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この情報は2021年3月17日時点の情報となります。
高知市仁井田にある『あんこスイーツかしこ』。老若男女たくさんのお客さんが訪れる、おはぎのお店だ。
定番おはぎや創作おはぎ、そして季節のおはぎまで。取材してみると、魅力がたっぷり詰まっているお店だった。
目次
高知市内から車で30分ほど、桂浜にほど近い仁井田エリア。ドライブインレストラン『かつお船』の敷地内にあるのが『あんこスイーツかしこ』だ。
人気の秘密は何なのか、かしこの浜田さんにお話を聞いてきたぞ。
浜田さんの夫のご両親は、四万十町の影野でお米を育てる農家さん。
寒暖差がある四万十町。お米作りには適した環境で、仁井田米がブランド米として有名だ。
義両親が作ったうるち米やお餅のおいしさに感動した浜田さんは、「このお米を使って何か作りたい!」と 一念発起。
学生時代にケーキ屋さんでアルバイトをしていたこともあって、お菓子と縁があった。
また、社会人として営業職についていたものの、起業したいという想いもあった。
出会いと自分が歩んだ道のりが合わさって、おはぎ屋さんをすることに決めたのだ。
かしこには、定番のつぶあんから色鮮やかないちごや抹茶あんバターなど、色々な味や見た目のおはぎがある。
写真は左から、抹茶あんバター、いちご、きなこ、つぶあん。
「若者の『あんこ離れ』はあると思いますが、だからこそ可能性がある」と浜田さん。
かしこでおはぎを食べたお客さんは、子どもだけでなく、大人でも「おはぎっておいしいがや!」と驚くそうだ。
「世代を越えて繋ぎ、紡いでいくことをおはぎでやっていきたい」という浜田さんの想いとアイデアが、多くの人がおはぎに親しみを持つきっかけとなっている。
あんこが食べられない方には、「スーパーキャラメルナッツチョコ」という大人気のチョコレートのおはぎもある。
いちごやさつまいも、四万十栗など季節の素材を使ったおはぎも多数。
1年中飽きることがないラインナップで、「かしこ」のおはぎを求めて訪れるお客さんの心を掴んでいる。
浜田さんの1番強いこだわりは素材。
高知県のものを使いたいという想いが強くある。
お米は、四万十町の義両親が作ったお米を玄米のまま保存して、お店に持ってくるタイミングで精米する。
お米は精米してから時間が経つと、酸化して味が落ちてしまう。そのため、精米から餅になるまでのスパンを極力短くするようにしているのだ。
これは高知だからこそできること。
お客さんとの楽しい会話も、お客さんと生産者を繋ぐ大切なコミュニケーションの一つだ。
浜田さんにとっては、味や栄養だけでなく、生産者のこだわりや想いもお客さんに届けるべき素材。
会話の中で、どこで育てられたものか、どんな風に育てられたものかをお客さんに伝えている。
これが本当の質へのこだわりかもしれない。
テイクアウトをするお客さんや、店内でゆっくり読書をしながら食べるお客さんもいる
ドライブインレストラン「かつお船」の敷地内にあるため、地元の方だけではなく、観光客も訪れることが多い。
このかつお船は、浜田さんのご両親が営むお店。
観光バスでの旅行客が来るときはおはぎが一気に品切れになることも。
併設されている土佐タタキ道場では、カツオの藁焼き体験ができ、藁焼き体験の順番待ちをしている間におはぎを食べながらゆっくり待つお客さんもいるそうだ。
店名の由来は、手紙の「かしこ」から。
女性が相手の方に敬意を表すために書く。
女性スタッフでおはぎを作っていることと、お客さんに「ありがとうございます」という感謝の気持ちを込めて仕事をしたいという想いが込められている。
お客さん、素材、スタッフ、かしこに関わっている全てに、感謝の気持ちを込めて。
感謝の気持ちと素材への想いが詰まったこだわりのおはぎ。
今日はどんなおはぎが店頭に並んでいるのだろうか。
あんこスイーツかしこ
住所:高知県高知市仁井田201-2
TEL:088-855-3224
営業時間:午前10時~午後4時
定休日:火曜日
Instagram:@kashiko0420
HP:https://www.ankosweet-kashiko.com/
文/三谷真平