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【高知グルメ】清流・仁淀川のほとりで整いサウナ飯でお腹を満たす「プライベートサウナ fu-ga」ほっとこうちオススメ情報
この情報は2022年3月10日時点の情報となります。
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『かつら浜』は、阪神本線の打出駅から徒歩5分ほどの閑静な住宅街にある和食料理店。ビルの地下に位置していて、隠れ家的です。寿司や割烹などのバラエティー溢れる美味しい日本料理と、ゆったりと過ごせる居心地の良さから、地元の人たちに長く愛されているお店です。
今回は、高知県出身の店主の山﨑康申さんに、高知を出たきっかけや開業の経緯などについてお話しを伺いました。
─こちらでは、どんな料理がいただけるんですか?
山﨑さん:寿司も鍋も一品料理も、もちろん土佐料理もご提供しております。和食店は「寿司なら寿司」や「鍋なら鍋」と、どうしても細分化しがちですが、当店に来てくだされば、和食を一通り楽しんでいただけますよ。鍋であれば、てっちりやぼたん鍋、ご要望があればすっぽん鍋もお出しします。寿司しか召し上がらないお客様もいれば、寿司は召し上がらないお客様も。その日のご気分に合わせて選んでいただいていますね。
おまかせ御手軽御膳
─和食全般といったところでしょうか。土佐料理では、どのようなお料理がありますか?
山崎さん:『カツオのたたき』や『皿鉢料理』、そのほかでは、関西ではあまり馴染みのないウツボの『たたき』や『唐揚げ』などをご用意しています。
土佐料理の食材は、なかなか関西では手に入らないものがたくさんあるんです。そのため、食材は、高知から直接仕入れています。だから、本場にも劣らない美味しさですよ。
高知出身の方に喜んでいただきたいのはもちろんのこと、もっと関西の方にも土佐料理の美味しさを知ってもらいたいですね。
─高知出身のお客様も多いのですね。高知の方はお酒が好きだとお聞きします。酒類の種類はどれくらいあるのでしょうか?
山崎さん:高知の地酒でいえば、お客様からの評判が好いものを中心に常時10種類ほど置いています。お客様に「おすすめの地酒は?」とたずねられたときは、出身地である窪川の隣町に酒造がある「久礼」とついつい答えてしまいますね。もちろんお客様に好評です。高知の地酒以外にも多数取り揃えていますから、お好みのお酒を選んでいただけるかと思います。
─いつ頃、高知から関西に出てこられたんですか?
山﨑さん:18歳ごろですね。就職がきっかけでした。
─それからどのような経緯で「かつら浜」を始められたのか、教えていただけますか?
山崎さん:大阪で3年ほど会社勤めをしたあと、一念発起して飲食の世界へ飛び込みました。大阪で店を構える高知県出身の大将のもとで修行を積み、日本食を基礎から学んだんです。
寿司セット
山崎さん:その後もさまざまな経験を重ね、ここ芦屋に自分の店を構えたのが17年前の平成17年(2005年)のことです。
実は、この店があるビルオーナーも高知県出身なんです。関西には高知出身の方がとても多く、店にも「実は高知出身なんです」とおっしゃるお客様が大勢いらっしゃいますよ。
─そうなのですね。それにしても、広いお店ですよね。カウンターやテーブル席だけでなく、奥に座敷もあって。どのようなお客様が多いのでしょうか?
山崎さん:店の周りは閑静な住宅街なので、仕事帰りのビジネスパーソンというよりは、ご近所の方が多いですね。開店当初からの常連さんが家族連れで来られたり、新しいお客様を紹介してくださったりと、フラットなお付き合いの輪が広がっています。
─開店当初からでしたら、もうずいぶんと長いおつき合いですよね。いろんな座席があるので、ご家族連れや商談などでも利用しやすそうです。ところで、最近のコロナの影響で飲食店は軒並み大変な状況にあるとお聞きしています。そのあたりの影響はどうですか?
山崎さん:長年、飲食店を経営していますが、このコロナ禍では初めてのことの連続で戸惑うばかり。長いお付き合いのある常連さんの存在に支えられながら、毎日店に立つことができています。常連さんの存在が今まで以上にとてもありがたく感じますね。
─今後、どのようなお店にしていきたいなどの構想はありますか?
山﨑さん:お付き合いの長い常連さんを大切に、また、新しく来てくださったお客様とも長いお付き合いができるように、居心地のよいお店であり続けることが今の願いです。
そして、高知の良さをもっとたくさんの方に知っていただきたいですね。お酒にしろ、土佐料理にしろ、「高知ならでは」のおいしさをどんどん紹介して、今以上にお客様に喜んでいただけるようなお店でありたいです。
─高知県のさまざまな文化との橋渡しのような存在ですね。
山崎さん:そうですね。高知県人会の活動などには積極的に参加し、そこの方々との出会いも大切にしています。もちろん県人会の方で、来店してくださる方もいます。そんな方々にとって当店が「高知県出身」という共通項で緩やかにつながるようなきっかけを提供できる場になることを願っています。
人にしろ食材にしろ、これからもずっと高知県との「つながり」を大切にし続けたいですね。
─先ほど、橋渡しのような存在というお話がありましたが、そこに関連して山崎さんが高知県人として誇りに思っていることは何ですか?
山﨑さん:豊かな自然と、新鮮で美味しい食にも恵まれていることです。高知を離れてもう50年近く経ちますが、心はまだまだ高知とべったりです。昔は帰省に12時間ほどかかりましたが、今はたった3時間。故郷をますます近く感じるようになりました。
─交通事情がかなり変わったのですね。ところで、お店の入口付近に高知の観光案内などのパンフレットがたくさんありました。あれらも橋渡しのお話に関係するのでしょうか?
山崎さん:ええ。お客様の中で「どこか行きたい」とご旅行を検討されている方や、高知に興味を持たれた方には必ずお渡ししているんですよ。パンフレットを見ながら、おすすめの場所なども紹介しています。
─では、実際に高知へご旅行に行かれたお客様もいらっしゃるのでしょうか?
山崎さん:たくさんいます。お酒が好きな方に人気なのは、やはり「ひろめ市場」。皆さん、口をそろえて「よかった」とおっしゃるのを聞くと誇らしい気持ちになりますね。やはり、故郷の良さを知ってもらえるのはうれしいです。
─コロナが落ち着いたら、ぜひ行ってみたいですね。
寿司・割烹「かつら浜」
代表:山﨑 康申
創業:平成17年11月
住所:〒659-0028 芦屋市打出小槌2番3号 打出小槌ビルB1F
電話番号:0797-35-2371
営業時間:11:30~14:00/17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:火曜日