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【高知グルメ】焼肉屋のこだわり丼!「焼肉てんぐ」と四国霊場第30番札所「善楽寺」ほっとこうちオススメ情報
この情報は2021年12月10日時点の情報となります。
学校法人龍馬学園の国際デザイン・ビューティーカレッジの学生さんが、「高知家の〇〇」とコラボレーション。
高知を代表する柑橘果実の王様、さわやかな風味とハリのある食感「文旦」を紹介してくれました。
「文旦」はそのさわやかな風味と、ハリのあるプリっとした食感、そしてかすかに感じるほろ苦さが特長の、高知県を代表する特産果実のひとつである。
その味わいは格別で、口に含めば、 ひとつぶひとつぶの小さな実がはじけて、口いっぱいにさわやかな果汁が広がっていく。
「文旦」は、四国地方や九州地方で生産されているが、実にそのうち90%以上が高知県で生産されている。
箱入り・個別包装で販売される贈答用や特別な日のための「文旦」もあるが、高知県内では家庭で楽しむ用の大きなビニール袋に10個~15個ほど入った「文旦」が、1000円ほどで高知県内あちらこちらの八百屋や良心市場で販売される。
「文旦」は皮が厚く、比較的日持ちする柑橘である。直射日光を避け、風通しの良いところであれば、1カ月以上保管することが出来るため、高知県民は大量の「文旦」を買い込み、秋から春先にかけて、その味わいを楽しみつくすのである。
高知県で盛んに栽培されているのが「土佐文旦」である。
「土佐文旦」には、11月下旬ごろから1月上旬ごろに出荷されるハウス栽培の「温室土佐文旦」と、1月中旬ごろから4月中旬ごろにかけて出荷される露地栽培の「土佐文旦」がある。
露地栽培の「土佐文旦」は、おもに日当たりがよく、水はけのよい、寒暖差の大きい山地で栽培される。12月を迎えるころに収穫を始め、そののちに「野囲い」と呼ばれる、文旦の樹の下に掘った、ポリマットを敷いた穴の中に貯蔵して、1~2カ月ほど追熟させる。
追熟させる事により、酸味と甘みのバランスのとれた、美味しい「土佐文旦」に仕上がるのだ。
収穫の時期や追熟にかける期間は、文旦農家の長年の経験によって決まる。
土佐の大いなる自然力と、文旦の持つ樹力、農家の努力をあわせ、栽培されるのが露地栽培の「土佐文旦」なのだ。
濃厚でコクのある甘さと、芳醇な香りが特徴なのが、ハウス栽培の「温室土佐文旦」である。
ハウスの中で、雨風から守られながら育てられた「温室土佐文旦」は、皮は薄く、甘味が濃厚になる。
樹になった状態で完熟を迎えるため、収穫してすぐに食べられるのも、「温室土佐文旦」の特徴である。
形がよく、鮮やかな黄色い外皮が包む、宝石のような「温室土佐文旦」は、贈答用としても重宝される高級品であり、高知県民にとっても憧れの果実なのである。
高知を代表するもう一つの文旦に「水晶文旦」がある。
「土佐文旦」と「晩王柑(ばんおうかん)」の交配によって生まれた品種で、透き通るように美しい果肉は、水晶のようにきらきらと光り、外皮は美しいうすい黄緑色に輝く、秋に出荷されるめずらしい文旦だ。
秋が旬の「水晶文旦」は、ハウスの温度管理や設備維持にコストがかかる上に、生産には高い技術が必要なため、生産者が少ない、希少な文旦である。
その味わいは、香り高く、甘みと酸味のバランスが絶妙であり、「土佐文旦」とはまた違った味わいを楽しめる。
現在、「文旦」は「土佐文旦発祥の地」と言われる高知県土佐市をはじめ、安芸市や香美市、仁淀川町や宿毛市など、様々な地域で栽培されている。
高知を代表する柑橘果実の王様「文旦」をぜひ味わっていただきたい。