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この情報は2022年2月4日時点の情報となります。
高知県安芸市の静かな山あいの入河内で作られる「安芸の土佐茶 上煎 煎茶」をご紹介いたします。
目次
高知県安芸市は昭和29年(1954年)8月に安芸町・東川村・伊尾木村・畑山村・土居村・川北村・井ノ口村・赤野村の8町村が合併して誕生し、翌年の昭和30年(1955年)4月に香美郡西川村の舞川地区・轟地区を編入合併して現在の形となった。
南は太平洋に面し、北は四国山地を望み、徳島県と県境を接している。市内の中央部を安芸川・伊尾木川が流れ、その流域に安芸平野が広がっている。
安芸市北部の旧東川村の入河内(にゅうがうち)には柚子や酒造好適米「吟の夢」などの特産品があるが、近年名を上げているのが、入河内大根だ。
入河内大根は地元では平家落人が持ちこんだとの説もあるほど古くから栽培されてきた在来品種である。
しかし、他品種との交配が進み、色や形が不ぞろいになっていたことと、入河内地域の高齢化・過疎化に伴い、徐々に栽培する農家が少なくなり、栽培の伝承が危ぶまれた。その後、入河内大根の栽培の継承と普及に取り組もうと平成18年(2006年)に地域の農家14軒で「入河内大根のこそう会」を結成し、品質の改善とPRに努めたことにより、高知県内ではよく知られる冬の定番大根となった。
驚くのはその大きさで、通常のもので4~5kg。大きなものは10kgになることもある。
首の部分は赤紫色で、むいた皮を漬物などにすると鮮やかな紫色に染まる。辛みが少なく甘味が強く、梨のようだといわれる食感も特徴的だ。
辛みが少なくキメが細かいため、煮物や大根サラダ、天ぷらなどどのように調理しても美味しい自慢の大根である。
そして入河内では大根とともに、古くから盛んに茶葉が栽培されてきた。
入河内は伊尾木川の中流地域にあり、川から立ち上る朝霧が入河内の郷を覆うため、味と香りがよく、カテキンやビタミンなどの栄養分をたっぷりと含んだ優れた茶葉が生育する。
また、年間を通して降雨量も安定しており、山間の水はけがよく、風通しのよい土地は茶葉の栽培に最適であった。
入河内で茶葉の栽培を始めたのは有沢鹿一さんで、昭和27年(1952年)ごろのことだ。
近隣地域で行われていた茶葉の栽培に興味を持った鹿一さんが栽培を始めてみると、よほど環境が良かったのか、「入河内のお茶は美味しい」と評判になり、他の農家も栽培に加わり、一大産地となった。
最盛期には20haほどの広さを誇った入河内の茶畑だが、人口減少による人手不足や後継者問題から、年々生産量は少なくなっており、現在は多くが柚子畑へと姿を変えてしまい、現在の茶畑は1haほどになってしまった。
それでも、入河内の「安芸の土佐茶」のファンの方は多く、ここのお茶でなければだめだと根強い人気を博している。
5月から10月にかけて、生育に合わせ一番茶の摘採、二番茶・三番茶の摘採、秋冬番茶の摘採を行い、入河内にある東川茶業組合の加工場で、可能な限り新鮮な状態で熱処理(蒸す・炒る)をすることで、茶葉の水分を下げ、酸化酵素の活性を止めるとともに、葉の形状を整えて、保存に耐えられる乾燥状態の荒茶にする。
製茶中は加工場とその周辺にお茶の芳醇な香りがあたりいっぱいに広がり、何とも言えない心地になる。
ここで造られる「安芸の土佐茶」の蒸し時間は20秒程度の浅蒸しで、香りが強く、すっきりした味わいを目指している。
茶葉を蒸して、香りや色合いが失われないよう、すぐに急速冷却してから、乾燥した熱風を送り込みながら、打圧を加え茶葉を揉む、「葉打ち」・「粗揉(そじゅう)」を行う。
