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一家で高知に移住!インド人のご主人が腕を振るう本格無加水カレー

       

この情報は2018年10月19日時点の情報となります。

はるばるインドからやってきた高知県大豊町「永渕食堂 Shanti(シャンティ)」の店主ビノさん。
彼が作る本場インドの無加水カレーを新人の中元アナウンサーが堪能するぞ!

大豊町にやってきた新人の中元アナ。
まずは見渡す限りの大自然と「四国三郎」の異名をもつ吉野川を望みながらレポート。

今年6月、この豊永大橋の近くの永渕地区に、インド人がカレー屋さんをオープンさせたという情報を聞きつけてやってきたのだ。

永渕地区へは高知自動車道大豊ICを降りて北東へ車を走らせ、豊永大橋を過ぎたところからさらに山を登っていく。
入り口は永渕神楽の看板を目印にしてほしい。

集落へとつながる細い山道を登っていくと、少し開けた場所に立派な神社が。

この神社は永渕神社で、則倉佐仲という人物が戦国時代に戦乱から逃れて京都から定住して開いたものらしく、琵琶湖のほとりに同名の神社があるのでそこから付いた名前ではないかといわれている。

この神社には大きなご神木の大杉があるのだが、二度の落雷で表皮が裂けてしまい、一部が焼けて炭化している。

ただ、地区住民による懸命の消火により焼失は免れ、今でも堂々とした佇まいで集落を見守っている。

永渕神社からさらに奥へと進んでいった先に、話題のカレー屋「永渕食堂 Shanti(シャンティ)」がある。

お店の外観はウッド調で、水色のトタンが明るい店構えだ。

お店の外にはなにかの動物の毛皮が干されていて、その肉がカレーに使われているのでは…と予想する中元アナ。
(あとで確認したところ、「カレーにはなっていない」とのこと)

 

YOUは何しに大豊へ??

「永渕食堂 Shanti(シャンティ)」を切り盛りしているのはインド人のビノさんと、奥様の窪田 文(あや)さん。

ふたりの出逢いは、2年間アジア各国を放浪していた埼玉出身の文さんが、

インドでチャイを飲んでいた時にビノさんに声を掛けられたのがきっかけだったという。

当時話せる日本語が「こんにちは」と「ありがとう」だけだったというビノさんに対して、はじめは怪しい人だと感じて怖がっていた文さんだったが、徐々にビノさんの優しい人柄に惹かれ…

2009年、インドで結婚。
その後、日本へと移り東京や埼玉で生活していたが、ビノさんにとっては言葉も通じず友達もなかなかできずに孤独を感じていたという。

故郷のインドへ帰りたくなったこともあったというが、東京で開催された高知県の移住フェアで初めて高知の嶺北(れいほく)地域のことを知り、

子どもたちを連れて1ヶ月間四国と九州を巡りキャンプ生活。その際に大豊町を初めて訪れたのだという。

ここに住む決め手となったのは、このロケーション。
ビノさんの故郷であるインド北方の風景にそっくりだったからだという。

そして大豊町永渕地区に移住したビノさん一家は、得意の料理の腕前を活かしてカレー屋を開くことを決意。

使わなくなった倉庫を借りて、遂に2018年6月「永渕食堂Shanti(シャンティ)」をオープンしたのだ。

 

本格的な無加水カレーのお味は?

今では高知でできた友人や知人をはじめ、お店の情報を聞きつけた方たちが足を運んで賑わっているというお店。

ちなみにビノさんのカレーは野菜や肉の水分のみを使って調理を行う無加水カレー。
(豆カレーには少量の水を使用)

メニューはほぼカレーのみだが、日替わりでジビエカレーやチキンカレー、フィッシュカレーなどのバリエーションがあるという。

中元アナが注文したのは「Veg・Plate(ベジ・プレート) 1,000円」。
ダルというインド定番の豆カレーに加えて、サブジと呼ばれるカレー炒めにサラダ。
この日はアチャールと呼ばれるマンゴーのピクルスも付いていた。

また、カレーにはパパドと呼ばれる煎餅のようなものも付いているが、これは割ってカレーに混ぜても、サラダに和えても美味しく頂けるインドの食材。

早速、そのパパドをカレーと一緒にいただく中元アナ。

そのクリーミーさと、野菜の甘味にびっくり!
辛いカレーを想像してただけに、その意外性に驚きを隠せない。

これはチャナマサラ。コリコリとした食感とピリ辛な風味が特徴的。

このプレートに盛られているサブジはすべてカレー味なのだが、それぞれで使っているスパイスも違うため、風味はまったく違っていろんなバリエーションがあるという。
しかも日替わりなので、毎日来ても飽きずに楽しむことができる。

地域の方々が家族のように温かく接してくれるのが嬉しいと話すビノさん。

死ぬまで大豊町で暮らしたいと語る彼の笑顔からは、ここがビノさん一家にとって住み心地のよい場所だということがよくわかる。

中元アナの飲む食後のチャイのように、身も心も温めてくれるであろう「永渕食堂 Shanti(シャンティ)」。

街の喧騒から離れたこのお店で、ゆっくりとくつろいでリフレッシュしていただきたい。

 

店舗情報

永渕食堂 Shanti(シャンティ)
住所:大豊町永渕548
TEL:050-5328-3428
営業時間:11:00~17:00
定休日:水・木曜日
facebook https://www.facebook.com/shanti.nagafuchi/

※情報提供※ テレビ高知

文/大山祐司