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高知旅の行き帰りにも使える!絶景の中をゆったり走る観光列車「四国まんなか千年ものがたり」

       

この情報は2018年10月26日時点の情報となります。

大歩危から琴平・多度津へと四国の「真ん中」を3時間掛けてゆったりと走り抜ける「四国まんなか千年ものがたり」。
乗車率90%を超える人気の観光列車を高知の女性デュオスーパーバンド。が仕事そっちのけ!?で堪能レポート!

JR高知駅にやってきたスーパーバンド。のふたり。
今回は列車旅ということだが、ふたりが乗るのは普段の列車とはひとあじ違う特別な列車。

早速、列車に乗り込んだふたり…だがこれは通常の特急列車。

一体、どこが特別だというのか。
そんなことを思いつつも列車は大歩危(おおぼけ)駅へと到着。

 

お目当ての列車の時間まで周辺をぶらり

お目当ての列車まで時間があるということで、周辺を散策することにしたふたり。

駅前の歩危マート2号店で見つけたのはご当地グルメの「祖谷そば」。
祖谷そばはつなぎをほとんど使用しないため、蕎麦本来の食感が楽しめる。

さっそく食感をレポートしようとするゴッチに間髪入れずに「シイタケ食べた?」と聞いてくるドラ。自由だ…。

蕎麦を食べ終えやってきたのは展望スポット。エメラルドグリーンの吉野川とそこに架かる橋の色彩のコントラストが鮮やかだ。

「インスタ映えやねー」とつぶやくふたり。

 

いよいよ乗車!

グルメと風景を堪能したところで駅に戻ると、そこには先ほどここまで乗って来た特急とは全く違う列車が!
これこそ、今回のお目当て「四国まんなか千年ものがたり」だ。

早速、車内へ。
そこはまるでホテルのレストランのような佇まいで、座席には秋をテーマに紅葉の模様があしらわれている。

1号車から3号車まである車両には、それぞれが四季の移ろいをイメージしデザインされている。

この列車は昨春の運行開始以来、乗車率90%を超える人気の観光列車。

出発を目前に「やばい、ドキドキするーっ」と興奮を隠せないゴッチ。

ホームには列車を見送る地元の方の姿が。
まるで都会へと旅立つ若者を見送るようなあたたかさに嬉しさが込み上げ、思わず感動するふたり。

この列車は単なる移動手段ではなく、観光列車。普通列車なら2時間、特急なら50分で走り抜けるところを3時間かけて走行する。

さらに名所に差し掛かると時速15km程度までスピードを落として走る。

ところでこの列車、各座席のテーブルにはランチョンマットが敷かれている。
そう、食事が楽しめるのだ。
その名も「おとなの遊山(ゆさん)箱」。
重箱を広げていくと…

1段目にはおこわや巻き寿司などのご飯もの。
2段目は、鮎の甘露煮に揚げ物、他にも豪華な料理が。
3段目は、季節の果物などのデザートが色鮮やかに盛り付けられている。
このお弁当、徳島県の日本料理店「味匠 藤本」特製で、彩り、素材、味付けすべてにおいて特別にこだわり抜かれたこの列車のための特別なお弁当だという。

ご飯ものから頂いたゴッチだったが、あまりの美味しさに感激!

また、車内ではお酒も提供されていて地酒の飲み比べもできる。
全部で8銘柄のうちから3銘柄を選ぶことができて、器は人間国宝の方が監修したこの列車オリジナルの香川漆器だ。

この漆器でいただく日本酒は、口当たりもなめらかでさぞ美味しいことかと。
ドラ、ゴッチ…羨ましいぞ!

 

地元の方のおもてなしが嬉しい

料理に地酒を堪能し、舌鼓を打っていると列車はいつの間にか阿波川口駅に到着。
何やら妖怪のような着ぐるみが列車を出迎えている。

ここ、阿波川口駅のある山城町では、タヌキ伝説が語り継がれていて、タヌキの町として町おこしをしている。

15分の停車時間でタヌキたちと記念写真を撮ったり、地場産品を購入したりできる。

徳島といえばすだち。
なんと一袋50円という驚きの価格!

しかし15分という停車時間はあっという間。
また列車の座席に戻ってきたふたり。
が、席に戻りゴソゴソ何かを取り出したゴッチ。

先程の阿波川口駅でちゃっかりお土産を購入していたのだ。
それも昔なつかしの「ぽん菓子」。
タヌキのイラストもあしらわれているが、ひょっとして「ぽん」と掛かっている…?

さらに「よもぎ餅」も購入していたゴッチ。
仕事をすっかり忘れて楽しんだようだ。

エメラルドグリーンの川面が美しい吉野川の絶景を楽しみながら列車は走る。

すると、「幸せの黄色いハンカチを振ってくださっている方がいる」とアナウンスが流れる車内。

車窓からは田園風景の中に大きな黄色い旗やハンカチを振る地元の方の姿が!

そしてこの中には「味匠 藤本」の料理長の姿も。

 

旅もそろそろフィナーレに

次に列車が停まったのは、観光客以外の利用者がほとんどいないという四国屈指の秘境駅「坪尻駅」。

山に囲まれたこの駅につながる車道はなく、列車以外だと細い山道を歩いてくるしかないというまさに「陸の孤島」だ。

そして列車は琴平駅に到着。楽しかった旅もフィナーレだ。

大歩危から琴平へ。
四国の真ん中の絶景をゆったりと楽しめる観光列車「四国まんなか千年ものがたり」。
高知観光の帰路に利用するのも良いだろう。

これからは山々が色づく紅葉シーズン。
ぜひ、この観光列車に乗って堪能してほしい。

 

列車情報

■四国まんなか千年ものがたり
しあわせの郷紀行(大歩危→琴平・多度津)
そらの郷紀行(多度津→大歩危)
問い合わせ:0570-00-4592(JR四国電話案内センター)

※情報提供※ テレビ高知

文/大山祐司