その後、水分の均一化を図るため、茶葉をひと塊にし、加熱せず圧力を加えて揉む「揉捻(じゅうねん)」、揉捻で萎縮し、形が不揃いになった茶葉に、乾燥した熱風を送りながら打圧を加えて、茶葉を解きほぐす「中揉(ちゅうじゅう)」、緑茶独特の細く伸びた形に整えるため、水分を取り除いて乾燥を進めながら、人間が手で揉むように一定方向にだけ揉みこむ「精揉(せいじゅう)」と工程を進め、長期の貯蔵に耐えるように熱風乾燥で水分を5%程度にまで下げるとともに、さらにお茶の香味を発揚させる「乾燥」を行えば荒茶が完成する。
そして荒茶の整形・分別・火入れを行うことで、東川茶業組合の「安芸の土佐茶 特煎 煎茶」「安芸の土佐茶 上煎 煎茶」「安芸の土佐茶 並煎 煎茶」などの各商品が完成する。
有沢鹿一さんの孫にあたる組合長の有沢光喜さんは、幼いころから見てきた茶畑が無くなっていくのは寂しいが、農家が収益の高い柚子に転換することは仕方のないことだと言う。
それでも祖父の残した茶畑を、全力で守っていきたいと願い今日も茶畑の世話をする。
入河内の山間で力強く育った「安芸の土佐茶」の豊かな香りと、甘みと渋みの絶妙な味わいをぜひ楽しんでもらいたい。
緑茶と言えば煎茶と言われるくらい馴染みのある煎茶。その煎茶の入河内ブランドが「安芸の土佐茶」だ。
香り豊かな透明感のある「安芸の土佐茶」は苦味が少なく、深い味わいと香りの豊かさから高い人気を誇る。
また、お茶には虫歯やインフルエンザを予防し、体脂肪を燃焼する効果のある「カテキン」、リラックス効果のある「テアニン」、覚醒効果があり集中力を維持する「カフェイン」、様々な病気や老化の原因につながる活性酸素を処理する働きがある「ビタミン」などが含まれており、日常的に飲むことで体に良い様々な効果を与えてくれる。
今回はいくつかある「安芸の土佐茶」のうち「安芸の土佐茶 上煎 煎茶」をいただいてみる。
美味しい「安芸の土佐茶 上煎 煎茶」を入れるには、いくつかポイントがある。
一煎目のポイントは、茶葉の量は100ccのお湯に対し4gで、お湯の温度は70度~75度にすることである。
そのためには、まず完全に沸騰したお湯を湯呑に注ぎ、湯呑が手で持てるぐらいの70度~75度まで冷ます。
その間に急須に100ccのお湯に対し4gの茶葉を入れて、適温になったお湯を急須に注ぎ、好みの濃さになるように60秒から90秒ほど待つ。
そして湯呑に均等の濃さと量になるように注ぎ分け、最後の一滴までしっかり絞りきってやればよい。
二煎目はすでに茶葉が開いているので85度のお湯を入れて30秒ほど、三煎目は90度のお湯を注ぎ20秒ほど待てばよい。
一煎目は立ち上る香りを楽しみ、苦みの少ない、深い旨味をじっくりと味わいたい。
少し温度が低いので飲みやすく爽やかな甘さも感じることができる。
次の二煎目・三煎目は、ぐっと渋味と苦みがでてお茶らしい味わいとなる。
渋み・苦味の成分であるカフェイン・カテキンがほどよく抽出されるので、すっきりとお茶らしい味わいが楽しめるのだ。
「安芸の土佐茶 上煎 煎茶」を飲むと日本人でよかったと素直に思う。
爽快な若葉の香りを感じながら、渋みと旨味、清涼感を味わえば思わずため息がこぼれる。
おやつの際や、食中・食後のお供にと「安芸の土佐茶 上煎 煎茶」の深く鮮やかな滋味を味わっていただきたい。
「安芸の土佐茶 上煎 煎茶」は安芸市の「安芸駅ぢばさん市場」や高知市の「とさのさとAGRI COLLETTO」などで購入できる。
美味しくて身体によい安芸市入河内の「安芸の土佐茶 上煎 煎茶」をぜひ一度お試しいただきたい。
東川茶業組合
住所:高知県安芸市入河内757-2
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