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データとアイデアで描く高知市中心エリア「帯屋町商店街」の未来
この情報は2021年11月5日時点の情報となります。
チャンネル登録者数10万人突破!高知県のじいちゃんばあちゃんYouTuber「チロちゃん」が、高知のさまざまな場所を巡り、魅力をたっぷりご紹介!
今回は須崎市にある包丁専門工房「迫田刃物」で、土佐打刃物作りを体験してみたぞ。
チロちゃんは、チャンネル登録者数10万人を超える人気YouTuber。
おちゃらけな反面、厳格さもある「じいちゃん」と、おしゃれと料理が大好きな「ばあちゃん」。
その二人が繰り広げる何気ない日常を、孫の「チロちゃん」が撮影している。
高知市中心部から西へ車で約40分。高知県西部の須崎市へやってきた、じいちゃんばあちゃん。
今回は、包丁専門工房「迫田刃物」で土佐打刃物作り体験に挑戦するぞ!
まずは、本日お世話になる迫田刃物の社長 迫田さんに土佐打刃物作りの工程を教えてもらう。今回挑戦するのは土佐打刃物の包丁作り。
400年以上の歴史を持つ土佐打刃物は、日本刀を作る技術から生まれた自由鍛造という金型を使わずハンマーなどで叩いて製造する方法で作られている。
早速、製造工場へ移動したじいちゃんばあちゃん。工場内にはいろいろな用途の機械が所狭しと並べられている。
まず初めに行う作業は、1000℃の釜の中から刃を取り出して薄く伸ばす作業。
「鉄は熱いうちに打て」ということわざ通り、ピストン運動する機械を使いながら真っ赤な刃を打っていく。
機械を変え、刃の表面と裏面、そして刃先から刃元までと何度も何度も刃を打つ作業を繰り返す。
何度も打つことによって分子が細かくなり、切れ味がよくなるそうだ。
危険な作業の連続で少し腰が引けているじいちゃん…
刃が打ち上がったら、形を整える作業に入る。仕上がりの形に砥石で削っていく。
削る部分を確認しながら、砥石に刃を当てるじいちゃん。火花が飛び散る!
少し慣れてきたのか、黙々と作業を進めるじいちゃん。何事にもものおじしない性格がここにきて現れ始めたようだ。
次は好みの長さに包丁を切断する作業。
この作業は職人さんにお任せして、じいちゃんばあちゃんは焼き入れ・焼き戻しという作業の準備を進める。
次に挑戦する焼き入れ・焼き戻しと言われる作業は、スピードが命となる。
刃を数百度まで熱し、水の中を一瞬だけくぐらせるのだ。
刃の硬さと粘りを生み出す大事な作業なので全集中で取り組むばあちゃん。腰が引けているが、なんとか成功!
刃を自然に冷まして、次の作業が始まるまでしばし休憩。
ここまで息をつく暇もなかったじいちゃんばあちゃん、このタイミングでしっかり体力回復しておこう。
いよいよ、最後の「刃付け」作業へ。これによって、切れ味の鋭い包丁へと変化するのだ。いくつかの手順を踏みながら、時間をかけて刃を研磨していく。
じいちゃんは研磨作業が得意なようで、率先して挑戦する。
ばあちゃんも負けじと刃付け作業!さっきまで引けていた腰が元通りになっているぞ。
指先にギュッと力を入れて刃を握るその手には、いい包丁を作りたいという熱い想いが感じられる。
数々の工程と多くの時間を経て、オリジナルの包丁が完成!出来上がった土佐打刃物の包丁でばあちゃんは食パンを試し切りする。
ストンと落とした刃は、柔らかい食パンをスパッと切り落とした。
いつも使っている包丁とは違う切れ味!これが土佐打刃物の力か…と驚きを隠せない。
包丁の仕上がりに大満足の二人。
しばらく土佐打刃物の包丁を眺め、今回の体験をしみじみと振り返る。
写真上:じいちゃん作、写真下:ばあちゃん作
1日かけて行った土佐打刃物作り体験。二人には少々ハードだったようだが、思い出に残る経験となったようだ。
作った包丁をすぐに家で使いたいじいちゃんばあちゃんは、迫田刃物の職人さんたちに感謝を伝えて、そそくさと帰路に着くのであった。
じいちゃんとばあちゃんから一言コメント
じいちゃん:いろいろな機械を使用して刃先を作るのが大変やと感じた!
ばあちゃん:繊細な手の動きや角度で刃の形が変わるのでとっても難しい…
次回のYouTuber「チロちゃん」記事もお楽しみに!
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【記事】日本刀の製造技術にルーツあり!土佐打刃物の奥深さに触れる包丁づくり体験
迫田刃物
住所:高知県須崎市神田781
電話: 0889-43-1907
文/さたけゆうや
※新型コロナ感染症の感染拡大前に撮影された動画をもとに記事を構成しています。