肉汁が溢れ出る。

衣は油切れよく、軽やかで、肉の脂はすうっと溶けていく。

これぞ肩ロース。

とんかつを食べる醍醐味がある。

ご飯も、香り高い豚汁も実によろしい。

さあ次はカツ丼といってみよう。

こちらはソースカツ丼である。

まさに、甘すぎずキレのいい味わいのオリジナルソースが生きる丼で、ご飯喚起力が高い。

少し爽やかな香りがするのは、文旦の皮を入れているからだという。

ワシワシと脇目もふらず、一気呵成に食べ進もう。

途中、辛子でアクセントをつけるもよし、とんかつをかじってから、キャベツの千切りとご飯を一緒に掻き込んでもよし。

お次は「紅豚とんかつカレー」といってみた。

カツカレーはよく、カツにカレーをかけて出す店があるが、あれはいけません。

せっかくサクッと揚がった衣が台無しではありませんか。

その点ここはよくわかっている。

カツの下に少しカレーが敷いてあって、さらにカレーソースが別に添えられる。

肉はお尻の部位の赤身肉で、味が濃い部分、カレーの味とも拮抗する。

カレーソースは、スパイシーさとフルーティがバランス良く両立した、食べるに従って次第にはまっていくカレーである。

こいつはカツを噛んでカレーを食べるもよし、カツにソースをかけてから食べるのもよし。

あるいは途中でカツをカレーに漬け込んで、「漬け」状態にして食べてもまた旨し。

肉の味がしっかりしているので、それがカレーと馴染んで仲良くなった時の深い味わいがたまりません。

勢いがついてカニコロッケも食べてしまった。

あとの課題は、今回食べなかった、煮込んだバラ肉を揚げたという「バラかつ」である。

また食べに来なくちゃ。

高知県高知市高そね「紅豚 ぽるころっそ」にて