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この情報は2021年8月19日時点の情報となります。
人のあたたかさや、大自然が自慢の高知県。そこで暮らす高知家の家族にフォーカスをあて、日々の生活や仕事について魅力を探る。
高知市から車で約1時間半。県東部のゆずの産地として知られる馬路村で暮らしているのが、東京都から家族4人で移住してきた上利 紗和(あがり さわ)さんだ。
上利さんは高知県出身。高校を卒業後に上京し、専門学校卒業後も東京で働きながら暮らしていた。結婚し、第一子を出産後もアパレルスタッフとして働く生活。
そんな上利さんが移住を考えるきっかけとなったのは、第二子を保育園に入れるための諸々の活動、いわゆる「保活」だった。
上利さん:子どもが生まれてからは、7時に保育園に子どもを預けて、電車で職場に行って働いて、19時に子どもを迎えに行ってというような日々を過ごしていて、まさに“ずっとダッシュしているような感じ”の生活を送っていました。
二人目が産まれ、上の子が通う保育園に下の子も預けようと思っていたら、まさかの選考落ち。やむなく、上の子と下の子は別々の保育園に預けることになったんです。
更に忙しくなった日々を過ごしていた頃、高知県にある実家でひとり暮らしをしていた上利さんの父親を心配した夫が、家族で高知に移住することを提案した。
都会の子育て環境に疲れを感じていた上利さんは、移住もアリかもしれないと考えるようになった。
移住を提案した夫が興味を持ったのは、林業だった。高知県で林業を始めるには、と調べる中で「高知県立林業学校」に入学することを決めた。
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林業学校で林業の基礎的な知識や技術を身につけ、就職先として選んだのは馬路村にある「エコアス馬路村」だ。
同じ高知県とはいえ、予想していなかった馬路村での暮らし。最初は戸惑いがあったという。
特に暮らし始めた当初には、日常のちょっとしたことにも戸惑うことも。それは、地元の人たちにとっては「あえて説明するまでもない」当たり前過ぎることだった。
上利さん:例えば、山菜の下処理だったり、一斉清掃だったり。「どうやるのか」が地元の人たちにとっては当たり前すぎて説明がざっくりしてます(笑)。馬路村には、村民運動会や文化祭など、村独自のイベントがあって、最初はどうすればよいのか分からず戸惑いました。そんな時にはそのままで終わらず、近所の方などに聞くことで教えてもらえます。お裾分けや地域の活動の中でコミュニケーションがあるので、以前と比べるとご近所付き合いがとても増えています。
村での生活では、コミュニケーションが何より重要。積極的に上利さんからコミュニケーションをとることで、ほとんどのお困りごとは解決できていったのだそう。
そして、上利さんが馬路村で見つけた仕事は馬路温泉での仕事だ。
上利さん:主にフロントやレストランなどで接客、SNSを活用した情報発信などを行っています。和気あいあいとした雰囲気で、働きやすい環境です。福利厚生の一つとして、スタッフは無料で温泉施設を利用することができるところも、とても気に入っています。
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馬路村に移住して今年で3年。職場で、地域で、すっかり馬路村の一員となっていた。
移住前には忙しく毎日を過ごしていたことから、家族の時間を十分にとれていなかった上利さんだが、馬路村に移住後は家族みんなで過ごす時間が増えたという。
上利さん:子どもたちはすっかり土佐弁をマスターしてます。「村の子」としてみんなに見守られながら、のびのびと育っていますね。夏には、村を流れる安田川で泳いで、スイカを食べて。そんな毎日を過ごしています。
林業と温泉という地元の産業で働きながら、家族の時間も大切にする暮らしが実現できている。それは、上利さん家族が移住前に思い描いていた暮らしの姿だ。
「ずっとダッシュしている生活」から、のびのびとした馬路村への暮らしへ。住む場所の変化は、上利さん家族に大きな変化をもたらしていた。
馬路温泉
住所:高知県安芸郡馬路村3564-1
電話:0887-44-2026
http://umaji.gr.jp
高知県立林業大学校
住所:高知県香美市土佐山田町大平80 高知県森林総合センター内
電話:0887-52-0784
情報提供
文/長野春子